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【部隊】 †
軍隊(及び治安・防災機関)における1人の指揮官と、その人間が指揮する全ての人間の集まり。
原則として一つの部隊には1人の指揮官しか存在せず、ある部隊の隊員は他の部隊からの命令を受けない。
指揮官が統制能力を失った場合*1、定められた指揮権継承の原則に基づいて臨時指揮官への引き継ぎが行われる。
原則として部隊内の生存者で最も階級が高い者、同階級なら長く勤続した者に引き継がれる。
たいていの場合、この指揮継承権の第一位にある者は事前に「副長」に任命され、定期的に指揮を代行する。
指揮官として教練されていない人材(参謀や軍医など)は指揮継承権から除外する規定を設ける事が多い。
ほとんどの部隊はより巨大な部隊の一部であり、指揮官自身も上位からの命令に従って部下を指揮している。
複数の指揮官から相互に矛盾する命令が下された場合、基本的には最上位の指揮官が優先。
ただし、改めて指示を請う事ができない場合は現場に居合わせた指揮官が判断を行う。
ある一連の作業に必要な兵站や人員を集める事で、その作業を担当する部隊とする*2。
大規模な作戦では、規模に合わせて必要な部隊を組み合わせた大規模な部隊をさらに編制する。
近代軍隊は常に全面戦争を想定するため、最大の部隊は数万人規模にまで達する。
なお、一般に軍政部門はどのような規模でも部隊には編入されない。
実戦部隊は軍政に関する権限を全く持たないか、例外的事例でも戦場で必要な最低限のみ許される。
典型的な部隊編成は以下の通り。
戦域軍 /総軍 /軍集団 /方面軍 †
一国の軍隊が統率し得る最大の集合。
戦争の全体像を統括する司令部と、そこに含まれる1個以上の方面軍または軍団。
一国の兵士全てを統括するものではなく、戦争に際して必要な兵力を策定・抽出して編成する。
軍/野戦軍/方面軍/地域別統合軍 †
ある地域を担当する全ての将兵の集合。
この場合の「地域」には、一つの紛争において前線が形成され得る地域全てが含まれる。
国家総力戦体制に移行した列強の場合、一つの方面軍はおおむね大陸一つ分程度の地域を担当する。
軍団 †
作戦の立案と戦略的な指揮を行うための中枢。
複数の師団や旅団を指揮下において指令を下す。
軍団の兵力全てが一箇所に集結するのは、兵站上の問題から不可能である。
師団 †
個々に作戦計画を実行する集団。
外部の支援を受けずに戦術的行動を取れるよう、様々な兵科の旅団・連隊を合計7,000〜15,000人程度集合させる。
旅団/混成団 †
- 指揮官:大佐〜少将
師団と連隊の中間にあたる編制。
制度上の意義は国や時代ごとにさまざまで、定義はあまり一定しない。
師団長と連隊長を中継するために設けられる場合と、少人数化された師団である場合と、連隊の別名に過ぎない場合がある。
連隊 †
- 指揮官:中佐〜大佐
同じ兵科の人員を一カ所に集める場合の最大単位。
おおむね2000人前後。古くは一箇所の駐屯地に常時在留させられる人数の上限を意味していた。
歩兵連隊・工兵連隊・戦車連隊などに分けられ、それら連隊を束ねて師団・旅団を構成する。
大隊 †
- 指揮官:少佐〜中佐
数個の中隊の集合。
友軍から孤立した状態で戦闘を行い、合流するまで戦闘を継続できると期待できる最小単位。
独自の戦術的判断を行う必要性が生じるため、大隊から専門の参謀が配属される。
また、識別のために大隊ごとに独自の軍旗が支給される事もある。
中隊 †
- 指揮官:中尉〜大尉
数個の小隊の集合。歩兵150人前後、ないし野戦砲4〜6門に相当。
1人の指揮官が、専門の司令部を経由せずに肉声で指示を与える事ができる限界規模に相当する。
また、人間の知的能力において、部隊全員との面識を維持できる限界人数とほぼ等しい。
大隊以上の規模になると、変装した部外者を見ただけでそれと看破するのはほとんど不可能に近い。
小隊 †
- 指揮官:少尉〜中尉
数個の分隊の集合による30人程度の部隊。
基本的には個々の現場と上層部が連絡するための中継点であり、小隊単位で独自の判断を行う事はまずない。
大規模な戦闘では中隊以上の規模で集結するし、散兵戦では分隊単位まで分割される。
士官学校卒の新人が指揮官として経験を積むための練習台、という側面もある。
分隊/班 †
- 指揮官:軍曹〜曹長
軍隊の指揮系統における最小単位。
全員が同じ場所にいて同じ隊長に指揮されている事を常に期待できる最大の人数。おおむね10人以下。
機甲部隊・機械化歩兵の場合、一輌の車両ごとに専属の分隊を設けるのが一般的。
組 †
- 指揮官:伍長〜一等兵
狙撃班、偵察班など、単一の作業を行うための臨時編成。
必要に応じて同じ分隊から4〜6人を抽出して結成し、作業終了時に解散して分隊に合流する。
*1 「死亡した」「知的能力に問題が生じるほどの重傷を負った」「行方不明になった」「敵前逃亡した」「憲兵に拘束された」など。
*2 近代以前には「必要になった時に現地で民兵や傭兵を集める」という手法も行われていた。
もちろん、そのような寄せ集めの兵で戦うのは徴兵の上で事前に計画された部隊よりも格段に困難であった。