Last-modified: 2023-07-22 (土) 14:43:10 (280d)

【アエロフロート・ロシア航空】(あえろふろーと・ろしあこうくう)

概要
創設1932年
ハブ空港モスクワ・シェレメーチェボ国際空港
保有機材数250機
同盟スカイチーム*1
航空会社コードIATA:SU
ICAO:AFL
コールサインAeroflot(アエロフロート)
本拠地ロシア連邦 モスクワ市


Российские авиалинии(露)/Aeroflot Russian Airlines(英).

ロシアの民間航空会社。東ヨーロッパでは第1位の規模を誇り、ロシア連邦のフラッグキャリアでもある。
社名の「アエロ」はロシア語で「空」、「フロート」は「艦隊」を意味する。

同社は1932年、ソビエト連邦国有の航空会社として「ドブロリョート」とウクライナ航空会社を統合して設立され、ソ連政府の民間航空輸送部門として運営されてきた。
「アエロフロート」とは単一の航空会社の名称ではなく、各地域ごと、事業ごと、あるいは空港ごとに存在する航空会社の集合体であるソ連政府の民間航空輸送部門の総称であった。

特に第二次世界大戦以後の冷戦時代には、ソ連の航空技術を知らしめるショーウィンドウ的な役割を担い、世界で2番目に実用化されたジェット旅客機ツポレフTu-104*2や世界最大級のターボプロップ旅客機・Tu-114世界最初の超音速旅客機であるTu-144の就航などを担ったほか、旅客・貨物の運送に加えて測量や農薬散布などといったゼネラル・アビエーションをも担い、世界最大の航空会社として知られていた。

1991年のソ連崩壊後は民営化され、ボーイングB767エアバスA310などといった西側製の機体の導入を進めた。
現在はロシア連邦のフラッグキャリアかつ「スカイチーム」の主要メンバーとして、世界各国に路線網を展開している。

かつては前述のとおり、旧ソ連製の機体が多く活躍していたが、現在、旧ソ連時代の機体は全て退役しており、ボーイングB777-300ERB737-800エアバスA330A320など、最新鋭の西側機材を中心にフリートを構成している。
サービス水準も、かつては西側諸国の航空会社に及ばないレベルだったが、現在では西側諸国並みの水準にあるという。

2022年のロシアによるウクライナ侵攻に際し、世界各国から経済制裁を受けた影響により、欧州の企業よりリースしていた旅客機の返却を求められたが、拒絶している*3
また、世界の三大航空券予約システムであるSABRE・アマデウス・トラベルポートはそれぞれの予約システムから当社を排除している。
加えて、スカイチームは当社と協議の上、会員資格を一時停止することを決めている。

運航機材

当社の現在使用している機材は、スホーイ・スーピェルジェト100以外は全てリース機である。


*1 2022年4月27日より会員資格一時停止中。
*2 最初に実用化されたのは英国のコメットであった。
*3 これに際し、機体の所属国をロシア籍に変更するなどの対応をとっていた。

トップ 編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS