Last-modified: 2024-03-31 (日) 08:58:27 (15d)

【マルチコプター】(まるちこぷたー)

multicopter.

ローターを3基以上持つヘリコプター
実用例は全てドローンで、人間が搭乗した事例は一部の実験機のみ。

機体の四方に1基ずつ、合計4基のローターを配置するのが一般的。
各ローターの回転数を個別に増減させるだけで全ての操作を行えるため、各ローターの内部機構を単純化できる。

メインローター1基のみの場合、ローターの軸を傾けたり、羽を適宜変形させたり、テイルローターを付設するなどの工夫が必要になる。

機械的構造は比較的単純だが、制御手順は煩雑で、アビオニクスによる自動制御・操作の抽象化を必須とする。
また、有人ヘリコプター用のターボシャフトでは回転数の調整が困難なため、調整が容易だが高出力化の困難な電動機を採用する必要がある。
概念自体は20世紀初頭から研究されていたものの、その後100年近くにわたって基礎技術の不足から実用化が頓挫していた。
高出力モーター・大容量電池・高度な電子制御基板などの基礎技術が成熟し、産業用無人機の飛行が可能になったのは1990年頃である。

2000年代にはジャイロスコープ・加速度計などの電子部品がスマートフォン需要の拡大によって大幅に小型化・廉価化。
2010年にマルチコプター式のカメラドローンが一般に売り出されて爆発的に流行し、以来マルチコプターは無人機の代名詞となっている。
玩具同然の低価格でマルチコプターによる偵察・輸送が可能になった事は、軍事諜報分野においても時代の変革をもたらしている。


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