Last-modified: 2024-02-15 (木) 16:29:30 (100d)

【オートローテーション】(おーとろーてーしょん)

auto rotation.

回転翼機ローターを、エンジントルクを使わず抗力で自然に回転させる事。
通常、ヘリコプターが緊急時にエンジンクラッチをローターから切り離した状態を意味する。

オートジャイロローターは常にオートローテーションで回転している。
しかし、それが常態である事と、そもそもオートジャイロの実機がほとんど存在しない事から、言及される事はほとんどない。

正面やや斜め下から風圧を受けるとローターは自然に回転し、揚力を発生させる。
この時発生する揚力迎え角の角度に大きな影響を受け、適切な角度域は狭い。
また、発生する揚力も小さく、現代の大型航空機の航行を支えるほどの出力はもたらせない。

ヘリコプターでは、エンジン故障時にローターの停止を避けるため、クラッチを切り離してオートローテーションに移行する。
また、テイルローターを損傷した際も、反作用トルクによる挙動不安定を避けるためにクラッチが切り離される。
そうした場合、オートローテーションに移行しなければ失速するし、実際、多くの重大事故では移行できないまま墜落している。

オートローテーションは速度エネルギーに依存するため、ホバリングでの離着陸ができない。
また、多くのヘリコプターは滑走着陸を想定せず、十分なランディングギアを備えていない。
従って、ヘリコプターがオートローテーションを維持したまま着陸するのは困難である。
しかし、不時着のための重要な技術であるため、回転翼機の操縦訓練における必須項目である。


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