航空軍事用語辞典++
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.357マグナム
.38スペシャル
.38ロングコルト
.41AE
.41マグナム
.44マグナム
.45ACP
01式対戦車誘導弾
035型
039A型
039型
03式中距離地対空誘導弾
04式空対空誘導弾
04式歩兵戦闘車
051B型
051C型
051型
052B型
052C型
052D型
052型
053型
054型
07式機動支援橋
07式垂直発射魚雷投射ロケット
08式歩兵戦闘車
091型
092型
093型
094型
1.44
10mmショート
10式戦車
11式短距離地対空誘導弾
12式地対艦誘導弾
16式機動戦闘車
19式装輪自走155mm榴弾砲
1号
20式小銃
2S25
2S6
2マンクルー
38度線
3V
3マンクルー
3号戦車
45/47体制
4つの力
4マンクルー
4号戦車
5500トン級
56式小銃
5マンクルー
5号戦車
5分前精神
5分待機
60式自走無反動砲
60式装甲車
61式戦車
64式小銃
67式30型ロケット弾発射機
67式戦車橋
69式空対空誘導弾
6号戦車
70式自走浮橋
73式小型トラック
73式装甲車
73式大型トラック
73式中型トラック
74式自走榴弾砲
74式戦車
74式特大型トラック
75式自走多連装ロケット弾発射機
75式自走榴弾砲
79式狙撃歩鎗
80式空対艦誘導弾
81式自走架柱橋
81式短距離地対空誘導弾
82式指揮通信車
86式歩兵戦闘車
87式自走高射機関砲
87式偵察警戒車
88式地対艦誘導弾
89式小銃
89式装甲戦闘車
9.11事件
90式艦対艦誘導弾
90式空対空誘導弾
90式戦車
90秒ルール
91式携帯地対空誘導弾
91式戦車橋
91式爆弾用誘導装置
92式対戦車地雷
92式地雷原処理ローラ
92式浮橋
93式近距離地対空誘導弾
93式空対艦誘導弾
94式水際地雷敷設装置
96式40mm自動擲弾銃
96式自走迫撃砲
96式装輪装甲車
96式多目的誘導弾
97式魚雷
99式空対空誘導弾
99式自走榴弾砲
9mmルガー
9mm機関けん銃
???À?ࡦ?Õ???¤?ó
?¤?é?¯
A-1
A-10
A-16
A-3
A-4
A-5
A-50
A-50(AWACS)
A-6
A-7
A109
A220
A300
A300-600ST
A310
A320
A330
A340
A350
A380
A400M
AA-1
AA-10
AA-11
AA-12
AA-13
AA-2
AA-3
AA-4
AA-5
AA-6
AA-8
AA-9
AAA
AAV7
ABC兵器
AC-130
ACMI
AESA
AFN
AFPB
AFV
AG36
AGM-114
AGM-122
AGM-28
AGM-45
AGM-65
AGM-69
AGM-78
AGM-84
AGM-88
AH-1
AH-56
AH-64
AIM-120
AIM-26
AIM-4
AIM-47
AIM-54
AIM-7
AIM-9
AIR-2
AIRDO
AK-630
AK100シリーズ
AK103
AK107
AK47
AK74
AKM
AL-1
AL-21
AL-7
AM-3
AMRAAM
AMSTE
AMX
AN/AAA-4
AN/AAQ-33
AN/AAS-15
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AN/APQ-120
AN/APQ-13
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AN/APQ-7
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AN/APQ-99
AN/APS-1
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AN/APS-2
AN/APS-3
AN/APS-4
AN/APS-5
AN/APS-6
AN/APX-1
AN/APX-108
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AN/PEQ-2
AN/PVS-14
AN/SPQ-9
AN/SPY-1
ANAウイングス
APC
APFSDS
APK-9
APU
AR-18
AR10
AS-11
AS-14
AS-18
ASAT
ASM-135
ASMP
AST21
ASWCS(OYQ-103)
AT-4
ATF
ATR42
ATR72
AUG
AV-16
AW101
AW109
AW139
AW609
AWACS
Aimpoint
An-12
An-124
An-2
An-225
An-71
An-72
B-1
B-17
B-2
B-21
B-24
B-25
B-26
B-29
B-36
B-45
B-47
B-50
B-52
B-58
B2707
B707
B717
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B747-8
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BTR-152
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BracketName
C-1
C-12
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C4ISR
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CASEVAC
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CIWS
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CQB
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Comp m2
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Cz75
D-25
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DB 601
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DME
DRF
E-1
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EAP
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ECM
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EMCON
EMD
ESM
ETA
ETOPS
EX
Eジェット
F-1
F-100
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F101
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F119
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F2A
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F3
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F7F
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FAE
FAL
FAV
FCLP
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FCS-3
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FIM-92
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FLAK
FLIR
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FN ファイブ・セブン
FOD
FOX1
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FOX4
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FSD
FUC
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FormatRule
FormattingRules
FrontPage
Fw190
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F作業
F転
G
G-LOC
G.55
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H30S
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HALO
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HMS
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HOT
HOTAS
HQ-9
HUD
He100
He162
Help
Honda Jet
Hoo-ah
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H型ロケット
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IA58
IAI
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IHI
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Il-18
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InterWiki
InterWikiName
InterWikiSandBox
InterWikiテクニカル
J/AAQ-2
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KS-172
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LAPES
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LCC
LCF
LM
LORAN
LOSAT
LR-2
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LWF
LZ
La-5
Li-2
M-105
M-4
M-84
M1
M110
M113
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M120
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M14
M151
M16
M16(小銃)
M1897
M1903
M1911 コルトガバメント
M1(戦車)
M1(対戦車火器)
M1ライフル
M2
M203
M224
M270
M2(軽戦車)
M2(中戦車)
M2(歩兵戦闘車)
M2ハーフトラック
M4
M400
M48
M4(戦車)
M4カービン
M500
M60
M60(機関銃)
M60(戦車)
M61
M72
M79
M8000
M82
M85
M9
M92
M93R
MA
MACシップ
MAG
MAKS
MAT
MBDA
MC.202
MC.205
MD-11
MD900
MDヘリコプターズ
MEKO
MFD
MG4
MG42
MGM-140
MH2000
MIA
MICA
MIL-STD-1553
MIM-104
MIM-14
MIM-23
MIM-3
MIM-72
MIRACL
MIRV
MLI-84
MMS
MOAB
MP5
MRE
MRJ
MS.406
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MT-LBu
MU-2
MU-300
Me163
Me262
MenuBar
Mi-14
Mi-24
Mi-28
Mi-8
MiG-15
MiG-17
MiG-19
MiG-21
MiG-23
MiG-25
MiG-27
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Mk.23
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RIM-156
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RPG
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RS
RTB
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SA-14
SA-15
