【プッシャー式】(ぷっしゃーしき) †

Pusher configuration.

機体の後部にプロペラを備え、後ろから押し出すような形で推力を得て前進する事。「推進式」。

機体の前進で生じる気流・水流に影響されにくいため推力効率に優れる。
また、機体前方にペイロード容積を確保して武装やセンサー機器を搭載でき、操縦手の前方視界も確保しやすい。

反面、墜落などで急停止するとエンジンが機内にめり込んでキャビンなどに激突する危険性がある。
加えて、地上走行や離陸・着陸時にはランディングギアが巻き上げた砂塵などでFODを生じさせる危険性が高い。

事故の危険性が文字通り致命的なため、車両や航空機での採用例は非常に少ない。
一方、プロペラが常に水没している船舶・艦艇では広範に見られる。
また、事故発生時のリスクが低い無人機でも採用例がある。

関連：トラクター式　AH-56　震電　DH2?　B-36　P.180