Last-modified: 2024-04-03 (水) 20:15:44 (20d)

【朝日】(あさひ)

朝に昇る太陽(原義)。

旧日本海軍海上自衛隊艦艇名として幾度か用いられた。

前ド級戦艦「朝日」

19世紀末に英国で建造された「敷島」級前ド級戦艦の2番艦。
同型艦に敷島、初瀬、三笠がある。
1897年8月18日起工、1899年3月13日進水、1900年7月31日就役。

日本に回航後、他の姉妹艦と並んで第1艦隊第1戦隊に編入され(三笠連合艦隊旗艦となったため戦隊には組み込まれていない)、1904〜1905年の日露戦争では姉妹艦の「初瀬」を失うも、連合艦隊の主力戦艦の一艦として活躍した。

1920年に海防艦*1に種別変更されたのち、1922年のワシントン海軍軍縮条約で非戦闘目的での保有が許されることになったため「練習特務艦」→「潜水艦救難艦」となり、さらに1937年には「工作艦」に改装される。
この状態で日中戦争太平洋戦争に参加したが、1942年5月、シンガポールから日本本土へ帰還中にアメリカ潜水艦「サーモン」の雷撃を受け戦没。

艦の要目は敷島の項を参照のこと。

護衛艦「あさひ」(初代)

JS Asahi(DE-262).

アメリカ海軍第二次世界大戦中に就役させた「キャノン」級護衛駆逐艦の22番艦「アミック(USS Amick DE-168)」が1950年代半ばに海上自衛隊に貸与されたもの。
姉妹艦に「はつひ(JS Hatsuhi DE-263(米軍旧名『アザートン(USS Atherton DE-169)』)」がある。

貸与後は2隻で第6護衛隊を編成し、近海防衛に活躍したが、1964年12月に第6護衛隊が廃止となり、練習艦隊第1練習隊に編入されて艦隊から離れた。
その後、1975年に除籍・返還されたのち、1978年にフィリピン海軍に再譲渡され「ダトゥ・シカトゥナ(BRP Datu Sikatuna(PF-5))」として1988年まで使用された。

スペックデータ
基準排水量1,240t
満載排水量1,650t
全長93m
最大幅11.1m
深さ6.1m
喫水3.1m
推進方式ディーゼル・エレクトリック方式
主機関GM 16-278A 2ストロークV型12気筒ディーゼル×4基
出力60,000shp(4,470kW)
電源GM 8-268発電機×4基(出力1,200kW)
推進器スクリュープロペラ×2軸
最大速力20ノット
航続距離10,800海里(12kt巡航時)
乗員220名
兵装Mk.22 50口径3インチ(76mm)単装緩射砲×3基
ボフォース 56口径40mm連装機銃×3基
エリコン 70口径20mm単装機銃×8基
ヘッジホック?対潜迫撃砲×1基
Mk.6 爆雷投射機(K砲)×8基
Mk.9 爆雷投下機条×2条
FCSMk.52射撃指揮装置×1基(3インチ砲用)
Mk.51射撃指揮装置×3基(40mm機銃用)
レーダーSA 対空捜索用×1基
SL 対水上捜索用×1基(1962年に国産のOPS-16*2に更新)
ソナーQC 中周波探信儀(1959年にQHBa アクティブソナーに換装)


同型艦
艦番号艦名貸与除籍所属
DE-262あさひ
(JDS Asahi)
1955.6.141975.6.13護衛艦隊
第3護衛隊群第6護衛隊(横須賀)

練習艦隊
第1練習隊(横須賀)
DE-263はつひ
(JDS Hatsuhi)


汎用護衛艦「あさひ」(2代)

JS Asahi(DD-119).

2010年代に建造された汎用護衛艦
姉妹艦に「しらぬい(JS Shiranui DD-120)」がある。

本艦型は、平成時代初期に建造された「むらさめ」型から続く第2世代汎用護衛艦の最終型として、あきづき型をベースに対潜センサーを近代化(バイ/マルチスタティック・オペレーション機能を付加)、電気推進を導入した艦として設計・建造された。
現在は佐世保基地を定係港として、第2護衛隊群第2護衛隊に属している。

スペックデータ
基準排水量5,100t
満載排水量6,800t
全長151m
最大幅18.3m
深さ10.9m
喫水5.4m
推進方式COGLAG?方式
主機関GE LM2500IEC?ガスタービン×4基
電動機×2基
推進器可変ピッチ・プロペラ×2軸
出力62,500ps
電源IM400ガスタービン発電機×2基(出力:各2.8MW)
S12Uディーゼル発電機(出力:各1.8MW)
最大速力30ノット
乗員約230名
兵装Mk.45 Mod.4 62口径5インチ(127mm)単装砲×1基
高性能20mm機関砲CIWS)×2基
Mk.41 Mod.9 VLS×1基(32セル)
RIM-162「ESSM」短SAM07式垂直発射魚雷投射ロケットを装備)
90式SSM(SSM-1B) 4連装発射筒×2基
68式324mm3連装短魚雷発射管(HOS-303)×2基
水上艦艇用機関銃架遠隔操作型)×2基(2番艦のみ)
搭載機SH-60K哨戒ヘリコプター×1機
C4ISROYQ-13情報処理装置
海上自衛隊指揮統制・共通基盤システム(MARSシステム)
OYQ-51 MMT(mobile MARS terminal)
NORA-1C-Y1衛星通信装置(X・Kバンド)
NORQ-1衛星通信装置(Kuバンド)
レーダーOPY-1多機能型×1基
OPS-48?対水上用×1基
OPS-20?航海用×1基
ソナーOQQ-24ソナーシステム(艦首?装備式+OQR-4曳航式)
電子戦・対抗手段NOLQ-3D-2?電波探知妨害装置
Mk.137"SRBOC" 6連装デコイ発射機×4基
曳航具4型 対魚雷デコイ×1基
投射型静止式ジャマー?(FAJ)×1基
自走式デコイ(MOD)×1基


同型艦
艦番号艦名主造船所起工進水就役所属
DD-119あさひ
(JS Asahi)
三菱・長崎2015.8.42016.10.192018.3.7第2護衛隊群
第2護衛隊
(佐世保基地)
DD-120しらぬい
(JS Shiranui)
2016.5.202017.10.122019.2.27第3護衛隊群
第7護衛隊
(大湊基地)



*1 ここでいう「海防艦」は、後に建造された船団護衛用フリゲートとは異なる概念である。
*2 AN/SPS-10BをベースにIFFアンテナを組み込んだもの。

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