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SA-17
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SA-2
SA-20
SA-21
SA-3
SA-4
SA-5
SA-6
SA-7
SA-8
SA-9
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SABRE
SAGE
SAM
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SAS(特殊部隊)
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SBD
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SDFヌードル
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SIGINT
SIT
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SPRING JAPAN
SQQ-89
SR-71
SS
SS-1
SS-N-1
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SS-N-30
SST
START
START I
STO
STOL
STOVL
STT
SUBARU
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SVD
SWAT
SY-1
SandBox
StG44
Strv.103
Su-15
Su-17
Su-24
Su-25
Su-26
Su-27
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Su-57
Su-7
T-1
T-1(日本)
T-2
T-2(アメリカ)
T-2(日本)
T-3
T-33
T-34(航空機)
T-34(戦車)
T-37
T-38
T-3ジュニア
T-4
T-45
T-4(日本)
T-5
T-50
T-50(戦車)
T-50(練習機)
T-54
T-55
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T-64
T-7
T-72
T-7(アメリカ)
T-7(日本)
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T-80(軽戦車)
T-80(主力戦車)
T-84
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TACネーム
TBF
TCAS
TEWS
TH-55
THAAD
TJM2
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TO
TOS-1
TOW
TPFSDS
TS-11
TS1
TT33
TV3-117
TWS
Ta152
TsAGI
Tu-144
Tu-154
Tu-16
Tu-160
Tu-204
Tu-22
Tu-22M
Tu-4
Tu-95
T尾翼
U-125
U-2
UCAV
UFO
UGM-84
UGR
UH
UH-1
UH-2(日本)
UH-60
UHF
US-1
US-2
USAAF
USB
USP
UUM-44
UYK-20
UYK-43
UYK-7
UYQ-70
V-22
V-4
V/STOL
V/STOL空母
VADS
VASI
VC-10
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VH-71
VHF
VIFF
VK-1
VK-106
VK-107
VM-T
VOLMET放送
VOR
VTOL
VVS
VXガス
Vympel
V剤
V尾翼
WAC
WAF
WAVE
WikiEngines
WikiName
WikiWikiWeb
X-15
X-2
X-29
X-32
X-45
XASM-3
XB-70
XFM-1
XTS2
Xプレーン
YF-23
YJ-62
YJ-7
YJ-8
YS-11
Yak-1
Yak-141
Yak-28
Yak-3
Yak-38
YukiWiki
ZB26
ZIPAIR Tokyo
ZSU-23-4
ZSU-57-2
ZWシリーズ
Z旗
bbs
test
Ï¢Íí?Ç?¨ÈÄ
あさぎり
あすか
あたご
あたご(自衛艦)
あつみ
あぶくま
いずも
えひめ丸事件
おおすみ
おやしお
かかみがはら航空宇宙科学博物館
かしま
がんばれ食
くの字誘導路
ぐり(管理人)
げたばき
こんごう
しきしま
しらせ
しらせ(2代)
しらね
そうりゅう
たかなみ
たちかぜ
たまに撃つ弾が無いのが玉に傷
ちびっ子ヤング大会
てつのくじら館
なだしお事件
ならず者国家
はたかぜ
はつゆき
はやぶさ
はやぶさ(惑星探査機)
はるしお
ひうち
ひゅうが
ふじ
ふ号作戦
まいど1号
まや(自衛艦)
むらさめ
よい説明の書き方
ようそろ
よど号事件
アーセナル・シップ
アーチャー
アーチャー(護衛空母)
アーチャー(自走榴弾砲)
アーチャー(戦車駆逐車)
アーマーライト
アーミングエリア
アームド
アーレイ・バーク
アーレイ・バーク(駆逐艦)
アイ・ハブ・コントロール
アイアンハンド
アイオワ
アイオワ(BB-4)
アイオワ(BB-61)
アイベックスエアラインズ
アイルランド解放戦線
アウトリガー
アウトレンジ
アエロスパシアル
アエロフロート・ロシア航空
アクティブステルス
アクティブフェイズドアレイレーダー
アクティブレーダー誘導
アグスタウェストランド
アグレッサー
アコーディオン戦争
アジャイル・ファルコン
アスター
アスピデ
アター
アダー
アチザリット
アドバースヨー
アドミラル・オブ・ザ・ソビエトフリート・NG・グズネツォフ
アドルフ・ガーラント
アドルフ・ヒトラー
アビオニクス
アフターバーナー
アブレスト
アブロ・バルカン
アプローチ
アムラームスキー
アメリカアフリカ軍
アメリカインド太平洋軍
アメリカサイバー軍
アメリカンスタイル
アメリカン航空
アメリカ宇宙軍
アメリカ宇宙統合軍
アメリカ沿岸警備隊
アメリカ欧州軍
アメリカ海軍
アメリカ海兵隊
アメリカ艦隊総軍
アメリカ空軍
アメリカ軍
アメリカ国防総省
アメリカ戦略軍
アメリカ太平洋艦隊
アメリカ太平洋軍
アメリカ中央軍
アメリカ統合参謀本部
アメリカ統合戦力軍
アメリカ特殊作戦海軍
アメリカ特殊作戦軍
アメリカ特殊作戦陸軍
アメリカ南方軍
アメリカ北方軍
アメリカ輸送軍
アメリカ陸軍
アメリカ陸軍特殊部隊群
アメリカ連邦航空局
アラートハンガー
アラート待機
アライアンス
アル・リヤド
アルアクサ殉教団
アルミニウム
アレイレーダー
アレスティングギア
アレスティングフック
アレスティングワイヤー
アローヘッド
アンクルサム
アングルドデッキ
アンスケ
アンチトルク
アンチトルクペダル
アンチャール
アントノフ
アンブッシュ
アンロード加速
アヴェンジャー
ア行
イーグル
イーグル(装甲車)
イーグルドライバー
イージス艦
イオージマ
イオンエンジン
イギリス軍
イギリス情報局秘密情報部
イゴール・シコルスキー
イスラエル軍
イスラム原理主義
イタリア軍
イプシロンロケット
イラン・イラク戦争
イランゲート事件
イラン軍
イルミネーター
インガルス造船所
インテグラルタンク
インパクト
インビンシブル
インビンシブル(空母)
インメルマンターン
ウィザード
ウィルコ
ウィングマーク
ウィングマン
ウィンストン・チャーチル
ウイングレット
ウェスティングハウス
ウェポンズフリー
ウェポンベイ
ウォークダウン
ウォーバーズ
ウォッカ
ウダロイ
ウッディ・ワンダー
ウラー
ウラン
エースパイロット
エーリッヒ・ハルトマン
エールフランス
エアージャパン
エアー北海道
エアアジア・ジャパン
エアインテーク
エアクッション艇
エアクッション艇1号
エアシックネス
エアショー
エアバースト・グレネード
エアバス
エアバス・コーポレートジェット
エアバス・ヘリコプターズ
エアバス(企業)
エアバスインダストリー
エアバスミリタリー
エアフォースワン
エアブレーキ
エアレース
エアロック
エアロック・エアロバティックチーム
エイトディッセンダー
エイトポイントロール
エイノ・イルマリ・ユーティライネン
エイボンデール造船所
エイヴォン
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霹靂10
霹靂11
霹靂12
霹靂2
霹靂3
霹靂4
霹靂5
霹靂6
霹靂7
霹靂8
霹靂9
鹵獲
551
552
557
*&ruby(すほーいにじゅうなな){【Su-27】}; [#pe658350] Сухой Су-27 / Sukhoi Su-27.~ ~ 旧ソビエト/ロシアの[[双発>双発機]][[ジェット>ジェットエンジン]][[戦闘機]]([[マルチロールファイター]])。~ [[NATOコード]]は&ruby(フランカー){Flanker};。~ ~ アメリカの[[F-15]]に対抗しうる、[[ルックダウン]]・[[シュートダウン]]能力を持ち、[[目視外射程]]から敵機を撃墜できる機体として開発された。~ [[TsAGI]]の構想をもとに[[MiG-29]]と同時期に開発されたため、同機に似た外観と、優れた運動性を持つ。~ また双方共に機首中央に同型の[[IRST]]を採用している点も共通している。~ [[MiG-29]]より大きな機体規模を持つ本機は[[ペイロード]]や[[航続距離]]が大きく、ソビエト製の[[戦闘機]]としては初めて本格的な[[フライバイワイヤー]]を採用したこともあり、末期のソ連を代表する戦闘機となった。~ ~ プロトタイプのT-10は1977年、初期量産型は1981年に[[初飛行]]し、その後[[ロシア>ロシア空軍]]・ウクライナ・ベラルーシ・ウズベキスタン・カザフスタン[[空軍]]の主力戦闘機として配備され、数々の改修を受けて現在も現役である。~ 派生型として、[[戦闘爆撃機]]のSu-32・Su-32FN、[[艦上型>艦載機]]のSu-33、直列複座型のSu-30シリーズ、能力向上型のSu-35/37等が存在する。~ 2024年現在、[[ロシア空軍]]の最新型はSu-35Sとなっている。~ ~ 本機はこれまでの表演飛行において、高い[[運動性]]が求められる「[[コブラ]]」(プガチョフ・コブラ)に代表される高迎角での[[ポストストール機動]]を度々実施している。~ Su-37 フランカーE2に代表される[[推力偏向ノズル]]搭載機は[[コブラ]]の体勢から高度を変えず、[[ピッチ]]方向に360°回転する[[クルビット]]と呼ばれる従来の航空機では不可能な[[機動>マニューバー]]を可能とする。~ また、[[ヨー]]方向にも推力偏向を可能とする三次元ノズル搭載機は[[機首]]方向を水平に保ちながら垂直に降下する制御されたフラットスピンなども可能とした。~ ~ 記録挑戦専用に一機のみ改造されたSu-27、П-42(P-42)は、[[F-15]]の改造機[[ストリークイーグル]]が保持していた20000mを除く、3000m、6000m、9000m、12000m、15000mまでの上昇力記録を更新した。~ ~ 本機は前述の旧ソ連・CIS(独立国家共同体)構成各国の他、中国・東南アジア・インドなどへも輸出されている。~ ロシア本国の財政難が厳しい時期には、本国空軍の機材の更新が思うように進まず、一部の輸出型の方が新型機となっているという逆転現象も起こっていた。~ しかし、近年の経済回復から本国の機体もSu-35SやSu-30SMなどへ近代化が進んでいる。~ ~ 関連:[[ラームK]] [[殲撃11]] [[殲撃13]]~ **スペックデータ [#f34077c0] |名称|Su-30M| |乗員|2名| |全長|21.94m| |全高|5.93m| |全幅|14.70m| |主翼面積|62.0| |機体重量|17,700kg| |最大離陸重量|33,000kg| |[[エンジン]]|サチュルン/リューリカ[[AL-31F>AL-31]][[ターボファン]]×2基| |[[推力]]|122.6kN([[A/B>アフターバーナー]]使用時)| |燃料容量|11,775| |最大速度|[[M>マッハ]]2.0/M2.3([[A/B>アフターバーナー]]使用時)| |滑走距離([[離陸]]/[[着陸]])|550m/670m| |機外最大搭載量|8,000kg| |戦闘行動半径|810nm| |最大[[航続距離]]|1,620nm(機内燃料)| |固定武装|[[GSh-301 30mm機関砲(150発)>GSh-301]]×1門| |[[アビオニクス]]|N001「メーチ(Myech)」(最大探知距離130nm)&br;N001 VEP(Su-27SM以降)&br;B004 パッシブフェイズドアレイレーダー(Su-34)&br;N035「イービルス-E」パッシブ[[フェイズドアレイレーダー]](Su-35)&br;SPO-15 [[レーダー警戒受信機]]&br;SPO-32 レーダー警戒受信機(Su-27SM以降・Su-35)&br;SPO-15LM「ベリューザ」レーダー警戒受信機(Su-33)&br;OEPS-27 [[IRST]](Su-33)&br;OLS-35 IRST(Su-35)&br;「プラタン」電子光学照準システム(Su-34)&br;APP-50 [[チャフ]]・[[フレア]]ディスペンサー| ~ **搭載可能な主な兵装 [#fbaf613e] |兵装搭載量|10の[[ハードポイント]]に分割して、以下の兵装を合計4,430kgまで搭載可能。