Last-modified: 2023-06-17 (土) 10:16:58 (315d)

【保安庁警備隊】(ほあんちょうけいびたい)

Safety Security Force.

1952年8月1日から1954年6月30日まで存在した、保安庁(現在の防衛省の前身)管轄の海上警備機関。
海上警備隊の後身、海上自衛隊の前身である。

根拠法令となった「保安庁法」では、「警備隊とは『保安庁長官、次長、長官官房及び各局、第二幕僚監部並びに第二幕僚長の監督を受ける部隊その他の機関』を含有するもの」と規定されていた。

組織編成(1952年8月1日)

  • 第二幕僚長 (警備監(甲))
  • 第二幕僚副長 (警備監(乙))
  • 第二幕僚監部
  • 横須賀地方隊
    • 横須賀地方総監 (警備監(乙)または警備監補)
    • 西部航路啓開隊
      • 横須賀地方総監部
      • 呉航路啓開隊
      • 大阪航路啓開隊
      • 徳山航路啓開隊
      • 下関航路啓開隊
      • 佐世保航路啓開隊
    • 横須賀航路啓開隊
    • 函館航路啓開隊
  • 舞鶴地方隊 (警備監補)
    • 舞鶴地方総監部
    • 舞鶴航路啓開隊
    • 新潟航路啓開隊

階級

比較のため、旧海軍、海上自衛隊及び、海上保安庁の階級も併記のうえ、ここに記す。

区分警備官
警備隊
海上警備官
海上警備隊
海上自衛官
海上自衛隊
海上保安官
海上保安庁
旧日本海軍
将官OF-9(該当なし)海将(甲)*1長官大将
OF-8警備監(甲)*2海上警備監*3海将(乙)次長
警備救難監*4
中将
一等海上保安監(甲)
OF-7警備監(乙)*5海将補*6少将
一等海上保安監(乙)
OF-6警備監補海上警備監補
佐官OF-5一等(海上)警備正一等海上警備正一等海佐*7二等海上保安監大佐
OF-4二等(海上)警備正二等海上警備正二等海佐三等海上保安監中佐
OF-3三等(海上)警備正三等海上警備正三等海佐一等海上保安正少佐
尉官OF-2一等警備士一等海上警備士一等海尉二等海上保安正大尉
OF-1二等警備士二等海上警備士二等海尉中尉
三等警備士三等海上警備士三等海尉三等海上保安正少尉
准士官*8下士官OR-9(該当なし)准海尉(該当なし)兵曹長
OR-8海曹長(該当なし)
OR-7一等警備士補一等海上警備士補一等海曹一等海上保安士上等兵曹
OR-6二等警備士補二等海上警備士補二等海曹二等海上保安士一等兵曹
OR-5三等警備士補三等海上警備士補三等海曹三等海上保安士二等兵曹
OR-4(該当なし)水兵長
OR-3警査長海上警備員長海士長一等海上保安士補上等水兵
OR-2一等警査一等海上警備員一等海士二等海上保安士補一等水兵
OR-1二等警査二等海上警備員二等海士三等海上保安士補二等水兵
OR-D三等警査三等海上警備員三等海士*9(該当なし)



*1 統合幕僚長及び海上幕僚長たる海将。
*2 第二幕僚長の職に就いた警備官が任じられた。
*3 甲、乙の区分無し。
*4 当時の「現場での最高責任者」をあらわす階級呼称。2013年以降は「海上保安監」。
*5 金太線、金細線、金中線という配列の袖章(肩章)を使用していたため、警察監(乙)(保安監(乙) )とともに上級少将と言える階級であるとの根拠になっている。
*6 1986年まで。
*7 1986年以降、一部がOF-6相当。
*8 なお、海上自衛隊及び海上保安庁には准士官制度はない。
*9 生徒制度の廃止に伴い、2010年廃止。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS