【武装偵察ヘリコプター】(ぶそうていさつへりこぷたー) †

Armed Reconnaissance Helicopter（ARH）.

冷戦末期に登場した、軍用ヘリコプターの新しい種別。
威力偵察を念頭に置き、攻撃ヘリコプターと観測ヘリコプターの機種統合を目的とする。

偵察と支援を別機種に分担すると、脆弱な観測ヘリコプターが戦術的弱点になる。
この弱点を克服するため、攻撃ヘリコプター自体に偵察能力を与える発想から考案された。

設計上の特徴としては、多用途化に伴って構造が複雑化し、金の壁に直面する失敗作を産みやすい点が挙げられる。
また、一般にタンデム複座で、攻撃ヘリコプターとは逆に前席にパイロット、後席にガナーが座る。
任務の性質的に予期せぬ遭遇戦が頻発するため、視界の良い前席は回避機動を行うパイロットに割り当てられている。

関連：RAH-66　OH-58　OH-1　RMS　ティーガー（攻撃ヘリコプター）