Last-modified: 2022-09-07 (水) 02:17:06 (598d)

【小銃弾】(しょうじゅうだん)

小銃に用いる事を想定した弾薬。
多量の装薬を高速で燃焼させ、マッハ2〜3ほどの高初速で弾丸を撃ち出す。

工学的には小銃から撃つ必要も特にないのだが、通常、人の手首や肘では支えきれないほどの反動を伴う。
このため拳銃の弾薬として採用するのは現実的ではなく、小銃のように肩で支えるか、機関銃のように設置して支える。

軍用銃に用いる場合、射出される弾頭部分を硬質金属で覆ったフルメタルジャケット弾を用いるのが一般的。
これは敵兵のボディアーマーやヘルメット、あるいは自動車や建造物の壁を貫通する必要が生じるため。

狩猟用では弾頭が柔らかく、着弾時に変形して肉や内臓を効率的に引き裂けるように設計し、急所を狙って即死させる事が求められる。
一般に野生動物は人間よりも痛覚反応が鈍いため、苦痛による無力化は期待できず、負傷・興奮状態における新陳代謝が獲物の商品価値を劣化させるおそれもある。

なお、狩猟用途の弾丸はハーグ陸戦条約の規制対象(不必要な苦痛を与える兵器)であり、軍事転用は制限されている。
生体組織を広範囲に引き裂く性質上、傷病兵が治療後も生涯に渡って後遺症に苦しむ可能性が有意に高い。

関連:リード弾 ワッドカッター弾 ホローポイント弾 ソフトポイント弾


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