Last-modified: 2020-04-10 (金) 02:26:03 (1478d)

【化学兵器】(かがくへいき)

Chemical weapon.

人体に悪影響を及ぼす液体や気体などの化学物質を使用した兵器。
短時間に広範囲を汚染し、多数の人間を殺傷することが可能。

最初に使われたのは第一次世界大戦時であり、ドイツ軍がベルギーのイペールでマスタードガスを散布した(イペールで使用されたことから、イペリットガスとも言われる)。
近年では日本の地下鉄サリン事件が記憶に新しい。

関連:化学兵器禁止条約? 大量破壊兵器 G剤

主な種類

  • 致死性
    • 神経剤(G剤タブンサリンなど)、V剤VXガスなど)):
      呼吸器や皮膚などから人間の神経系にダメージを与える。
      もっとも殺傷力の高い部類に入る。
    • びらん剤(ルイサイト?マスタードガス(イペリット)など):
      呼吸器や皮膚など接触面に炎症を起こし、激しい痛みと痕を残す。
    • 窒息剤(ホスゲン、塩素など):
      呼吸器にダメージを与え、呼吸を困難にする。
    • シアン化物(塩化シアン、青酸ガス):
      吸入後、血液によって体細胞まで運ばれて細胞器官を破壊、酸素利用を阻害する。

  • 非致死性
    • 無力剤(LSD?、BZガスなど):
      幻覚症状などを引き起こし、長時間の間行動を停止させる。
    • 暴動鎮圧剤(アダムサイト?など):
      嘔吐、流涙、くしゃみなどを引き起こし、相手の行動の自由を短時間奪う。
      暴徒鎮圧に当たる警察機関などが利用する「催涙剤」もこれに類する。

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