Last-modified: 2023-07-23 (日) 14:11:06 (271d)

【飛龍】(ひりゅう)

大日本帝国海軍・中型正規空母「飛龍」。

1930年代、日本海軍が策定した「艦艇第二次補充計画」において「蒼龍?」型の二番艦として発注・建造された中型正規空母である。
しかし、設計の途中で本艦の完成がロンドン海軍軍縮条約の失効後になる事が判ったため設計が見直され、蒼龍?とは大きく異なった艦型を持つ事になった。

蒼龍?との外見上の大きな差異は、艦橋が蒼龍?とは逆の左舷側にあり、視界を確保する為に蒼龍?より一段高く大型になっている点である。
また、武装も強化されて排水量も1,500トン程多くなっているが、搭載機数は変わっていない。
上空から見ると、非常によく似た艦型をしていたので、識別の為、飛行甲板左舷後方に「ヒ」と書かれていた。(ちなみに、蒼龍?は「ソ」ではなく「サ」*1

1939年7月5日に横須賀工廠で竣工し、太平洋戦争開戦時には僚艦蒼龍?と共に山口多聞少将指揮の下第二航空戦隊を構成。
南雲機動艦隊(第一航空艦隊)の中核として真珠湾攻撃に参加して初陣を飾り、その後もウェーク島攻略、インド洋作戦等に参加し戦果を重ねた。

しかし、その歴戦艦も1942年6月5日、ミッドウェー作戦において僚艦の赤城加賀蒼龍?アメリカ軍の攻撃により被弾・炎上する中で最後まで孤軍奮闘。
搭載されていた艦載機で米海軍の空母「ヨークタウン」を大破させたものの力及ばず、同空母2番艦「エンタープライズ」・3番艦「ホーネット」から発艦したSBD「ドーントレス」急降下爆撃機24機の空襲により、1,000ポンド爆弾4発を被弾・炎上し、翌日、味方駆逐艦「巻雲」の魚雷により自沈処分となった。

性能諸元

主造船所横須賀海軍工廠
起工1936.7.8
進水1937.11.15
竣工1939.7.5
喪失1942.6.6
除籍1942.9.25
基準排水量17,300t
公試排水量20,250t または 20,165t(計画)
満載排水量21,887t(計画)
21,882t(1937年3月)
全長227.35m
水線長222m
垂線間長209.52m
水線幅22m
深さ15.7m
20.50m(飛行甲板まで)
飛行甲板216.9m×27.4m
喫水7.84m(公試平均)
8.21m(満載平均)
主缶ロ号艦本式罐・重油焚(空気余熱器付)×8基
主機艦本式オールギアードタービン(高中低圧)×4基
推進器4軸(340rpm)
出力152,000shp(計画)
152,733shp(公試全力)
153,000shp(終末全力)
燃料重油:3,750t
最大速力34.3kt(計画)
34.28kt/20,346t(公試全力)
34.59kt/20,165t(終末全力)
航続距離7,670カイリ/18kt(計画)
10,250カイリ/18.142kt(公試成績)
搭載能力ガソリン360t、魚雷27本
乗員1,101名(計画乗員、竣工時定員)
1,103名(最終時)
兵装八九式40口径12.7cm連装高角砲×6基12門
九六式25mm高角機銃×31門(3連装7基+連装5基、計31挺)
九一式爆雷×6個
装甲機関部舷側:25mmCNC鋼板
弾薬庫舷側:56mmまたは65mmCNC鋼板
甲板:140〜50mmNVNC鋼板
搭載艇12m内火艇×3隻
12m内火ランチ×3隻
8m内火ランチ×1隻
6m通船×1隻
9m救助艇×2隻
13m特型運貨船×2隻
搭載機計画(常用+補用)
九六式二号艦上戦闘機×12+4機
九六式艦上爆撃機?×27+9機
九七式一号艦上攻撃機×9機
同(偵察用)×9機
同補用機(攻撃用、偵察用共通)×3機
計:常用57機、補用16機

1941年12月7日保有機
零式艦上戦闘機×21機、九九式艦上爆撃機九七式艦上攻撃機×各18機
装備昇降機×2基



*1 旧仮名遣い「サウリウ」。

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