Last-modified: 2024-04-06 (土) 20:04:23 (20d)

【12式地対艦誘導弾】(ひとふたしきちたいかんゆうどうだん)

2012年から陸上自衛隊に導入された地対艦ミサイルシステム。
通称「SSM-1(改)」、「12SSM」。
88式地対艦誘導弾(SSM-1B)の後継として開発され、当初は「88式地対艦誘導弾システム(改)」と呼称されていた。

重装輪回収車?と共通の車体に6連装の箱型キャニスターを搭載しており、火器管制装置などを搭載した車両と共に機動展開する。

以下の編成でシステムが構成される。

  • 捜索標定レーダー装置:2基(1/2tトラックに搭載)
  • 中継装置:1基(同上)
  • 指揮統制装置:1基(3 1/2tトラックに積載)
  • 射撃統制装置:1基(同上)
  • 発射機搭載車両:1〜4輌
  • 弾薬運搬車:1〜4輌
    • 及び誘導弾(予備弾):1輌あたり6発を7tトラックに搭載)

なお、発射機搭載車両は既存の88式地対艦誘導弾の円筒型キャニスターも搭載可能となっている。

誘導方式については従来の慣性誘導中間)+アクティブレーダー誘導終末)に加え、中間誘導にGPS誘導が追加されている。

派生型として、2013年度から2017年度にかけて90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)の後継の17式艦対艦誘導弾(SSM-2)が開発される計画である。
SSM-1Bと比べて、射程の延伸や誘導精度の向上、目標情報のアップデート機能の追加が図られる。
また、2017年度から2022年度までに新艦対艦誘導弾をベースに改良型の12式地対艦誘導弾(改)及び91式空対艦誘導弾(ASM-1C)の後継となる哨戒機用新空対艦誘導弾が開発される予定である。

配備予定部隊

スペックデータ

全長約5m
直径約35cm
発射重量約700kg
射程約200km
推進方式固体燃料ロケットモーター(ブースター部)+ターボジェット(巡航用)
誘導方式INS+GPS中間誘導)/アクティブレーダー誘導終端誘導
製造三菱重工業


派生型

  • 12式地対艦誘導弾(改):
    17式艦対艦誘導弾をベースにした改良型。

    • 12式地対艦誘導弾能力向上型:
      12式地対艦誘導弾(改)をベースにした巡航ミサイル型。
      長射程化と多様なプラットフォーム地発型・艦発型・空発型)からの発射能力を加えた。
      開発にはASM-3、12式地対艦誘導弾(改)及び島嶼防衛用新地対艦誘導弾の成果が生かされる。
      射程は約200km〜900kmを目指しているが、最終的に1,500kmへと延伸される予定。

  • 哨戒機用新空対艦誘導弾:
    空対艦誘導弾91式空対艦誘導弾の後継。

  • 17式艦対艦誘導弾(SSM-2):
    本ミサイルをベースとした艦対艦ミサイル90式地対艦誘導弾(SSM-1B)の後継。
    SSM-1Bと比べて、射程の延伸、誘導精度の向上、目標情報のアップデート機能や同時弾着の追加が図られる。
    「まや」型2番艦「はぐろ」より装備化された。


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