【連絡機】(れんらくき) †

Liaison (仏)

主に連絡や通信のため、少数の人員や少量の貨物を輸送する軍用機。
性能要求が比較的容易なため、他の用途で設計された小型機を転用・兼用する場合が多い。

ヘリコプターの登場以前の概念であり、現代の文脈でも連絡用ヘリコプターを含めない用例が多い。

古くは滑走路の短い小規模飛行場を利用するためにSTOL性能の高い専用の連絡機も必要とされていた。
そうした小型連絡機の多くはヘリコプターに更新されたが、航続距離などの問題から飛行機も連絡用に使われ続けている。

主な機体 †

• 第二次世界大戦終戦まで
  • 大日本帝国陸軍
    • 立川飛行機 九八式直接協同偵察機（キ36）
    • 三菱 九九式軍偵察機（キ51、九九式襲撃機の派生型）
    • 国際航空 三式指揮連絡機（キ76）
      
      
  • ドイツ国
    • メッサーシュミット Bf108「タイフン」
    • フィーゼラー Fi156「シュトルヒ」
      
      
  • アメリカ
    • スチンソン/バルティ L-1「ヴィジラント」
    • テイラークラフト L-2「グラスホッパー」
    • エアロンカ L-3「グラスホッパー」
    • パイパー L-4/O-59「グラスホッパー」
    • スチンソン L-5/O-62「センチネル」
      
      
  • イギリス
    • ブリティッシュ・テイラークラフト オースター
    • ウェストランド レイサンダー
      
      
• 第二次世界大戦後
  • 日本
    • 富士 LM-1/LM-2
    • 三菱 LR-1（偵察機兼用）
    • グラマン S2F-C
    • グラマン UF-2
    • ビーチ B-65
    • レイセオン LR-2（偵察機兼用）
    • ビーチ LC-90
    • 川崎 T-4（練習機兼用）
      
      
  • アメリカ
    • ノースアメリカン/ライアン L-17「ナヴィオン」
    • セスナ L-19/O-1「バードドッグ」
    • ビーチ UC-12「ヒューロン」
    • セスナ O-2/337
    • ノースロップT-38「タロン」（練習機兼用）
      
      
  • ソ連/ロシア
    • アントノフ An-2（輸送機兼用）