Last-modified: 2024-02-16 (金) 16:49:40 (71d)

【宇宙飛行士】(うちゅうひこうし)

(露)космонавт(コスモノート) (kosmonavt).
(米)astronaut(アストロノート).
(中)宇航員、太空人(タイコノート).

上記の区別は「どの国で訓練を受けたか」によって変わるため、「アメリカ人のコスモノート」や「日本人のコスモノート」なども存在する。

地球の大気圏外において、宇宙船の操縦や科学実験などの業務を行う人員。

ロシアやアメリカではそれぞれ「宇宙飛行士」としての資格を設けているが、国際的な統一基準はない。
現在では慣例的に「一度でも宇宙に行った人」を宇宙飛行士としているようであるが、何が「宇宙飛行」であるかの判断には国により幅がある。

たとえばロシアでは、有人宇宙飛行については「弾道飛行」も宇宙飛行としている。
一方、アメリカ軍では高度50海里(=92.6km)、アメリカ連邦航空局では80km以上を宇宙空間と定義しているため、アメリカ軍では定義以上の高度を飛行した航空機エビエーターすべてに宇宙飛行士徽章を与えている。

なお、日本人に関しては、かつての「宇宙開発事業団」や同事業団の後身であるJAXA所属の飛行士を「宇宙飛行士」としている。

宇宙開発初期の頃は「無事に帰ってくる事」が最優先され、過酷な打ち上げ*1に耐える体力と不測の事態への対処能力が重視された事から、主に戦闘機パイロットテストパイロットから選抜されていた。
近年では科学研究が主体になり、研究者が訓練を受けて宇宙飛行士になるケースが多いが、宇宙船を操作する「船長」や「操縦士」としてパイロットが選抜されている。
また、ロボットアームの操作にはパイロットとしてのセンスが役に立つとされる。


*1 ロケットの打ち上げに際しては10Gもの重力がかかっていた。

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