| |短射程[[AAM>空対空ミサイル]]|[[R-60>AA-8]]&br;[[R-73>AA-11]]&br;[[霹靂8(PL-8)>霹靂8]](殲撃11/殲撃16)&br;[[霹靂9(PL-9)>霹靂9]](殲撃11/殲撃15/殲撃16)| |中射程AAM|[[R-27>AA-10]]&br;[[R-77>AA-12]]&br;[[霹靂12(PL-12/SD-10)>霹靂12]](殲撃11/殲撃15/殲撃16)| |長射程AAM|[[R-33>AA-9]]&br;[[R-37M>AA-13]]&br;[[R-72>KS-172]]| |[[ASM>空対艦ミサイル]]|Kh-31A/AD&br;Kh-41「モスキート」&br;[[Kh-35U(AS-20「カヤック」)>SS-N-25]]&br;P-800「オーニクス(Kh-61 Jachont)」&br;[[3M51 Alfa>SS-N-27]]((不確定情報。))&br;[[鷹撃81(YJ-81)>YJ-8]](殲撃16)&br;[[鷹撃83(YJ-83)>YJ-8]](殲撃16)| |[[AGM>空対地ミサイル]]&br;(車両・施設用)|Kh-25ML/MT&br;[[Kh-29T/L/D>AS-14]]&br;Kh-58&br;Kh-59「オーヴォト」&br;[[Kh-59M/ME/MK/MK2「オーヴォト-M」>AS-18]]&br;Kh-55&br;Kh-15&br;Kh-38MAE/MKE/MLE/MTE| |[[巡航ミサイル]]|Kh-36「グロム-1(AS-23)」&br;Kh-65S/SE(AS-15)&br;Kh-SD(AS-15)| |[[ARM>対レーダーミサイル]]&br;([[SAM]]・[[AAA]]用)|Kh-58&br;Kh-25P/MP&br;Kh-31P/PD&br;鷹撃91(YJ-91)(殲撃16)&br;雷電10(LD-10)(殲撃16)| |[[対地ロケット弾>ロケット弾]]|B-8ロケットポッド([[S-8KOM/BM/OM>S-8]])&br;B-13ロケットポッド([[S-13F/T/OF>S-13]])&br;[[S-24]]&br;O-25ロケットポッド([[S-25OF/OFM-PU>S-25]])&br;S-250&br;SMKB| |>|CENTER:[[爆弾]]類| |通常爆弾&br;(FAB)|FAB-100&br;FAB-250&br;FAB-500&br;FAB-1500| |パラシュート&ブースター&br;制動通常爆弾&br;(BetAB)|BetAB-500| |パラシュート制動型&br;通常爆弾&br;(PB)|PB-250| |通常&ナパーム爆弾&br;(OFAB)|OFAB-100&br;OFAB-250| |[[テレビ誘導>可視光誘導]]&[[レーザー誘導爆弾]]&br;(KAB)|KAB-500&br;KAB-500Kr/L((Su-27SM以降。))&br;KAB-1500Kr/L| |[[燃料気化爆弾]]&br;(ODAB)|ODAB-500| |[[クラスター爆弾]]&br;(KMG他)|KMG-2f/b&br;PROSAB-250| |[[ナパーム弾]]&br;(ZAB他)|ZAB-500&br;ZB-500&br;P-50| |対戦車集束爆弾&br;(RBK)|RBK-250/shOAB&br;RBK-500AO/shOAB| |>|CENTER:その他装備| |偵察ポッド|[[M400]]| |[[ECM]]ポッド|EL/L-8222,[[L-005ソルビツィS]]| |[[ジャミング]]ポッド|L265M10-02「ヒービヌイM」&br;L175V「ヒービヌィ-10B」(Su-34)| |[[データリンク]]ポッド|APK-9| |誘導ポッド|[[サプサンE]]| |照準ポッド|T220/E| |空気サンプリングポッド|RR8310-100| |[[空中給油]][[プローブ]]|UPAZ-1&br;バディ給油ポッド| **各国での保有数(2006年 推測) [#i821ec5c] アフリカ地域~ -アルジェリア[[空軍]]:予定28機(Su-30MKA)→部品強度の不備を理由に導入キャンセル。 -アンゴラ空軍:8機(Su-27SK/UBK) -エチオピア空軍:13機(Su-27SK/UBK) -エリトリア空軍:不明(Su-27/S/UB) アジア地域~ -シリア空軍:8機(Su-27SK/UB) -イラン空軍:26機(Su-27/UB 不確定情報) -ベトナム空軍:36機(Su-27SK/UBK、Su-30MKV) -インド空軍:50機((予定140…のちにベラルーシに売却予定。))(Su-30K/MKI) -マレーシア空軍:予定18機(Su-30MKM) -インドネシア空軍:46機(Su-27SK/UBK/SMK、Su-30KI/MK2)~ -[[中共空軍及び海軍>人民解放軍]]:272機~ (うちSu-27SK・36機、Su-27UBK・40機、[[殲撃11]]/殲撃-11B・96機 Su-30MKK([[殲撃13]])・76機 Su-30MKK2・24機) 東ヨーロッパ・ユーラシア地域~ -ベラルーシ空軍及び防空軍:23機((インドからSu-30Kを購入して保有数が増える予定。))(Su-27/UB/UBM1、Su-30KN) -カザフスタン空軍:20機(Su-27/UB) -[[ロシア航空宇宙軍>ロシア空軍]]:280機(Su-27/SM/UB/UBM、Su-30/M、Su-32、Su-35/UB) -ロシア[[海軍]]:46機(Su-27/UB、Su-33/UB) -ウズベキスタン空軍:25機(Su-27/UB) -ウクライナ空軍及びウクライナ防空軍:53機(Su-27/UB) -ウクライナ[[海軍]]:不明(Su-27/UB) 北アメリカ地域~ -メキシコ[[海軍]]:予定10機(Su-27/UB) 南アメリカ地域~ -ベネズエラ空軍:予定24機(Su-30MK2V、Su-35?) **現在確認されているバリエーション [#xa85bfd4] ***Su-27系 [#t94284d9] -T-10-1:~ Su-27の原型、現状機とは形状が全く異なる試作機。~ [[NATOコード]]は「フランカーA」。~ [[主翼]]は高亜音速時と超音速飛行時の抵抗の減少を狙って[[コンコルド]]のような主翼前縁がS字を書くオージー翼が採用されている。~ スピードブレーキは主脚収納庫扉を兼ねている。~ ~ --T-10S:~ T-10試作7号機以降の名称で、設計を全面的に見直した改良型。~ 飛行性能が改善され当機が生産型の基本型となった。~ 量産型とは[[キャノピー]]の形状が異なっていることと、[[垂直尾翼]]の翼端が傾斜していないことで区別出来る。~ ~ --T-10-17:~ T-10-1を全面的に再設計した試作機。~ 垂直尾翼端と[[キャノピー]]以外はSu-27の初期生産型とほとんど同じ外見をしている。~ ~ --T-10-20R:~ T-10試作20号機を周回記録用に改造した型。~ ハードポイント等の武装関係は撤去され、テイルコーンが延長された他、レドームがより空気抵抗の少ない形状のものに換装されている。~ ~ --T-10-24:~ T-10試作24号機を改造したカナード翼試験機。別名T-10S-24。~ カナード翼は左右差動式である(Su-33やSu-30M、Su-35などは同調式)。~ Su-33等の開発に貢献した。~ ~ --T-10M:~ Su-27にSu-27K(Su-33)の設計を取り入れて開発された[[マルチロール型>マルチロールファイター]]試作機。~ ~ --T-10-701:~ 数機製作されたT-10MのうちT-10Sから改造された機体(T-10 701号機)。~ 他の機体(T-10-702、-706、-707)と異なり、試作型Su-27をベースにしたため機体形状が一部異なっている。~ ~ --T-10V:~ Su-27IB(Su-34)の試作型。~ ~ -P-42(П-42):~ [[F-15「ストリークイーグル」>ストリークイーグル]]の上昇記録を破った、T-10改修の記録挑戦用特別機。~ NATOコードは「レコードフランカー」。~ エンジンはAL-31Fのアフターバーナー強化型であるR-32を搭載する。~ 1988年〜1988年の間、F-15の持つ記録を含めて27の世界記録を樹立した。~ 現在はロシアの博物館に展示されているという。~ #ref(T-10.jpg)~ П-42~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-27(先行量産型):~ T-10Sがベースの初期生産型。~ 量産型に比べてチャフ・フレアディスペンサーの数量が減っているほか、テールコーン側面のアンテナが無い。~ ~ --Su-27S:~ 旧[[ソ連軍]]仕様の初期生産型。[[NATOコード]]は「フランカーB」。~ Su-27運用初期の方では形式に変わりは無いのにP型(ソ連防空軍型)とS型(ソ連空軍型)の二つのタイプに分かれていたが、ソビエトからロシアに変わってからは空軍と防空軍も統合されロシア空軍となり、この名称は無くなった。~ 本家ロシアではSu-27SM等への近代化改修も進んでいるが、現在も大多数の実戦配備機はこの型である。~ その他ウクライナやベラルーシ等のCIS諸国ではまだまだ現役だと思われる。~ ~ 近年ではウクライナやベラルーシなどから中古機としてエチオピアなどに転売されている。~ [[エチオピア・エリトリア紛争]]で使用されたのはこのタイプである。~ #ref(Su-27P.jpg)~ Su-27P~ Photo:Russia Air Force~ ~ --Su-27S1M:~ ウクライナでの近代化改修型。~ ~ --Su-27SK(T-10SK):~ 初期生産型の輸出向けダウングレード型。~ 「K」はКоммерческий(カメルチスキー)の略号で、輸出型を意味する。~ [[アビオニクス]]がダウングレードされた代わりに、[[ハードポイント]]を12個所に増加し、空対地攻撃能力が強化されている。~ しかし、精密誘導兵器は使えないため、使用できるのは[[無誘導爆弾>爆弾]]や[[対地ロケット弾>ロケット弾]]等のみである。~ 当初、中国が旧式化した[[殲撃5(J-5)>殲撃5]]や[[殲撃6(J-6)>殲撃6]]の後継機として「[[殲撃11(J-11)>殲撃11]]」の名称で導入し、続いてベトナム・シリア・アンゴラ等が[[MiG-21]]や[[MiG-23]]の後継機として導入した。~ 今後も旧式化した東側機の後継として、発展途上国に導入される可能性がある。~ #ref(Su-27SK.jpg)~ Su-27SK~ Photo:Chinese Defence Today~ ~ --[[殲撃11(J-11)>殲撃11]]:~ 中国でのSu-27SKの[[ライセンス生産]]型。~ ロシアに無断で開発した独自発展型が存在する。~ 詳細は[[殲撃11]]の項を参照。~ ~ --Su-27SKM:~ Su-27SKの発展型。~ Su-35/37が高価であるため輸出向けの廉価型として開発され、デモ機はSu-30KIから改造された。~ SMKをベースに、機内燃料の増加、外部[[増槽]]への対応、[[ハードポイント]]の12箇所への増加、[[空対地ミサイル]]運用能力の付加などの改良が行われている。~ ~ --Su-27SM:~ 初期生産型Su-27の[[レーダー]]と[[エンジン]]を強化した寿命中近代化 (MLU) 改修型。~ Su-35やSu-37などのデモンストレーション機で蓄積された技術が投入されており、[[アビオニクス]]面では大幅に強化されている。~ レーダーはN001VEPに換装し、[[R-77>AA-12]][[AAM>空対空ミサイル]]やKAB-250Kr/-500Kr/-1500Kr精密誘導爆弾、Kh-29L/T、Kh-31A/P、Kh-35といった[[対地>空対地ミサイル]]/[[対レーダー>対レーダーミサイル]]/[[空対艦ミサイル]]の運用能力が付加されたほか、探知距離が延伸され10目標探知2目標追尾の同時交戦能力を獲得した。~ エンジンはSu-37から発展させた推力偏向システムを導入したAL-31FM1(推力132kN)を搭載する。~ その他、[[グラスコックピット]]化や[[HOTAS]]概念の導入が行われ、電子戦装置やレーダー警報受信機にも改良が行われている。~ ~ 全体的な性能はSu-35と同等で、空対空戦闘能力はSu-30MKより高いと言われている。~ ちなみに[[先尾翼]]は付いていない。~ ~ 現在はロシア空軍に少数配備され、初めは極東ロシア地域に導入された。~ 今後の予定としては2010年迄に80機のSu-27を改修する予定である。~ #ref(Su-27SM.jpg)~ Su-27SM~ Photo:Sukhoi~ ~ ---Su-27SMK:~ 輸出用のSK型をSM型に準じた仕様にした改良型。~ 加えて、[[ハードポイント]]を12ヶ所に増加し、燃料搭載量の増加や[[GPS>全地球測位装置]]・「ソルブツヤ」翼端[[ECM]][[ポッド]]の搭載が施され、空対地ミサイル運用能力が付加された。~ 輸出を意識した機体だが、現在デモ機のみで量産はされていない。