Last-modified: 2023-07-05 (水) 21:48:11 (241d)

【T-84】(てぃーはちじゅうよん)

ウクライナの主力戦車
T-80UDをベースに開発され、試作車は1994年に完成し、1999年からウクライナ陸軍で運用が開始されている。
主に、O・O・モローゾウ記念ハルキウ機械製造設計局(モローゾフ設計局)とV・O・マールィシェヴ記念工場が製造を担当している。

主な特徴として、砲塔をロシア製鋳造砲塔にかわりウクライナ製の溶接砲塔を採用した以外はT-80UDと同様である。
主砲はKBA-3 125mm滑腔砲を搭載しており、ベース車両と同様に対戦車ミサイルの発射能力を持つ。
その他、1,200馬力のエンジンの搭載やTShU-1-7「シュトーラ1」対赤外線防御装置の装備、火器管制装置のデジタル化などの改良が施されている。

主な派生型としては西側仕様の砲塔を搭載した「オプロート」やNATO標準の120mm主砲を搭載した「ヤタハーン」がある。
ウクライナのほか、アンゴラやジョージア、パキスタンで採用されている。

性能諸元

乗員3名
全長9.66m(砲身含む)
車体長7.7m
全高2.21m
全幅3.59m
戦闘重量46t
懸架方式トーションバー、油圧式ダンパー
エンジンKMDB 6TD-2 水平対向型6気筒ディーゼルエンジン
(出力1,200hp(890kW))
登坂力63%
超堤高1m
超壕幅2.8m
最大速度65〜70m/h(路上)
45〜50km/h(不整地)
行動距離540km
装甲複合装甲
爆発反応装甲
兵装KBA-3 125mm滑腔砲×1門(装弾数43発)
KT-7.62 7.62mm機関銃×1挺(主砲?同軸
KT-12.7 12.7mm重機関銃×1挺(対空用)
「シュトーラ-1」対赤外線防護装置

派生型

  • T-84:
    基本モデル。

  • T-84U:
    T-84のアップグレード型。
    装甲サイドスカートや「コンタークト5」ERA、衛星ナビゲーションシステム、指揮官用レーザー測距儀などを装備している。

  • BM オプロート(Оплот):
    T-84Uの発展型。
    BMは「戦闘車輌」(Бойова машина)を意味し、愛称はウクライナ語で砦のこと。
    西側仕様の全溶接砲塔を搭載し、エンジンを1,200馬力のものに換装したほか、徹甲弾への防御力も向上した「ニージュ*1ERAや光学・電子対抗システム、新しい赤外線暗視装置などを搭載している。
    ウクライナ陸軍で少数が運用されている。

    • BM オプロートM(Оплот М)(Object 478DU9-1):
      オプロートの発展型。
      新しいタイプの「ニージュ」ERA赤外線妨害装置を搭載、サイドスカートまで大型の爆発反応装甲で覆われている。

    • BM オプロートT(Оплот T)(Object 478DU9-T):
      タイ陸軍向け輸出型。
      無線機やエアコンなどに若干の改良が行われている。

  • T-84-120「ヤハターン(Ятаган)」:
    トルコ軍向けに開発された発展型。愛称は「ヤタガン*2」のこと。
    開発名称は「KERN2-120(КЕРН2-120)」。
    主砲にNATO標準の120mm砲を搭載したほか、駆動系や火器制御システム系を中心に多くの改良が施された。
    主砲は、アメリカ製のAPFSDSであるM829の劣化ウラン弾などの他、この砲のために特別に開発された120mm仕様の9M119M「レフレークスM」対戦車ミサイルが運用できる。
    トルコ軍はIMI社のM60パットンの近代化改修型である「サブラMk.供廚を採用されたため試作のみ。

  • BREM-84(БРЕМ-84)"Atlet":
    オプロートの車体を流用した回収戦車型。

  • BREM-T:
    オプロートTの車体を流用した回収戦車型。

  • BMU-84(БМУ-84):
    オプロートの車体を流用した架橋戦車型。

  • BTMP-84(БЕМП-84):
    オプロートの車体を流用して製作された歩兵戦闘車型。
    車体後部を拡張し、エンジンを右半分に寄せた形にして左側に通路兼兵員搭乗部を設置し、車体後面に乗降ハッチを新設している。


*1 «Ніж»:ナイフの意味。
*2 オスマン帝国(トルコ)で16世紀から19世紀後半まで使用された片刃の刀剣。

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