Last-modified: 2023-08-17 (木) 18:57:07 (112d)
【ブッシュマスター】 †
Bushmaster IMV.
オーストラリアのタレス・オーストラリア社が1990年代末より開発・生産している装輪式装甲兵員輸送車。
偵察・兵員輸送を目的としていて直接戦闘は想定外。武装は銃架に軽機関銃を搭載する程度に留まる。
広大な荒野が広がるオーストラリア大陸での作戦行動を念頭に置き、兵員9名が搭乗した上で72時間連続無補給で軍事行動できるよう設計されている。
車体は装甲化された応力外皮構造で、7.62mm弾に対する対弾性(STANAG 4569レベル1以上)を持ち、地雷やIEDに対する避弾径始を考慮して底面がV字状に成形されている。
前方に一箇所・後方上部に2箇所のハッチが設けられており、各ハッチに1基(計3基)の銃架を持つ。
前方ハッチにはリモートウェポンシステム、後方上部ハッチ2箇所には軽機関銃を設置するのが通例。
空輸に関しても考慮されており、C-130やC-17、C-2輸送機、Mi-26?輸送ヘリコプターに積載可能。
オーストラリア陸軍で採用されている他、英国、オランダ、ジャマイカ、インドネシア、日本(陸上自衛隊)にも輸出されている。
主な運用国 †
- オーストラリア
- イギリス
- オランダ
- ジャマイカ:「コマンドウ」装輪装甲車の後継として導入。
- インドネシア:インドネシア陸軍特殊部隊で運用。
- 日本(陸上自衛隊):「輸送防護車」の名称で導入。
- ニュージーランド
- フィジー
- ウクライナ:ロシアのウクライナ侵攻を受けてオーストラリアから供与。
主な配備部隊 †
オーストラリア陸軍 †
- 第1旅団
- 王立オーストラリア連隊 第5大隊
- 王立オーストラリア連隊 第7大隊
- 第3旅団
- 第3/4騎兵連隊 B中隊
- 第7旅団
- 第12/16「ハンター・リバー・ランサーズ」(予備役部隊、1個中隊)
- 戦闘兵器訓練センター
- 陸軍兵站訓練センター
オーストラリア空軍 †
- 第1飛行場防衛中隊
- 第2飛行場防衛中隊
陸上自衛隊 †
スペックデータ †
乗員数 | 1名+兵員9名 |
全長 | 7.18m |
全高 | 2.65m |
全幅 | 2.48m |
重量 | 14.5t |
駆動・懸架方式 | ZF 6HP502 ECOMAT G変速機(前進6段・後進1段) |
燃料搭載量 | 319リットル |
エンジン | キャタピラー3126E 7.2L 6気筒ターボチャージドディーゼル (出力330hp(246kW/2,200rpm)) |
速度 | 100km/h |
行動距離 | 800km以上 |
武装 | 前方ハッチに5.56mmまたは7.62mm機関銃×1丁もしくは 「CROWS」リモート・ウェポン・ステーション×1基 後方上部ハッチに5.56mm機関銃×2丁 |
装甲 | STANAG 4569レベル1以上、Vハル、モノコック構造 |