~ #ref(Su-27SMK.jpg)~ Su-27SMK~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-27SM2:~ Su-27SMを更に発展させた機体。~ 一時期Su-35と呼称されたが、その名は新造型に譲られた。~ ~ --Su-27SM3:~ 中国向けのSu-27SKのうち、キャンセルされて不要となった機体のエアフレームを流用し、Su-27SMと同等のアビオニクスを搭載したもの。~ 耐用年数が延長され、[[R-77-1>AA-12]][[AAM>空対空ミサイル]]を運用するため、レーダーアンテナ、エミッタおよび更新データリンクをアップグレードし、コックピットを完全に[[グラスコックピット]]化している。~ エンジンはAL-31F-M1を搭載。~ ~ --Su-27LL:~ ロシアのM・M・グロモフ記念航空研究所で使用されている試験機。~ [[IRST]]を装備していない。~ 操縦装置は[[サイドスティック]]式になっているが、センタースティックは残されている。~ レーザー索敵装置欺瞞装置、三次元ノズル等の運用試験に用いられている。~ ~ --Su-27LMK:~ [[CCV]]実験機。~ LLと同様、操縦装置はサイドスティック式(センタースティックも残されている)になっており、[[FADEC]](デジタル電子式エンジン制御装置)やスピン回復用[[ドラッグシュート]]などを装備している。~ 1990年より試験を開始し、この機体で収集されたデータを元にSu-35が開発された。~ ~ --Su-27P:~ ソ連防空軍仕様。~ 非常に細かな差異((航法装置にソビエト本土以外の地図が用意されていない、無線機のチャンネルセレクタが防空軍の使用周波数以外には対応していない、[[火器管制装置]]のモードセレクタに空対空兵装以外の兵装の選択モードがない(搭載そのものは可能)。))はあるが基本的に空軍型(S型)と同一の機体である。~ ソ連崩壊後は現役機のほぼ全てがS型仕様に統一された。~ ~ --Su-27P1M:~ ウクライナでの近代化改修型。~ ~ --Su-27RV:~ ロシア空軍の[[アクロバットチーム]]の一つである「ルースキエ・ヴィーチャズィ([[ロシアンナイツ]])」仕様機。~ [[GPS>全地球測位装置]]や西側の[[周波数]]に対応した通信機、演技用のスモーク発生装置を搭載している。~ [[ロシアンナイツ]]の機体はSu-27SM/UBMに更新される事が決まっているが、それによりこの機体は今後どうなるかは分かっていない。~ #ref(Su-27RVB.jpg)~ Su-27RV~ Photo:Russian Knights~ ~ ***Su-27UB系 [#f30c262d] -Su-27UB(T-10U):~ 初期生産型であるSu-27の複座練習機型。NATOコードは「フランカーC」。~ 戦闘能力は単座型と変わらない。~ Su-27と同様にロシア空軍では今後マルチロール改修型のSu-27UBMに改修されるため、保有数は減少すると思われる。 #ref(Su-27UB.jpg)~ Su-27UB~ Photo:Sukhoi~ ~ --SU-27UB-PS:~ SU-27UBのエンジンを改修したボックス型2次元TVC試験機。~ 別名Su-27LL-UV(PS)・Su-27LL-PS。左ノズルのみTVC化されている。~ ~ --Su-27UBK:~ UB型の輸出型。~ Su-27SKと同じように[[アビオニクス]]はダウングレードされている。~ #ref(Su-27UBK.jpg)~ Su-27UBK~ Photo:Sukhoi~ ~ --殲撃11型BS(J-11BS):~ 複座練習機型。~ Su-27UBKをもとにJ-11Bと同様なアプローチで中国が独自に設計変更を行い開発した。~ 詳細は[[殲撃11]]の項を参照。~ ~ --Su-27UB1M:~ ウクライナでの近代化改修型。~ ~ --Su-27UBM:~ UB型の対空・対地攻撃能力を向上させた[[マルチロール>マルチロールファイター]]型。~ 新型コンピュータや[[GPS>全地球測位装置]]を装備し、Su-30(Su-27PU)のベースとなった。~ Su-27SMの複座型として開発されていたが、後にキャンセルされた。~ 試作機1機のみが存在する。~ ~ --Su-27UBM1:~ ベラルーシとロシアが共同開発したSu-27UBのマルチロール型。~ 既存のSu-27UBを改修した機体で、現在ベラルーシ空軍および防空軍に配備され運用中。~ 性能はSu-27UBMと同じであるが、[[グラスコックピット]]化やファザトロンN001VE[[レーダー]]の搭載による捜索能力の向上、搭載兵器の種類の増加が行われ(新たに[[R-77>AA-12]]の運用能力が加わった)、多目的戦闘機としても十分な能力を有する。~ ~ --Su-27UBM2:~ ベラルーシがカザフスタンのSu-27/Su-27UBKを改修したもの。~ 改修内容はSu-27UBM1に準ずる。計10機が改修された。~ ~ --Su-27UP:~ P型の複座型。~ ~ --Su-27UP1M:~ ウクライナでの近代化改修型。~ ~ ***Su-30/Su-30K系 [#e2ec6ae7] -T-10PU:~ イルクーツクで製作されたSu-27PUの試作型。~ Su-27UBからの改造機で給油プローブを装備、2機が改造された。~ ~ -Su-27PD:~ グロモフ研究所に所属する長航続時間試験機。~ 空中給油フローブや衛星通信システムを装備し、IRSTを移動、尾部が改修されている。~ 民間アクロチームの「テストパイロッツ」用に改修した機体は武装関係は撤去されている。~ ~ -Su-30(旧:Su-27PU):~ UB型の発展型。NATOコードは「フランカーF1」。~ 最大の特徴は空中給油プローブを追加した事で、これにより[[空中給油]]が可能となった。~ 因みに空中給油能力が付いたフランカーではこのタイプが初めてとなる。~ [[レーダー]]がファザトロンN001Vレーダーに変えられた為空対空戦闘能力が高くなったが、主に辺境や洋上の[[艦隊]]防衛を目的としたため、空対地攻撃能力は追加されていない。~ 現在ではロシア空軍が少数配備しており、インドではライセンス生産されている。~ #ref(Su-30.jpg) Su-30~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-30LL:~ 3次元推力偏向ノズルを装備した試験機。~ ノズル周りにはMiG-29OVT同様に3箇所のフェアリングが付いている。~ 当初はIRSTは取り外されていたが、後に推力偏向ノズルは外され、IRSTが装備された。~ ~ -Su-30K:~ Su-30の輸出型。~ Su-30では空対空戦闘能力しか無かったのに対し、輸出型のSu-30Kには空対地能力が追加されマルチロール化された。~ 輸出の方はインド空軍が当時量産化が遅れていたSu-30MKIの代用機として運用しただけで、他の国からの発注はきていない。~ そのインドでもSu-30MKIが定数に達してきた事から、今後はベラルーシに輸出される事になっており、Su-27UBM1の配備が完了した後、Su-27KNへと改修される予定である。~ #ref(su30.jpg)~ Su-30K~ Photo:USAF~ ~ --Su-30KI:~ 複座であるSu-30Kの性能を単座型に取り入れた型。~ Su-30シリーズ唯一の単座型である。~ 元々はインドネシア向けに開発されたものだったが、同国の経済や政治事情により何度か契約締結・契約破棄を繰り返した為、納入が大きく遅れた。~ 性能としては引き込み式空中給油プローブを装備し空中給油能力が追加された他に、[[全地球測位装置]]や[[R-77>AA-12]]・各種空対地ミサイルの運用能力も追加された。~ 2005年現在、数機が同国空軍に配備されている。~ ~ #ref(Su-30KN.jpg)~ Su-30KI~ Photo:Russia Air Force~ ~ -Su-30KN:~ Su-30Kの[[アビオニクス]]を改良したアップグレード機。~ 新たに追加されたものとして空対艦・空対地攻撃能力が備わっている。~ インド空軍へ配備されていたSu-30MK及びKが同仕様に改修され、ベラルーシが取得を検討していた。~ #ref(Su-30KN 2.jpg)~ Su-30KN~ Photo:Deutsche Suchoj ~ ~ ***Su-30M系 [#rb82c532] -Su-30M:~ 複座[[多用途戦術機>マルチロールファイター]]型。NATOコードは「フランカーF2」。~ Su-30にTV指令誘導システムや[[対レーダーミサイル]]誘導システムなどを搭載し空対艦攻撃能力・空対地攻撃能力を追加、更に[[グラスコックピット]]を取り入れ[[マルチロールファイター]]化している。~ 搭載電子機器はオプションで西側製に変更可能で、フランスのセクスタン・アビオニク社製パッケージを装備する。~ Su-30Kとの違いは空対艦攻撃能力面が有るか無いかの違いらしいが詳しい事はよく分かっていない。~ なお、ロシア空軍が少数運用していると言う不特定情報もある。~ #ref(Su-30M.jpg)~ Su-30M~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-30M2:~ Su-30Mの改良型。~ カナード翼と推力偏向ノズルを装備している。~ ~ -Su-30MK:~ Su-30Mの発展型で複座のマルチロール輸出型。~ [[先尾翼]]が追加され[[エンジン]]も新型のAL-31FPに換装された。~ オプションとして推力変向ノズルが装備出来るようになっている。~ インドネシアは2023年時点で本機を運用している。~ #ref(Su-30MK.jpg)~ Su-30MK~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-30SM:~ ロシア空軍向け。~ Su-30MKIをベースにカナード翼と推力偏向装置を備える。~ 2024年現在、[[ロシア空軍]]で運用されている。~ ~ --Su-30MKI:~ インド空軍向けの複座マルチロール型。NATOコードは「フランカーH」。~ 細かな内容としてはSu-37の推力変向ノズル付きエンジンAL-31Fを改良したAL-31FPを搭載し、電子機器はイスラエル製の物(エルビット社製の967型[[HUD]]、タレス社製のMFD-55/66液晶ディスプレイ、イスラエル製の[[電子戦]]システム)を搭載している。~ 初期はロシアからの輸入だったが、現在はインド・[[ヒンドスタン航空機]]にて[[ライセンス生産]]されている。~ #ref(Su-30MKI.jpg)~ Su-30MKI~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-30MKA:~ アルジェリア向けに開発されたマルチロール型。~ 電子機器はイスラエル製からロシア製ないしはフランス製のものに換装している。~ SAP-518とSAP-14電子妨害[[ポッド]]の搭載が確認されている。~ ~ --Su-30MKR:~ 偵察型。~ ~ -Su-30MKK:~ 中国空軍向けの複座マルチロール型。NATOコードは「フランカーG」。~ 中国空軍では、[[殲撃13/J-13>殲撃13]]と呼ぶ。~ 推力偏向装置は装備されず、対艦攻撃能力もオミットされているが、レーダーはマッピング機能を含む空対地モードを拡張したN001VEレーダーに換装されている。~ なお、初期生産型と後期生産型では搭載レーダーが違う(後期生産型は自国生産の[[フェイズドアレイレーダー]]を装備)。~ #ref(Su-30MKK.jpg) Su-30MKK~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-30MKM:~ マレーシア向けに開発された複座マルチロール型。~ Su-27シリーズの中では異色の西側機器を多数搭載した機体で東西の融合がなされている。~ ちなみにSu-30MKIでも西側機器が搭載されたが、それでもごく一部でだった。~ 性能としてはインド仕様であるSu-30MKIに準じており、武装面においても[[レーザー誘導爆弾]]として、KAB-500L/1500Lのほか[[GBU-12「ペイブウェイII」>ペイブウェイ]]を運用出来ると言われている。~ 代金支払いの一部は椰子油の援助によってまかなわれているらしいが、詳しい事はよく分かっていない。~ ~ -Su-30MKT:~ Su-30MKの発展型の一つでタイ向けに開発された機体。性能はSu-30MKMに準ずる。~ 2005年12月に[[F-16]]の後継機として5億ドルで12機のSu-30MKMの購入を契約したが、[[クーデター]]により白紙となっている。~ ~ -Su-30MKL:~ Su-30MKの発展型の一つでリビア向けモデル。~ 計画のみ。~ ~ -Su-30MK2(Su-30MKK2とも):~ Su-30MKの能力向上型。~ レーダーをN001VEPに換装、[[サプサンE]]照準ポッドやM400[[偵察]][[ポッド]]の搭載を可能とし、Kh-59などの[[空対艦ミサイル]]を運用可能。~ [[C4I]]STAR能力も強化され[[マルチロールファイター]]化が進んでいる。~ 中国海軍やウガンダなど数か国で運用中。~ 中国海軍では旧式化していた[[強撃5/Q-5>強撃5]]の後継として導入された。