Last-modified: 2022-10-04 (火) 19:53:39 (570d)

【039型】(ぜろさんきゅうがた)

旧式化した035型(ミン)型)の後継として1999年に就役した中国海軍の攻撃型潜水艦
中国では039型または遠征20号級と呼称するが、NATOコードでは(ソン)型(中国歴代王朝の名称から)と呼ばれる。

初期型の1番艦(320号)は2段型セイルが特徴だったが、騒音過大や水中安定性の不足など各種の初期不良が発生。
2番艦以降は通常型のセイルに改設計されている。

船型は涙滴型・複殻型で、主機は独209型?潜水艦と同じ、MTU 16V-396SE84ディーゼルを搭載するが、国産化も進められているという。
スクリューは中国の潜水艦として始めて、三日月型のハイスキュード・タイプ7枚翼を採用している。
また、ソナーなどの戦闘システムはフランス製のものを搭載している。

現在までに13隻が建造されている。

スペックデータ

排水量
(水上/水中)
1,700t/2,250t
全長74.9m
全幅8.4m
喫水5.3m(水上)
推進方式ディーゼルエレクトリック方式
主機関MTU 16V-396 SE83/84ディーゼル発電機×4基(出力6,092馬力)
電動機×1基
推進器スキュード型7翼スクリュー×1軸
速力
(水上/水中)
15kt/22kt
最大潜行深度350m
航続距離7,000nm/10kt(水上)
330海里/4kt(潜没、巡航時)
乗員士官10名+下士官50名
武装533mm魚雷発射管×6門
(魚4(Yu-4)対艦魚雷または魚5(Yu-5)対潜魚雷を18発搭載)
YJ-82対艦ミサイル
機雷×36発(魚雷を積まない場合)
レーダーIバンド対水上レーダー×1基
ソナーH/SQG-4パッシブソナー
電子戦・対抗装備921A型ESM装置×1基


派生型

  • 039型:
    2段セイルが特徴の初期型。

  • 039G型:
    039型の改良型。
    セイルを2段から通常タイプに改設計し、搭載するソナーに合わせて艦首の設計も改められている。

  • 039G1型:
    039型の発展型。AIP推進のテストベット艦。

同型艦

039型
艦番号艦名主造船所進水就役所属
320遠征20号武漢造船廠1994.5.251999.6.北海艦隊
海軍第2師団
039G型
艦番号艦名主造船所進水就役所属
321遠征21号武漢造船廠1999.11.112001.4.北海艦隊
海軍第2師団
322遠征22号2000.6.282001.12.
323遠征23号2002.2003.11.
324遠征24号-2003.12.東海艦隊
325遠征25号-2004.
039G1型
艦番号艦名主造船所進水就役所属
314遠征14号武漢造船廠N/A2003.11.東海艦隊
315遠征15号2004.6.132004.12.南海艦隊
海軍第32師団
316遠征16号2004.2005.
317遠征17号-2005.-
326遠征26号2005.南海艦隊
海軍第32師団
327遠征27号2006.北海艦隊
海軍第2師団
328遠征28号上海江南造船所2006.
329遠征29号2006.南海艦隊
海軍第32師団



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