Last-modified: 2023-05-06 (土) 22:31:21 (356d)
【アター】 †
SNECMA Atar.
フランスのスネクマ?社が開発した軸流圧縮式ターボジェットエンジン。
第二次世界大戦時にドイツのBMW社が開発したターボジェットエンジンである「BMW 003」をベースに高出力化したものである。
戦後のフランスの多くの航空機に搭載されただけでなく、これまで素地が少なかったフランスのジェットエンジン産業基盤の確立にも貢献した。
主にダッソー社製の戦闘機に搭載され、ミラージュF1やミラージュ5、シュペルエタンダールなどに搭載された。
主な搭載機 †
- アトラス チーター
- ダッソー エタンダール��?
- ダッソー ミラージュ3
- ダッソー ミラージュ4
- ダッソー ミラージュ5/50
- ダッソー ミラージュF1
- ダッソー ミラージュG8?
- ダッソー ミステール��C?
- ダッソー シュペルエタンダール
- ダッソー シュペルミステール
- IAI ネシェル/フィンガー
- Leduc 022
- ノール ゲルフォー
- ノール 1500「グリフォン」
- シュド・エスト（SNCASE）SE.212「デュランダル」
- シュド・エスト（SNCASE）SE.5000「バルデュール」
- シュド・ウエスト（SNCASO）S.O.4050「ボートゥール�供�
性能諸元 †
| 形式 | アター9C | アター9K50 |
| タイプ | アフターバーナー付きターボジェット | |
| 全長 | 5,900mm | |
| 直径 | 1,000mm | |
| 乾燥重量 | 1,456kg | 1,582kg |
| 圧縮機 | 9段軸流式 | |
| タービン | 2段 | |
| 推力 | 42.0kN（ミリタリーパワー） 58.9kN（A/B使用時） | 49.2kN（ミリタリーパワー） 70.6kN（A/B使用時） |
| 全圧縮比 | 5.2:1 | 6.5:1 |
| 定格燃料流量 | 103kg/(kN·h)（ミリタリーパワー） 207kg/(kN·h)（A/B使用時） | 98.9kg/(kN·h)（ミリタリーパワー） 199.9kg/(kN·h)（A/B使用時） |
| 推力重量比 | 40.5N/kg（4.1:1） | 44.6N/kg（4.6:1） |
仕様一覧 †
| 形式 | 年 | 推力 （kgp） | 回転数 （rpm） | タービン温度 | 重量 （kg） |
| アター101V1-16 | 1948 | 1,700〜2,200 | 7,600〜8,000 | 700℃ | 880 |
| アター101B1 | 1951 | 2,400 | 8,300 | 845℃ | 890 |
| アター101D3 | 1953 | 3,000 | 8,300 | 870℃ | 920 |
| アター101E3/E5 | 1955 | 3,500 | 8,400 | 865℃ | 870 |
| アター08B | 1956 | 3,530 | 8,150 | 600℃ | 1,079 |
| アター9C | 1960 | 6,000 | 800 | 885℃ | 1,430 |
| アター9K | 1963 | 6,700 | 8,400 | 920℃ | 1,490 |
| アター9K50 | 1969 | 7,200 | 8,900 | 930℃ | 1,582 |
| アター8K50 | 1970 | 5,000 | 8,550 | 925℃ | 1,165 |
派生型 †
- アター101：
初期型。
シュペルミステール戦闘爆撃機に搭載。
- アター101B：
初期の問題を改善し、静翼が追加された型。
- アター101C：
圧縮機と燃焼器を強化した型。
- アター101D：
タービンの大型化や耐熱合金を使用した型。
- アター101E：
"0番目"の圧縮段を加え、総圧縮比が増加した型。
- アター101F：
D型にアフターバーナーを追加した型。
- アター101G：
E型にアフターバーナーを追加した型。
- アター101B：
- アター08：
9段圧縮機と2段式タービンを装備した改良型。1954〜1956年に開発された。
- アター8B：
エタンダール�犬謀觝棔�
- アター8K50：
アター9K50の単純型。シュペルエタンダールに搭載。
- アター8B：
- アター09：
アフターバーナー付き。
統合された始動装置、圧縮機を改良して超音速飛行用に最適化。
- アタープラス：
ITPとデネルとの共同開発。
新型の圧縮機、タービン、電子装置を搭載。