~ ~ -Su-30MKV:~ ベネズエラ向けに開発された複座マルチロール型。~ ~ -Su-30MK2V:~ ベトナム向けに開発された機体。~ 2006年から配備が進んでおり、合計で24機配備される予定である。~ ~ -Su-30M2:~ ロシア向けに開発された機体。[[IFF>敵味方識別装置]]及び[[データリンク]]のモードが異なる。~ アビオニクスをSu-27SM3と共通化している。Su-30M直系の発展型である前述のSu-30M2とは関係がない。~ Su-27UBの不足に伴いSu-27SMの任務を支援するために訓練機として配備されている。~ ~ -Su-30MK3:~ Su-30MKK2の発展型。計画のみ。~ 搭載レーダー(ジュークMSEマルチモードレーダー)やエンジンが強化され、空対艦攻撃能力(Kh-31、Kh-59等)が追加された。~ ~ -[[殲撃16(J-16)>殲撃11]]:~ 複座型のJ-11BSをベースに中国海軍のSu-30MK2と同仕様に改修して開発した中国海軍向けの機体。 詳細は[[殲撃16]]の項を参照。~ ~ -Su-27K:~ [[艦上戦闘機]]型。NATOコードは「フランカーD」。~ Su-27Kから改称された。~ ~ --Su-27KI モルニヤ:~ [[原子力空母]]での蒸気[[カタパルト]]運用を前提としたSu-27の[[艦上戦闘機]]型。~ カナードがなく、垂直尾翼の形状が異なるほか、[[ベントラルフィン]]を備えている。~ ソビエト海軍が[[航空母艦]]の整備に消極的だった為計画中止となった。~ ~ --Su-27KSh グローザ:~ [[原子力空母]]での蒸気カタパルト運用を前提としたSu-27の[[艦上攻撃機]]型。~ 主翼形状はT-10と同じオージー翼で、カナードは備えていない。~ KI型と同様の理由で計画中止となった。~ ~ --Su-27KM:~ 艦上戦闘機型。前進翼を採用している。~ Su-27シリーズを名乗っているが、共通性はほぼ無く、Su-27の基礎設計を発展させた新規設計の機体である。~ [[「アドミラル・クズネツォフ」級>アドミラル・オブ・ザ・ソビエトフリート・NG・グズネツォフ]]および「ウリヤノフスク」級(プロィェクト11437型)に搭載するために開発されたが、財政難によりソビエト海軍が航空母艦の整備に消極的になった為に計画は中止され、Su-27の艦上機改修型であるSu-27K(Su-33)の開発計画に一本化された。~ 後にスホーイ設計局はSu-27KMの設計を[[陸上戦闘機>陸上機]]に発展させてS-32を計画し、[[S-37(Su-47)>S-37]]に発展した。~ ~ ***Su-32系 [#s72bf528] --Su-34(旧名:Su-27IB Su-32):~ Su-27の並列複座型で[[Su-24]]の後継機。[[NATOコード]]は「フルバック(Fullback)」。~ 系番は初めSu-27IBだったが1994年にSu-34に改号、2000年にSu-32を系番とする事でまとまった。~ 旧西側から「ストライクフランカー」の俗称が付けられているが、それ以外の国々からは「プラティパス」(platypus:「カモノハシ」の意)とも呼ばれている。~ 並列複座を採用した為、前部が再設計されそれにより[[レーダー]]や電子機器を強化、[[R-77>AA-12]]・誘導爆弾・空対艦ミサイル・空対地ミサイル等が運用可能となり[[マルチロールファイター]]化されている。~ 広いキャビン内には簡易トイレと食事用ヒーターが設置されており、長距離侵攻任務における搭乗員の負担軽減を図っている。~ 当初は試作機で終わると思われていた同機だったが、2006年にロシア空軍が「Su-34」の名称で正式採用を決定し、2015年迄に58機が量産される予定である。~ ~ #ref(Su-32.jpg)~ Su-32~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-27R:~ [[偵察機]]型。計画のみ。~ ~ --Su-27IBP:~ [[電子戦機]]型。計画のみ。~ ~ --Su-32FN/MF:~ 輸出型。基本型のSu-32FNと高機動型のSu-32MFがある。~ 前者はSu-34の量産型仕様と同じ機体であり、後者はパイロットを補佐するためのアクティブ式人工知能システムとアクティブ式ガスト荷重軽減システムを備えている。~ ~ --Su-34M:~ アビオニクス、ソフトウェアの近代化、新型兵装への対応などの改修を行った改良型。~ ~ --Su-34FN:~ 空軍型のSu-34をベースに開発されたロシア海軍向け沿岸哨戒任務型。~ [[ソノブイ]]や[[磁気探知装置(MAD)>磁気捜索装置]]、画像赤外線装置、レーザー測距装置を装備し、現在の戦闘攻撃機としては異例の[[対潜魚雷]]運用能力等が付与され、「シー・スネーク」レーダーを搭載した事により[[対潜哨戒>対潜哨戒機]]攻撃能力を持っている。~ ロシア空軍がSu-24の後継としてSu-32を採用した事から、このSu-32FNもロシア海軍が保有するSu-24の後継として採用される可能性は高い。~ #ref(Su-32FN.jpg)~ Su-32FN~ Photo:Sukhoi~ ***Su-33系 [#a6fb8db9] -Su-33(旧:Su-27K):~ Su-27フランカーの艦載型。NATOコードは「フランカーD(シーフランカーとも)」。~ 型式は初めSu-27Kだったが1988年にSu-33となった。~ [[先尾翼]]・[[アレスティングフック]]・ダブルスロッテットフラップ・強化型離着装置等を装備し、ロシア製航空機としては唯一のKh-41(3M80/[[SS-N-22]])空対艦ミサイルを運用する事が出来る((だが、このKh-41については重量の問題から、空母での運用は困難又は不可能と言う意見が多い。))。~ 現在では約50機がロシア海軍で運用されており、今後の展開においては量産化が進む可能性が高い。~ #ref(Su-33.jpg)~ Su-33~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-33UB(旧名:Su-27KUB):~ Su-33の複座型。~ 主翼や水平尾翼を延長し、推力偏向装置が付いたAL-31FPを装備したことでペイロードが7,000kgに拡大した。~ それ以外はSu-33と能力は変わらない。~ [[火器管制レーダー>火器管制装置]]として「ジュークMS」を搭載する。~ ロシア海軍のSu-33の後継機となる次期艦載戦闘機候補に上がっていたが、[[MiG-29K>MiG-29]]の採用と既存のSu-33の寿命延長を決定したため不採用となった。~ #ref(Su-27KUB.jpg)~ Su-27KUB~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-33能力向上型:~ 1999年にスホーイ設計局が開発したと言われる能力向上型。~ 実機が存在するかは不明。~ 不確定情報によると[[コックピット]]や[[アビオニクス]]等全て改修され、R-77・Kh-29・Kh-59M・KAB-500・KAB-1500等の運用が可能な[[マルチロールファイター]]になっている。~ ~ -Su-33M:~ Su-33のレーダー・エンジン改修型。~ TVC(推力偏向ノズル)を装備する筈だったが、実現していない。~ ~ -Su-33MK:~ Su-33の能力向上型。~ 名称のみの公開。輸出型と思われる。~ ~ -[[殲撃15(J-15)>殲撃15]]:~ 中国が本機の試作機であるT-10K-7を元に開発した艦上戦闘機。NATOコードは「フランカーX2」。~ 詳細は[[殲撃15]]の項を参照。~ ~ ***Su-35系(旧) [#v242cf12] -Su-35(旧:Su-27M):~ Su-27の後継機として最初に開発された型で、初期はSu-27Mと呼ばれた。1998年初飛行で、NATOコードは「フランカーE1」。~ 複合材の導入により機体が軽量化され[[先尾翼]]・新型エンジン・新型レーダー・サイドスティク等が装備され、より近代的に仕上げられている。~ [[ロシアンナイツ]]に一時的に導入された((2016年にSu-27SMに機種転換。))が、量産を伴う採用はされなかった。~ 他にはオーストラリア・韓国・中国・ブラジルが次世代戦闘機案にSu-35を候補にいれていたが、オーストラリアでは[[F-35]]、韓国では[[F-15K>F-15E]]、ブラジルでは[[ミラージュ2000]]が選定され、中国では政治的問題により実現しなかった。~ ~ #ref(Su-35.jpg)~ Su-35~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-35UB:~ Su-35の複座練習機型。~ 基本的な性能は単座のものと同等とされる。~ 採用されなかった。~ #ref(Su-35UB.jpg)~ Su-35UB~ Photo:Deutsche Suchoj~ ~ -Su-37:~ Su-35(旧)にAL-37FUエンジンを乗せた試作機。~ NATOコードは「フランカーE2」だが、「スーパーフランカー」、または「チェルミナートル(ターミネーター)」の愛称が有名である。~ ~ 第4.5世代ジェット戦闘機に該当し、初飛行は1996年4月2日。~ フォースコントロール式サイドスティックを採用し、ジェット排気口は2次元推力偏向ノズルとなっている。[[クルビット]]を初めて成し遂げたその驚異的なポストストール機動性能は、西側諸国の航空機関係者を驚かせたが、採用はされなかった。~ その能力は、後に開発されたSu-30MKIやSu-35Sに受け継がれている。~ #ref(Su-37 1.jpg)~ Su-37~ Photo:Deutsche Suchoj~ ~ -Su-37K:~ Su-37の輸出型。計画のみ。~ ~ -Su-37KK:~ Su-37の中国向け[[アビオニクス]]強化型。計画のみ。~ ~ ***Su-35系(新) [#aeaaa6b4] -Su-35(T-10BM):~ Su-27SM2に準じた派生型。MAKS2007で登場した。~ TVC機能及びCCV技術の向上によって十分な機動性が確保できるようになったため、[[先尾翼]]を廃した事がSu-35(旧)との違いである。~ また、[[Su-57]]で使用されている多くの技術(統合情報処理システム、統合センサー、統合化[[APU]]など)が使用されている。~ エンジンはピッチ、ヨー方向に推力偏向が可能なノズル(TVC)を搭載した[[AL-31FM3>AL-31]]の派生型AL-41F1Sを搭載し、機首レーダーには、N035「イールビス-E(Irbis-E)」パッシブ・[[フェーズドアレイレーダー>フェイズドアレイレーダー]](PESA)を搭載する。~ ~ --Su-35S:~ Su-35BMのロシア空軍向け量産型。~ ロシア空軍が160機を調達予定とされ、Su-35の最初の量産型となると見られる。~ ~ --Su-35K:~ Su-35BMの輸出型。 ベネズエラと中国が24機を購入予定である。~
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*&ruby(すほーいにじゅうなな){【Su-27】}; [#pe658350] Сухой Су-27 / Sukhoi Su-27.~ ~ 旧ソビエト/ロシアの[[双発>双発機]][[ジェット>ジェットエンジン]][[戦闘機]]([[マルチロールファイター]])。~ [[NATOコード]]は&ruby(フランカー){Flanker};。~ ~ アメリカの[[F-15]]に対抗しうる、[[ルックダウン]]・[[シュートダウン]]能力を持ち、[[目視外射程]]から敵機を撃墜できる機体として開発された。~ [[TsAGI]]の構想をもとに[[MiG-29]]と同時期に開発されたため、同機に似た外観と、優れた運動性を持つ。~ また双方共に機首中央に同型の[[IRST]]を採用している点も共通している。~ [[MiG-29]]より大きな機体規模を持つ本機は[[ペイロード]]や[[航続距離]]が大きく、ソビエト製の[[戦闘機]]としては初めて本格的な[[フライバイワイヤー]]を採用したこともあり、末期のソ連を代表する戦闘機となった。~ ~ プロトタイプのT-10は1977年、初期量産型は1981年に[[初飛行]]し、その後[[ロシア>ロシア空軍]]・ウクライナ・ベラルーシ・ウズベキスタン・カザフスタン[[空軍]]の主力戦闘機として配備され、数々の改修を受けて現在も現役である。~ 派生型として、[[戦闘爆撃機]]のSu-32・Su-32FN、[[艦上型>艦載機]]のSu-33、直列複座型のSu-30シリーズ、能力向上型のSu-35/37等が存在する。~ 2024年現在、[[ロシア空軍]]の最新型はSu-35Sとなっている。~ ~ 本機はこれまでの表演飛行において、高い[[運動性]]が求められる「[[コブラ]]」(プガチョフ・コブラ)に代表される高迎角での[[ポストストール機動]]を度々実施している。~ Su-37 フランカーE2に代表される[[推力偏向ノズル]]搭載機は[[コブラ]]の体勢から高度を変えず、[[ピッチ]]方向に360°回転する[[クルビット]]と呼ばれる従来の航空機では不可能な[[機動>マニューバー]]を可能とする。~ また、[[ヨー]]方向にも推力偏向を可能とする三次元ノズル搭載機は[[機首]]方向を水平に保ちながら垂直に降下する制御されたフラットスピンなども可能とした。