Last-modified: 2023-04-19 (水) 10:12:07 (374d)

【BMD-2】(びーえむでぃに)

旧ソ連が開発した空挺部隊向け歩兵戦闘車
1985年に制式採用となった。
「ブートカ*1」とも呼ばれる。

BMD-1の武装を変更した物で、BMD-1が搭載していた1名用砲塔の使い勝手の悪さを教訓に、本車の砲塔では主武装を2A28 73mm低圧滑腔砲から2A42 30mm機関砲に換装し、目標追随スタビライザーが装備された。
対戦車戦闘用に9M113「コンクールス」又は9M111「ファゴート」対戦車ミサイルが搭載され、砲塔上から発射できるようになっている。
また、BMD-1にあった車体右前端の固定機銃は廃止され、PKT 7.62mm同軸機銃は車体左前端に固定装備する。

BMD-1同様、輸送機ヘリコプターからの空中投下が可能で、An-22?からロケット噴射緩衝装置付のパラシュート・トレーによる空中投下が可能である。

スペックデータ

乗員2名+兵員5名
全長5.97m
全高2.18m
全幅2.70m
全備重量8.0t
エンジン5D20 4ストローク水平対向V型6気筒液冷ディーゼル(出力240hp)
最大速度60km/h(路上)/10km/h(浮航)
行動距離500km
装甲アルミ合金
装甲6〜26mm
武装2A42 30mm機関砲×1門(弾数300発(AP:180発、HE:120発))
PKT 7.62mm機関銃×3挺(弾数2,940発)
9P135M-1対戦車ミサイル発射機×1基
(9M111「ファゴット(AT-4『スピゴット』)」または9M113「コンクールス
(AT-5『スパンドレル』)」対戦車ミサイル×3発)


派生型

  • BMD-2:
    基本型。

    • BMD-2K:
      指揮車型。
      無線機2台と電力供給用のエンジンを設置。

    • BMD-2K-AU:
      BMD-2Kの改良型。新しい通信・指揮装置を搭載。

    • BMD-2M:
      近代化改修型。
      砲塔を「べレグ」戦闘モジュールに換装した。
      対戦車ミサイルは9M133「コルネット(AT-14『スプリガン』)」対戦車ミサイル連装発射機に換装され、砲塔煙幕弾発射機を装備している。


*1 Будка:見張り小屋の意。

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