Last-modified: 2021-02-08 (月) 20:25:09 (1031d)
【霹靂11】 †
中国人民解放軍初の中射程空対空ミサイル。
「霹靂11」の他にも「PL-11」とも呼ばれる。
上海機電第二局(現在の上海航天技術研究院)が開発を担当している。
元々中国人民解放軍の中射程AAM開発は1966年から始まった。
過去に霹靂4や霹靂10等の試作中射程AAMがあったが、いずれも実用化せず失敗に終わった。
1990年代中期から量産化が開始され、誘導方式はセミアクティブレーダー誘導である。
本ミサイルの開発に当たっては、イタリアのアスピデ中射程AAMを少数輸入し、アスピデや紅旗61の改良などで得られたノウハウを元に開発したと言われている。
公には、2002年の珠海航空ショーに初めて登場し、主な搭載機として殲撃8IIや殲撃10での運用が可能とされる。
関連:霹靂4 霹靂10 アスピデ
カタログスペック †
全長 | 3.89m |
直径 | 20.8cm |
翼幅 | 68cm |
重量 | 220kg |
弾頭 | HE(33kg) |
推進方式 | 固体推進ロケットモーター |
最大速度 | M4.0 |
射程 | 75km |
G限界 | N/A |
誘導方式 | セミアクティブレーダー誘導 |
シーカー | 改良型CWモノパルスシーカー |
主な種類 †
- 霹靂11(PL-11):
基本型。
紅旗61A地対空ミサイルとアスピデAAMの技術を基に開発された。
- FD-60:
PL-11の輸出型。
- FD-60:
- 霹靂11A(PL-11A):
より大型の弾頭を備える改良型。
中間誘導は指令方式で、終末段階のみ発射母機の管制レーダーから誘導を受ける。
- 霹靂11B(PL-11B):
アクティブレーダー誘導型。PL-11-AMRとも呼ばれる。
AMR-1アクティブレーダーシーカーを搭載している。