~ ~ 記録挑戦専用に一機のみ改造されたSu-27、П-42(P-42)は、[[F-15]]の改造機[[ストリークイーグル]]が保持していた20000mを除く、3000m、6000m、9000m、12000m、15000mまでの上昇力記録を更新した。~ ~ 本機は前述の旧ソ連・CIS(独立国家共同体)構成各国の他、中国・東南アジア・インドなどへも輸出されている。~ ロシア本国の財政難が厳しい時期には、本国空軍の機材の更新が思うように進まず、一部の輸出型の方が新型機となっているという逆転現象も起こっていた。~ しかし、近年の経済回復から本国の機体もSu-35SやSu-30SMなどへ近代化が進んでいる。~ ~ 関連:[[ラームK]] [[殲撃11]] [[殲撃13]]~ **スペックデータ [#f34077c0] |名称|Su-30M| |乗員|2名| |全長|21.94m| |全高|5.93m| |全幅|14.70m| |主翼面積|62.0| |機体重量|17,700kg| |最大離陸重量|33,000kg| |[[エンジン]]|サチュルン/リューリカ[[AL-31F>AL-31]][[ターボファン]]×2基| |[[推力]]|122.6kN([[A/B>アフターバーナー]]使用時)| |燃料容量|11,775| |最大速度|[[M>マッハ]]2.0/M2.3([[A/B>アフターバーナー]]使用時)| |滑走距離([[離陸]]/[[着陸]])|550m/670m| |機外最大搭載量|8,000kg| |戦闘行動半径|810nm| |最大[[航続距離]]|1,620nm(機内燃料)| |固定武装|[[GSh-301 30mm機関砲(150発)>GSh-301]]×1門| |[[アビオニクス]]|N001「メーチ(Myech)」(最大探知距離130nm)&br;N001 VEP(Su-27SM以降)&br;B004 パッシブフェイズドアレイレーダー(Su-34)&br;N035「イービルス-E」パッシブ[[フェイズドアレイレーダー]](Su-35)&br;SPO-15 [[レーダー警戒受信機]]&br;SPO-32 レーダー警戒受信機(Su-27SM以降・Su-35)&br;SPO-15LM「ベリューザ」レーダー警戒受信機(Su-33)&br;OEPS-27 [[IRST]](Su-33)&br;OLS-35 IRST(Su-35)&br;「プラタン」電子光学照準システム(Su-34)&br;APP-50 [[チャフ]]・[[フレア]]ディスペンサー| ~ **搭載可能な主な兵装 [#fbaf613e] |兵装搭載量|10の[[ハードポイント]]に分割して、以下の兵装を合計4,430kgまで搭載可能。| |短射程[[AAM>空対空ミサイル]]|[[R-60>AA-8]]&br;[[R-73>AA-11]]&br;[[霹靂8(PL-8)>霹靂8]](殲撃11/殲撃16)&br;[[霹靂9(PL-9)>霹靂9]](殲撃11/殲撃15/殲撃16)| |中射程AAM|[[R-27>AA-10]]&br;[[R-77>AA-12]]&br;[[霹靂12(PL-12/SD-10)>霹靂12]](殲撃11/殲撃15/殲撃16)| |長射程AAM|[[R-33>AA-9]]&br;[[R-37M>AA-13]]&br;[[R-72>KS-172]]| |[[ASM>空対艦ミサイル]]|Kh-31A/AD&br;Kh-41「モスキート」&br;[[Kh-35U(AS-20「カヤック」)>SS-N-25]]&br;P-800「オーニクス(Kh-61 Jachont)」&br;[[3M51 Alfa>SS-N-27]]((不確定情報。))&br;[[鷹撃81(YJ-81)>YJ-8]](殲撃16)&br;[[鷹撃83(YJ-83)>YJ-8]](殲撃16)| |[[AGM>空対地ミサイル]]&br;(車両・施設用)|Kh-25ML/MT&br;[[Kh-29T/L/D>AS-14]]&br;Kh-58&br;Kh-59「オーヴォト」&br;[[Kh-59M/ME/MK/MK2「オーヴォト-M」>AS-18]]&br;Kh-55&br;Kh-15&br;Kh-38MAE/MKE/MLE/MTE| |[[巡航ミサイル]]|Kh-36「グロム-1(AS-23)」&br;Kh-65S/SE(AS-15)&br;Kh-SD(AS-15)| |[[ARM>対レーダーミサイル]]&br;([[SAM]]・[[AAA]]用)|Kh-58&br;Kh-25P/MP&br;Kh-31P/PD&br;鷹撃91(YJ-91)(殲撃16)&br;雷電10(LD-10)(殲撃16)| |[[対地ロケット弾>ロケット弾]]|B-8ロケットポッド([[S-8KOM/BM/OM>S-8]])&br;B-13ロケットポッド([[S-13F/T/OF>S-13]])&br;[[S-24]]&br;O-25ロケットポッド([[S-25OF/OFM-PU>S-25]])&br;S-250&br;SMKB| |>|CENTER:[[爆弾]]類| |通常爆弾&br;(FAB)|FAB-100&br;FAB-250&br;FAB-500&br;FAB-1500| |パラシュート&ブースター&br;制動通常爆弾&br;(BetAB)|BetAB-500| |パラシュート制動型&br;通常爆弾&br;(PB)|PB-250| |通常&ナパーム爆弾&br;(OFAB)|OFAB-100&br;OFAB-250| |[[テレビ誘導>可視光誘導]]&[[レーザー誘導爆弾]]&br;(KAB)|KAB-500&br;KAB-500Kr/L((Su-27SM以降。))&br;KAB-1500Kr/L| |[[燃料気化爆弾]]&br;(ODAB)|ODAB-500| |[[クラスター爆弾]]&br;(KMG他)|KMG-2f/b&br;PROSAB-250| |[[ナパーム弾]]&br;(ZAB他)|ZAB-500&br;ZB-500&br;P-50| |対戦車集束爆弾&br;(RBK)|RBK-250/shOAB&br;RBK-500AO/shOAB| |>|CENTER:その他装備| |偵察ポッド|[[M400]]| |[[ECM]]ポッド|EL/L-8222,[[L-005ソルビツィS]]| |[[ジャミング]]ポッド|L265M10-02「ヒービヌイM」&br;L175V「ヒービヌィ-10B」(Su-34)| |[[データリンク]]ポッド|APK-9| |誘導ポッド|[[サプサンE]]| |照準ポッド|T220/E| |空気サンプリングポッド|RR8310-100| |[[空中給油]][[プローブ]]|UPAZ-1&br;バディ給油ポッド| **各国での保有数(2006年 推測) [#i821ec5c] アフリカ地域~ -アルジェリア[[空軍]]:予定28機(Su-30MKA)→部品強度の不備を理由に導入キャンセル。 -アンゴラ空軍:8機(Su-27SK/UBK) -エチオピア空軍:13機(Su-27SK/UBK) -エリトリア空軍:不明(Su-27/S/UB) アジア地域~ -シリア空軍:8機(Su-27SK/UB) -イラン空軍:26機(Su-27/UB 不確定情報) -ベトナム空軍:36機(Su-27SK/UBK、Su-30MKV) -インド空軍:50機((予定140…のちにベラルーシに売却予定。))(Su-30K/MKI) -マレーシア空軍:予定18機(Su-30MKM) -インドネシア空軍:46機(Su-27SK/UBK/SMK、Su-30KI/MK2)~ -[[中共空軍及び海軍>人民解放軍]]:272機~ (うちSu-27SK・36機、Su-27UBK・40機、[[殲撃11]]/殲撃-11B・96機 Su-30MKK([[殲撃13]])・76機 Su-30MKK2・24機) 東ヨーロッパ・ユーラシア地域~ -ベラルーシ空軍及び防空軍:23機((インドからSu-30Kを購入して保有数が増える予定。))(Su-27/UB/UBM1、Su-30KN) -カザフスタン空軍:20機(Su-27/UB) -[[ロシア航空宇宙軍>ロシア空軍]]:280機(Su-27/SM/UB/UBM、Su-30/M、Su-32、Su-35/UB) -ロシア[[海軍]]:46機(Su-27/UB、Su-33/UB) -ウズベキスタン空軍:25機(Su-27/UB) -ウクライナ空軍及びウクライナ防空軍:53機(Su-27/UB) -ウクライナ[[海軍]]:不明(Su-27/UB) 北アメリカ地域~ -メキシコ[[海軍]]:予定10機(Su-27/UB) 南アメリカ地域~ -ベネズエラ空軍:予定24機(Su-30MK2V、Su-35?) **現在確認されているバリエーション [#xa85bfd4] ***Su-27系 [#t94284d9] -T-10-1:~ Su-27の原型、現状機とは形状が全く異なる試作機。~ [[NATOコード]]は「フランカーA」。~ [[主翼]]は高亜音速時と超音速飛行時の抵抗の減少を狙って[[コンコルド]]のような主翼前縁がS字を書くオージー翼が採用されている。~ スピードブレーキは主脚収納庫扉を兼ねている。~ ~ --T-10S:~ T-10試作7号機以降の名称で、設計を全面的に見直した改良型。~ 飛行性能が改善され当機が生産型の基本型となった。~ 量産型とは[[キャノピー]]の形状が異なっていることと、[[垂直尾翼]]の翼端が傾斜していないことで区別出来る。~ ~ --T-10-17:~ T-10-1を全面的に再設計した試作機。~ 垂直尾翼端と[[キャノピー]]以外はSu-27の初期生産型とほとんど同じ外見をしている。~ ~ --T-10-20R:~ T-10試作20号機を周回記録用に改造した型。~ ハードポイント等の武装関係は撤去され、テイルコーンが延長された他、レドームがより空気抵抗の少ない形状のものに換装されている。~ ~ --T-10-24:~ T-10試作24号機を改造したカナード翼試験機。別名T-10S-24。~ カナード翼は左右差動式である(Su-33やSu-30M、Su-35などは同調式)。~ Su-33等の開発に貢献した。~ ~ --T-10M:~ Su-27にSu-27K(Su-33)の設計を取り入れて開発された[[マルチロール型>マルチロールファイター]]試作機。~ ~ --T-10-701:~ 数機製作されたT-10MのうちT-10Sから改造された機体(T-10 701号機)。~ 他の機体(T-10-702、-706、-707)と異なり、試作型Su-27をベースにしたため機体形状が一部異なっている。~ ~ --T-10V:~ Su-27IB(Su-34)の試作型。~ ~ -P-42(П-42):~ [[F-15「ストリークイーグル」>ストリークイーグル]]の上昇記録を破った、T-10改修の記録挑戦用特別機。~ NATOコードは「レコードフランカー」。~ エンジンはAL-31Fのアフターバーナー強化型であるR-32を搭載する。~ 1988年〜1988年の間、F-15の持つ記録を含めて27の世界記録を樹立した。~ 現在はロシアの博物館に展示されているという。~ #ref(T-10.jpg)~ П-42~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-27(先行量産型):~ T-10Sがベースの初期生産型。~ 量産型に比べてチャフ・フレアディスペンサーの数量が減っているほか、テールコーン側面のアンテナが無い。~ ~ --Su-27S:~ 旧[[ソ連軍]]仕様の初期生産型。[[NATOコード]]は「フランカーB」。~ Su-27運用初期の方では形式に変わりは無いのにP型(ソ連防空軍型)とS型(ソ連空軍型)の二つのタイプに分かれていたが、ソビエトからロシアに変わってからは空軍と防空軍も統合されロシア空軍となり、この名称は無くなった。~ 本家ロシアではSu-27SM等への近代化改修も進んでいるが、現在も大多数の実戦配備機はこの型である。~ その他ウクライナやベラルーシ等のCIS諸国ではまだまだ現役だと思われる。~ ~ 近年ではウクライナやベラルーシなどから中古機としてエチオピアなどに転売されている。~ [[エチオピア・エリトリア紛争]]で使用されたのはこのタイプである。~ #ref(Su-27P.jpg)~ Su-27P~ Photo:Russia Air Force~ ~ --Su-27S1M:~ ウクライナでの近代化改修型。~ ~ --Su-27SK(T-10SK):~ 初期生産型の輸出向けダウングレード型。~ 「K」はКоммерческий(カメルチスキー)の略号で、輸出型を意味する。~ [[アビオニクス]]がダウングレードされた代わりに、[[ハードポイント]]を12個所に増加し、空対地攻撃能力が強化されている。~ しかし、精密誘導兵器は使えないため、使用できるのは[[無誘導爆弾>爆弾]]や[[対地ロケット弾>ロケット弾]]等のみである。~ 当初、中国が旧式化した[[殲撃5(J-5)>殲撃5]]や[[殲撃6(J-6)>殲撃6]]の後継機として「[[殲撃11(J-11)>殲撃11]]」の名称で導入し、続いてベトナム・シリア・アンゴラ等が[[MiG-21]]や[[MiG-23]]の後継機として導入した。~ 今後も旧式化した東側機の後継として、発展途上国に導入される可能性がある。~ #ref(Su-27SK.jpg)~ Su-27SK~ Photo:Chinese Defence Today~ ~ --[[殲撃11(J-11)>殲撃11]]:~ 中国でのSu-27SKの[[ライセンス生産]]型。