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【ドイツ空軍】 †
ドイツの空軍。
歴史や国情によって、大きく3つに分類される。
ドイツ帝国陸軍航空隊(ドイツ帝国) †
1910年に創立されたドイツ帝国陸軍の航空隊。
正式呼称は直訳すると「空軍」を意味する。
第一次世界大戦では同盟国軍航空戦力の中核をなし、連合国軍航空隊と熾烈な戦闘を繰り広げた。
特徴的だったのが飛行船による長距離空爆。
イギリス、フランス、イタリア、ポーランドなど連合国の中心都市に対して無差別爆撃を実施し、以降の戦争に大きな影響を与えている。
ヴェルサイユ条約(1919年)の締結後は武装解除、解体された。
ルフトバッフェ(ドイツ国/ドイツ連邦共和国) †
ドイツ国(ナチ政権下)・国防軍の空軍。
もしくは、ドイツ連邦共和国(西ドイツ/統一ドイツ)・連邦国防省連邦防衛軍の空軍。
詳細はルフトバッフェを参照。
東ドイツ空軍(ドイツ民主共和国) †
ドイツ民主共和国(東ドイツ)・国家人民軍の空軍。通称「東ドイツ空軍」。
正式には「国家人民軍航空軍」*2。
1956年のドイツ再軍備に際して成立し、ワルシャワ条約機構中でもソ連空軍に次ぐ規模の航空戦力を保持していた。
1990年には東西ドイツ統一に先駆けてルフトバッフェ(西ドイツ空軍)と統合され、事実上消滅した。
*1
*2 「国家人民軍航空軍及び防空軍」とも呼ばれる。