Last-modified: 2023-05-26 (金) 21:57:44 (336d)

【特殊捜査班】(とくしゅそうさはん)

日本の警視庁及び道府県警察本部隷下の刑事部捜査第一課が保有・運用する特殊部隊の総称。実際の部隊名称は所轄ごとに一定しない。
警視庁のSIT(Special Investigation Team, Sousa Ikka Tokusyuhanとの説も)、大阪府警察本部のMAAT(Martial Arts Attack Team)などが含まれる。

1963年に起きた「吉展(よしのぶ)ちゃん誘拐殺人事件」の教訓から、翌1964年4月に警視庁に設立された「刑事部捜査第一課特殊犯捜査係」をルーツとする。
想定される任務は人質救出作戦とその前段階での捜査・捜索。近年では特殊詐欺グループの捜索・検挙にも投入されている。
隊員は刑事部から選抜されているが、SATから移籍した隊員も多い。

ゲリラなど政治的案件は基本的に管轄外で、そのような事件は対テロ特殊部隊である「特殊急襲部隊(SAT)」に引き継がれる。
ただし、事件の性質によってはSATとの共同捜査となる場合もある。

関連:特殊部隊(警察庁) SWAT 海上保安庁特殊警備隊

組織と主な任務

一例として、ここでは最大の規模を誇る警視庁のSITにおける編成と主な任務について述べる。

  • 特殊犯罪対策官(階級は警視。以下三名の管理官も同様。)
  • 第一特殊犯捜査・管理官
    • 特殊犯捜査第一係、第二係
      誘拐・籠城・ハイジャック事案における捜査を担当。初期捜査および包囲・事後処理などがメインで、強行突入についてはSATが担う。
      また、電話や文書による恐喝・脅迫事案への対処にも当たる。
  • 第二特殊犯捜査・管理官
    • 特殊犯捜査第三係、第四係
      公共交通機関における重大事故、爆破事件、爆発事故、産業災害における業務上過失致死事案への捜査を担当。
    • 特殊犯捜査第五係
      「特殊犯に係わる重要特異な事件」への捜査を専門とする。
      また、捜査第一課全体の遊軍的な部隊として、殺人事件や強盗事件の捜査の応援にも入る。
  • 第三特殊犯捜査・管理官
    • 特殊犯捜査第六係、第七係
      インターネットを用いた、恐喝・脅迫事案への捜査を担当。

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