~ ロシアに無断で開発した独自発展型が存在する。~ 詳細は[[殲撃11]]の項を参照。~ ~ --Su-27SKM:~ Su-27SKの発展型。~ Su-35/37が高価であるため輸出向けの廉価型として開発され、デモ機はSu-30KIから改造された。~ SMKをベースに、機内燃料の増加、外部[[増槽]]への対応、[[ハードポイント]]の12箇所への増加、[[空対地ミサイル]]運用能力の付加などの改良が行われている。~ ~ --Su-27SM:~ 初期生産型Su-27の[[レーダー]]と[[エンジン]]を強化した寿命中近代化 (MLU) 改修型。~ Su-35やSu-37などのデモンストレーション機で蓄積された技術が投入されており、[[アビオニクス]]面では大幅に強化されている。~ レーダーはN001VEPに換装し、[[R-77>AA-12]][[AAM>空対空ミサイル]]やKAB-250Kr/-500Kr/-1500Kr精密誘導爆弾、Kh-29L/T、Kh-31A/P、Kh-35といった[[対地>空対地ミサイル]]/[[対レーダー>対レーダーミサイル]]/[[空対艦ミサイル]]の運用能力が付加されたほか、探知距離が延伸され10目標探知2目標追尾の同時交戦能力を獲得した。~ エンジンはSu-37から発展させた推力偏向システムを導入したAL-31FM1(推力132kN)を搭載する。~ その他、[[グラスコックピット]]化や[[HOTAS]]概念の導入が行われ、電子戦装置やレーダー警報受信機にも改良が行われている。~ ~ 全体的な性能はSu-35と同等で、空対空戦闘能力はSu-30MKより高いと言われている。~ ちなみに[[先尾翼]]は付いていない。~ ~ 現在はロシア空軍に少数配備され、初めは極東ロシア地域に導入された。~ 今後の予定としては2010年迄に80機のSu-27を改修する予定である。~ #ref(Su-27SM.jpg)~ Su-27SM~ Photo:Sukhoi~ ~ ---Su-27SMK:~ 輸出用のSK型をSM型に準じた仕様にした改良型。~ 加えて、[[ハードポイント]]を12ヶ所に増加し、燃料搭載量の増加や[[GPS>全地球測位装置]]・「ソルブツヤ」翼端[[ECM]][[ポッド]]の搭載が施され、空対地ミサイル運用能力が付加された。~ 輸出を意識した機体だが、現在デモ機のみで量産はされていない。~ #ref(Su-27SMK.jpg)~ Su-27SMK~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-27SM2:~ Su-27SMを更に発展させた機体。~ 一時期Su-35と呼称されたが、その名は新造型に譲られた。~ ~ --Su-27SM3:~ 中国向けのSu-27SKのうち、キャンセルされて不要となった機体のエアフレームを流用し、Su-27SMと同等のアビオニクスを搭載したもの。~ 耐用年数が延長され、[[R-77-1>AA-12]][[AAM>空対空ミサイル]]を運用するため、レーダーアンテナ、エミッタおよび更新データリンクをアップグレードし、コックピットを完全に[[グラスコックピット]]化している。~ エンジンはAL-31F-M1を搭載。~ ~ --Su-27LL:~ ロシアのM・M・グロモフ記念航空研究所で使用されている試験機。~ [[IRST]]を装備していない。~ 操縦装置は[[サイドスティック]]式になっているが、センタースティックは残されている。~ レーザー索敵装置欺瞞装置、三次元ノズル等の運用試験に用いられている。~ ~ --Su-27LMK:~ [[CCV]]実験機。~ LLと同様、操縦装置はサイドスティック式(センタースティックも残されている)になっており、[[FADEC]](デジタル電子式エンジン制御装置)やスピン回復用[[ドラッグシュート]]などを装備している。~ 1990年より試験を開始し、この機体で収集されたデータを元にSu-35が開発された。~ ~ --Su-27P:~ ソ連防空軍仕様。~ 非常に細かな差異((航法装置にソビエト本土以外の地図が用意されていない、無線機のチャンネルセレクタが防空軍の使用周波数以外には対応していない、[[火器管制装置]]のモードセレクタに空対空兵装以外の兵装の選択モードがない(搭載そのものは可能)。))はあるが基本的に空軍型(S型)と同一の機体である。~ ソ連崩壊後は現役機のほぼ全てがS型仕様に統一された。~ ~ --Su-27P1M:~ ウクライナでの近代化改修型。~ ~ --Su-27RV:~ ロシア空軍の[[アクロバットチーム]]の一つである「ルースキエ・ヴィーチャズィ([[ロシアンナイツ]])」仕様機。~ [[GPS>全地球測位装置]]や西側の[[周波数]]に対応した通信機、演技用のスモーク発生装置を搭載している。~ [[ロシアンナイツ]]の機体はSu-27SM/UBMに更新される事が決まっているが、それによりこの機体は今後どうなるかは分かっていない。~ #ref(Su-27RVB.jpg)~ Su-27RV~ Photo:Russian Knights~ ~ ***Su-27UB系 [#f30c262d] -Su-27UB(T-10U):~ 初期生産型であるSu-27の複座練習機型。NATOコードは「フランカーC」。~ 戦闘能力は単座型と変わらない。~ Su-27と同様にロシア空軍では今後マルチロール改修型のSu-27UBMに改修されるため、保有数は減少すると思われる。 #ref(Su-27UB.jpg)~ Su-27UB~ Photo:Sukhoi~ ~ --SU-27UB-PS:~ SU-27UBのエンジンを改修したボックス型2次元TVC試験機。~ 別名Su-27LL-UV(PS)・Su-27LL-PS。左ノズルのみTVC化されている。~ ~ --Su-27UBK:~ UB型の輸出型。~ Su-27SKと同じように[[アビオニクス]]はダウングレードされている。~ #ref(Su-27UBK.jpg)~ Su-27UBK~ Photo:Sukhoi~ ~ --殲撃11型BS(J-11BS):~ 複座練習機型。~ Su-27UBKをもとにJ-11Bと同様なアプローチで中国が独自に設計変更を行い開発した。~ 詳細は[[殲撃11]]の項を参照。~ ~ --Su-27UB1M:~ ウクライナでの近代化改修型。~ ~ --Su-27UBM:~ UB型の対空・対地攻撃能力を向上させた[[マルチロール>マルチロールファイター]]型。~ 新型コンピュータや[[GPS>全地球測位装置]]を装備し、Su-30(Su-27PU)のベースとなった。~ Su-27SMの複座型として開発されていたが、後にキャンセルされた。~ 試作機1機のみが存在する。~ ~ --Su-27UBM1:~ ベラルーシとロシアが共同開発したSu-27UBのマルチロール型。~ 既存のSu-27UBを改修した機体で、現在ベラルーシ空軍および防空軍に配備され運用中。~ 性能はSu-27UBMと同じであるが、[[グラスコックピット]]化やファザトロンN001VE[[レーダー]]の搭載による捜索能力の向上、搭載兵器の種類の増加が行われ(新たに[[R-77>AA-12]]の運用能力が加わった)、多目的戦闘機としても十分な能力を有する。~ ~ --Su-27UBM2:~ ベラルーシがカザフスタンのSu-27/Su-27UBKを改修したもの。~ 改修内容はSu-27UBM1に準ずる。計10機が改修された。~ ~ --Su-27UP:~ P型の複座型。~ ~ --Su-27UP1M:~ ウクライナでの近代化改修型。~ ~ ***Su-30/Su-30K系 [#e2ec6ae7] -T-10PU:~ イルクーツクで製作されたSu-27PUの試作型。~ Su-27UBからの改造機で給油プローブを装備、2機が改造された。~ ~ -Su-27PD:~ グロモフ研究所に所属する長航続時間試験機。~ 空中給油フローブや衛星通信システムを装備し、IRSTを移動、尾部が改修されている。~ 民間アクロチームの「テストパイロッツ」用に改修した機体は武装関係は撤去されている。~ ~ -Su-30(旧:Su-27PU):~ UB型の発展型。NATOコードは「フランカーF1」。~ 最大の特徴は空中給油プローブを追加した事で、これにより[[空中給油]]が可能となった。~ 因みに空中給油能力が付いたフランカーではこのタイプが初めてとなる。~ [[レーダー]]がファザトロンN001Vレーダーに変えられた為空対空戦闘能力が高くなったが、主に辺境や洋上の[[艦隊]]防衛を目的としたため、空対地攻撃能力は追加されていない。~ 現在ではロシア空軍が少数配備しており、インドではライセンス生産されている。~ #ref(Su-30.jpg) Su-30~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-30LL:~ 3次元推力偏向ノズルを装備した試験機。~ ノズル周りにはMiG-29OVT同様に3箇所のフェアリングが付いている。~ 当初はIRSTは取り外されていたが、後に推力偏向ノズルは外され、IRSTが装備された。~ ~ -Su-30K:~ Su-30の輸出型。~ Su-30では空対空戦闘能力しか無かったのに対し、輸出型のSu-30Kには空対地能力が追加されマルチロール化された。~ 輸出の方はインド空軍が当時量産化が遅れていたSu-30MKIの代用機として運用しただけで、他の国からの発注はきていない。~ そのインドでもSu-30MKIが定数に達してきた事から、今後はベラルーシに輸出される事になっており、Su-27UBM1の配備が完了した後、Su-27KNへと改修される予定である。~ #ref(su30.jpg)~ Su-30K~ Photo:USAF~ ~ --Su-30KI:~ 複座であるSu-30Kの性能を単座型に取り入れた型。~ Su-30シリーズ唯一の単座型である。~ 元々はインドネシア向けに開発されたものだったが、同国の経済や政治事情により何度か契約締結・契約破棄を繰り返した為、納入が大きく遅れた。~ 性能としては引き込み式空中給油プローブを装備し空中給油能力が追加された他に、[[全地球測位装置]]や[[R-77>AA-12]]・各種空対地ミサイルの運用能力も追加された。~ 2005年現在、数機が同国空軍に配備されている。~ ~ #ref(Su-30KN.jpg)~ Su-30KI~ Photo:Russia Air Force~ ~ -Su-30KN:~ Su-30Kの[[アビオニクス]]を改良したアップグレード機。~ 新たに追加されたものとして空対艦・空対地攻撃能力が備わっている。~ インド空軍へ配備されていたSu-30MK及びKが同仕様に改修され、ベラルーシが取得を検討していた。~ #ref(Su-30KN 2.jpg)~ Su-30KN~ Photo:Deutsche Suchoj ~ ~ ***Su-30M系 [#rb82c532] -Su-30M:~ 複座[[多用途戦術機>マルチロールファイター]]型。NATOコードは「フランカーF2」。~ Su-30にTV指令誘導システムや[[対レーダーミサイル]]誘導システムなどを搭載し空対艦攻撃能力・空対地攻撃能力を追加、更に[[グラスコックピット]]を取り入れ[[マルチロールファイター]]化している。~ 搭載電子機器はオプションで西側製に変更可能で、フランスのセクスタン・アビオニク社製パッケージを装備する。~ Su-30Kとの違いは空対艦攻撃能力面が有るか無いかの違いらしいが詳しい事はよく分かっていない。~ なお、ロシア空軍が少数運用していると言う不特定情報もある。~ #ref(Su-30M.jpg)~ Su-30M~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-30M2:~ Su-30Mの改良型。~ カナード翼と推力偏向ノズルを装備している。~ ~ -Su-30MK:~ Su-30Mの発展型で複座のマルチロール輸出型。~ [[先尾翼]]が追加され[[エンジン]]も新型のAL-31FPに換装された。~ オプションとして推力変向ノズルが装備出来るようになっている。~ インドネシアは2023年時点で本機を運用している。~ #ref(Su-30MK.jpg)~ Su-30MK~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-30SM:~ ロシア空軍向け。~ Su-30MKIをベースにカナード翼と推力偏向装置を備える。~ 2024年現在、[[ロシア空軍]]で運用されている。~ ~ --Su-30MKI:~ インド空軍向けの複座マルチロール型。NATOコードは「フランカーH」。~ 細かな内容としてはSu-37の推力変向ノズル付きエンジンAL-31Fを改良したAL-31FPを搭載し、電子機器はイスラエル製の物(エルビット社製の967型[[HUD]]、タレス社製のMFD-55/66液晶ディスプレイ、イスラエル製の[[電子戦]]システム)を搭載している。~ 初期はロシアからの輸入だったが、現在はインド・[[ヒンドスタン航空機]]にて[[ライセンス生産]]されている。~ #ref(Su-30MKI.jpg)~ Su-30MKI~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-30MKA:~ アルジェリア向けに開発されたマルチロール型。~ 電子機器はイスラエル製からロシア製ないしはフランス製のものに換装している。