Last-modified: 2024-04-06 (土) 11:04:41 (21d)
【第9師団】 †
JGSDF 9th Division.
陸上自衛隊における戦略級部隊単位である師団の一つ。
本師団のルーツは、陸上自衛隊創設後の1956年、東北地方北部の警備のために青森県・青森駐屯地で編成された「第9混成団」である。
その後の1962年、「師団」制度が発足すると共に、「第9混成団」から現在の名称に改められた。
そして2010年には「即応近代化師団(ゲリラ・コマンド対処型)」、2024年には「地域配備師団」へと改編されて現在に至っている。
2024年の改編では戦車大隊と偵察隊が廃止され、16式機動戦闘車を装備した「偵察戦闘大隊」へ改編されている。
この改編により、本州・四国の実戦部隊から戦車部隊は消滅した*1。
現在の本師団は、司令部を青森県・青森駐屯地に置き、3個普通科(軽歩兵)連隊を基幹とする約7,000名の兵員*2を擁し、東北地方北部(青森県・秋田県・岩手県)の防衛警備・災害派遣*3・民生協力及び国際貢献活動などを任務にしている。
2020年3月26日に第9特科(砲兵)連隊が2個大隊に改組のうえ、同様に第6師団第6特科連隊より改組された2個大隊とともに、東北方面特科隊隷下の東北方面特科連隊に配置替えとなっている。
それに伴い、第9後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援中隊が廃止された。
部隊編制 †
*1 本師団の改編と同時に、中国地方の防衛を担当する第13旅団にも偵察戦闘大隊が編制されたことによる。
*2 かつての陸自にあった「(番号付き)混成団」、あるいは列国の陸軍の「独立混成旅団」に近しい兵力である。
*3 警備担当区域が日本有数の豪雪地帯であるため、毎年、冬になると雪害に対する災害派遣要請が出されるという。