Last-modified: 2022-02-22 (火) 07:26:03 (654d)
【AGM-28】 †
AGM-28(B-77)
アメリカ合衆国のノースアメリカン社で開発され、アメリカ空軍が運用した核弾頭搭載の巡航ミサイル。
ミサイルの管理教則が整理される前に開発されたため、当初は「無人爆撃機」に分類され「B-77」の型式が与えられていた。
1956年から開発が開始され、1959年に初飛行。
1960年から部隊配備が開始され、主にB-52(G型以降)に搭載された。
最終的に722基が生産されたが、SRAMの配備に伴い1976年に退役している。
ミサイルは細長い胴体部の後下部に胴体部よりも太く短いジェットエンジンを取り付けた形状をしており、主翼も胴体後部にある。
水平尾翼は無く、垂直尾翼のみである。
その巨大さのため爆撃機のウェポンベイには搭載できず、主翼の下に1発ずつ吊り下げて携行された。
また、そのサイズと重量は離陸を阻害するほどのものであったため、ミサイル内蔵のジェットエンジンを離陸補助に転用する機構が用意されていた。
スペックデータ †
名称 | AGM-28 |
製造 | ノースアメリカン |
配備 | 米戦略空軍(SAC)*1 |
全長 | 12.95m |
全幅 | 3.66m |
直径 | 71m |
発射重量 | 4,500kg |
射程 | 1,100km |
命中精度 | 1,850kmCHP |
推進装置 | P&W J52-P-3?ターボジェット×1基 |
エンジン推力 | 33kN |
最大速度 | マッハ2.1 |
上昇限度 | 16,800m |
弾頭 | W28熱核弾頭(核出力70kt〜1.45Mt) |
ペイロード | 単弾頭 790kg |
誘導方式 | 慣性誘導 |
バリエーション †
- B-77:
無人機として扱われていた際の名称。
- XGAM-77:
試作モデル。
- AGM-28A/GAM-77:
初期生産型。
- AGM-28B/GAM-77A:
アップグレード型。
- AGM-28C:
TERCOMシステム搭載型の提案モデル。