~ SAP-518とSAP-14電子妨害[[ポッド]]の搭載が確認されている。~ ~ --Su-30MKR:~ 偵察型。~ ~ -Su-30MKK:~ 中国空軍向けの複座マルチロール型。NATOコードは「フランカーG」。~ 中国空軍では、[[殲撃13/J-13>殲撃13]]と呼ぶ。~ 推力偏向装置は装備されず、対艦攻撃能力もオミットされているが、レーダーはマッピング機能を含む空対地モードを拡張したN001VEレーダーに換装されている。~ なお、初期生産型と後期生産型では搭載レーダーが違う(後期生産型は自国生産の[[フェイズドアレイレーダー]]を装備)。~ #ref(Su-30MKK.jpg) Su-30MKK~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-30MKM:~ マレーシア向けに開発された複座マルチロール型。~ Su-27シリーズの中では異色の西側機器を多数搭載した機体で東西の融合がなされている。~ ちなみにSu-30MKIでも西側機器が搭載されたが、それでもごく一部でだった。~ 性能としてはインド仕様であるSu-30MKIに準じており、武装面においても[[レーザー誘導爆弾]]として、KAB-500L/1500Lのほか[[GBU-12「ペイブウェイII」>ペイブウェイ]]を運用出来ると言われている。~ 代金支払いの一部は椰子油の援助によってまかなわれているらしいが、詳しい事はよく分かっていない。~ ~ -Su-30MKT:~ Su-30MKの発展型の一つでタイ向けに開発された機体。性能はSu-30MKMに準ずる。~ 2005年12月に[[F-16]]の後継機として5億ドルで12機のSu-30MKMの購入を契約したが、[[クーデター]]により白紙となっている。~ ~ -Su-30MKL:~ Su-30MKの発展型の一つでリビア向けモデル。~ 計画のみ。~ ~ -Su-30MK2(Su-30MKK2とも):~ Su-30MKの能力向上型。~ レーダーをN001VEPに換装、[[サプサンE]]照準ポッドやM400[[偵察]][[ポッド]]の搭載を可能とし、Kh-59などの[[空対艦ミサイル]]を運用可能。~ [[C4I]]STAR能力も強化され[[マルチロールファイター]]化が進んでいる。~ 中国海軍やウガンダなど数か国で運用中。~ 中国海軍では旧式化していた[[強撃5/Q-5>強撃5]]の後継として導入された。~ ~ -Su-30MKV:~ ベネズエラ向けに開発された複座マルチロール型。~ ~ -Su-30MK2V:~ ベトナム向けに開発された機体。~ 2006年から配備が進んでおり、合計で24機配備される予定である。~ ~ -Su-30M2:~ ロシア向けに開発された機体。[[IFF>敵味方識別装置]]及び[[データリンク]]のモードが異なる。~ アビオニクスをSu-27SM3と共通化している。Su-30M直系の発展型である前述のSu-30M2とは関係がない。~ Su-27UBの不足に伴いSu-27SMの任務を支援するために訓練機として配備されている。~ ~ -Su-30MK3:~ Su-30MKK2の発展型。計画のみ。~ 搭載レーダー(ジュークMSEマルチモードレーダー)やエンジンが強化され、空対艦攻撃能力(Kh-31、Kh-59等)が追加された。~ ~ -[[殲撃16(J-16)>殲撃11]]:~ 複座型のJ-11BSをベースに中国海軍のSu-30MK2と同仕様に改修して開発した中国海軍向けの機体。 詳細は[[殲撃16]]の項を参照。~ ~ -Su-27K:~ [[艦上戦闘機]]型。NATOコードは「フランカーD」。~ Su-27Kから改称された。~ ~ --Su-27KI モルニヤ:~ [[原子力空母]]での蒸気[[カタパルト]]運用を前提としたSu-27の[[艦上戦闘機]]型。~ カナードがなく、垂直尾翼の形状が異なるほか、[[ベントラルフィン]]を備えている。~ ソビエト海軍が[[航空母艦]]の整備に消極的だった為計画中止となった。~ ~ --Su-27KSh グローザ:~ [[原子力空母]]での蒸気カタパルト運用を前提としたSu-27の[[艦上攻撃機]]型。~ 主翼形状はT-10と同じオージー翼で、カナードは備えていない。~ KI型と同様の理由で計画中止となった。~ ~ --Su-27KM:~ 艦上戦闘機型。前進翼を採用している。~ Su-27シリーズを名乗っているが、共通性はほぼ無く、Su-27の基礎設計を発展させた新規設計の機体である。~ [[「アドミラル・クズネツォフ」級>アドミラル・オブ・ザ・ソビエトフリート・NG・グズネツォフ]]および「ウリヤノフスク」級(プロィェクト11437型)に搭載するために開発されたが、財政難によりソビエト海軍が航空母艦の整備に消極的になった為に計画は中止され、Su-27の艦上機改修型であるSu-27K(Su-33)の開発計画に一本化された。~ 後にスホーイ設計局はSu-27KMの設計を[[陸上戦闘機>陸上機]]に発展させてS-32を計画し、[[S-37(Su-47)>S-37]]に発展した。~ ~ ***Su-32系 [#s72bf528] --Su-34(旧名:Su-27IB Su-32):~ Su-27の並列複座型で[[Su-24]]の後継機。[[NATOコード]]は「フルバック(Fullback)」。~ 系番は初めSu-27IBだったが1994年にSu-34に改号、2000年にSu-32を系番とする事でまとまった。~ 旧西側から「ストライクフランカー」の俗称が付けられているが、それ以外の国々からは「プラティパス」(platypus:「カモノハシ」の意)とも呼ばれている。~ 並列複座を採用した為、前部が再設計されそれにより[[レーダー]]や電子機器を強化、[[R-77>AA-12]]・誘導爆弾・空対艦ミサイル・空対地ミサイル等が運用可能となり[[マルチロールファイター]]化されている。~ 広いキャビン内には簡易トイレと食事用ヒーターが設置されており、長距離侵攻任務における搭乗員の負担軽減を図っている。~ 当初は試作機で終わると思われていた同機だったが、2006年にロシア空軍が「Su-34」の名称で正式採用を決定し、2015年迄に58機が量産される予定である。~ ~ #ref(Su-32.jpg)~ Su-32~ Photo:Sukhoi~ ~ --Su-27R:~ [[偵察機]]型。計画のみ。~ ~ --Su-27IBP:~ [[電子戦機]]型。計画のみ。~ ~ --Su-32FN/MF:~ 輸出型。基本型のSu-32FNと高機動型のSu-32MFがある。~ 前者はSu-34の量産型仕様と同じ機体であり、後者はパイロットを補佐するためのアクティブ式人工知能システムとアクティブ式ガスト荷重軽減システムを備えている。~ ~ --Su-34M:~ アビオニクス、ソフトウェアの近代化、新型兵装への対応などの改修を行った改良型。~ ~ --Su-34FN:~ 空軍型のSu-34をベースに開発されたロシア海軍向け沿岸哨戒任務型。~ [[ソノブイ]]や[[磁気探知装置(MAD)>磁気捜索装置]]、画像赤外線装置、レーザー測距装置を装備し、現在の戦闘攻撃機としては異例の[[対潜魚雷]]運用能力等が付与され、「シー・スネーク」レーダーを搭載した事により[[対潜哨戒>対潜哨戒機]]攻撃能力を持っている。~ ロシア空軍がSu-24の後継としてSu-32を採用した事から、このSu-32FNもロシア海軍が保有するSu-24の後継として採用される可能性は高い。~ #ref(Su-32FN.jpg)~ Su-32FN~ Photo:Sukhoi~ ***Su-33系 [#a6fb8db9] -Su-33(旧:Su-27K):~ Su-27フランカーの艦載型。NATOコードは「フランカーD(シーフランカーとも)」。~ 型式は初めSu-27Kだったが1988年にSu-33となった。~ [[先尾翼]]・[[アレスティングフック]]・ダブルスロッテットフラップ・強化型離着装置等を装備し、ロシア製航空機としては唯一のKh-41(3M80/[[SS-N-22]])空対艦ミサイルを運用する事が出来る((だが、このKh-41については重量の問題から、空母での運用は困難又は不可能と言う意見が多い。))。~ 現在では約50機がロシア海軍で運用されており、今後の展開においては量産化が進む可能性が高い。~ #ref(Su-33.jpg)~ Su-33~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-33UB(旧名:Su-27KUB):~ Su-33の複座型。~ 主翼や水平尾翼を延長し、推力偏向装置が付いたAL-31FPを装備したことでペイロードが7,000kgに拡大した。~ それ以外はSu-33と能力は変わらない。~ [[火器管制レーダー>火器管制装置]]として「ジュークMS」を搭載する。~ ロシア海軍のSu-33の後継機となる次期艦載戦闘機候補に上がっていたが、[[MiG-29K>MiG-29]]の採用と既存のSu-33の寿命延長を決定したため不採用となった。~ #ref(Su-27KUB.jpg)~ Su-27KUB~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-33能力向上型:~ 1999年にスホーイ設計局が開発したと言われる能力向上型。~ 実機が存在するかは不明。~ 不確定情報によると[[コックピット]]や[[アビオニクス]]等全て改修され、R-77・Kh-29・Kh-59M・KAB-500・KAB-1500等の運用が可能な[[マルチロールファイター]]になっている。~ ~ -Su-33M:~ Su-33のレーダー・エンジン改修型。~ TVC(推力偏向ノズル)を装備する筈だったが、実現していない。~ ~ -Su-33MK:~ Su-33の能力向上型。~ 名称のみの公開。輸出型と思われる。~ ~ -[[殲撃15(J-15)>殲撃15]]:~ 中国が本機の試作機であるT-10K-7を元に開発した艦上戦闘機。NATOコードは「フランカーX2」。~ 詳細は[[殲撃15]]の項を参照。~ ~ ***Su-35系(旧) [#v242cf12] -Su-35(旧:Su-27M):~ Su-27の後継機として最初に開発された型で、初期はSu-27Mと呼ばれた。1998年初飛行で、NATOコードは「フランカーE1」。~ 複合材の導入により機体が軽量化され[[先尾翼]]・新型エンジン・新型レーダー・サイドスティク等が装備され、より近代的に仕上げられている。~ [[ロシアンナイツ]]に一時的に導入された((2016年にSu-27SMに機種転換。))が、量産を伴う採用はされなかった。~ 他にはオーストラリア・韓国・中国・ブラジルが次世代戦闘機案にSu-35を候補にいれていたが、オーストラリアでは[[F-35]]、韓国では[[F-15K>F-15E]]、ブラジルでは[[ミラージュ2000]]が選定され、中国では政治的問題により実現しなかった。~ ~ #ref(Su-35.jpg)~ Su-35~ Photo:Sukhoi~ ~ -Su-35UB:~ Su-35の複座練習機型。~ 基本的な性能は単座のものと同等とされる。~ 採用されなかった。~ #ref(Su-35UB.jpg)~ Su-35UB~ Photo:Deutsche Suchoj~ ~ -Su-37:~ Su-35(旧)にAL-37FUエンジンを乗せた試作機。~ NATOコードは「フランカーE2」だが、「スーパーフランカー」、または「チェルミナートル(ターミネーター)」の愛称が有名である。~ ~ 第4.5世代ジェット戦闘機に該当し、初飛行は1996年4月2日。~ フォースコントロール式サイドスティックを採用し、ジェット排気口は2次元推力偏向ノズルとなっている。[[クルビット]]を初めて成し遂げたその驚異的なポストストール機動性能は、西側諸国の航空機関係者を驚かせたが、採用はされなかった。~ その能力は、後に開発されたSu-30MKIやSu-35Sに受け継がれている。~ #ref(Su-37 1.jpg)~ Su-37~ Photo:Deutsche Suchoj~ ~ -Su-37K:~ Su-37の輸出型。計画のみ。~ ~ -Su-37KK:~ Su-37の中国向け[[アビオニクス]]強化型。計画のみ。~ ~ ***Su-35系(新) [#aeaaa6b4] -Su-35(T-10BM):~ Su-27SM2に準じた派生型。MAKS2007で登場した。~ TVC機能及びCCV技術の向上によって十分な機動性が確保できるようになったため、[[先尾翼]]を廃した事がSu-35(旧)との違いである。~ また、[[Su-57]]で使用されている多くの技術(統合情報処理システム、統合センサー、統合化[[APU]]など)が使用されている。~ エンジンはピッチ、ヨー方向に推力偏向が可能なノズル(TVC)を搭載した[[AL-31FM3>AL-31]]の派生型AL-41F1Sを搭載し、機首レーダーには、N035「イールビス-E(Irbis-E)」パッシブ・[[フェーズドアレイレーダー>フェイズドアレイレーダー]](PESA)を搭載する。~ ~ --Su-35S:~ Su-35BMのロシア空軍向け量産型。~ ロシア空軍が160機を調達予定とされ、Su-35の最初の量産型となると見られる。~ ~ --Su-35K:~ Su-35BMの輸出型。 ベネズエラと中国が24機を購入予定である。~
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