*&ruby(てぃーゆうよん){【Tu-4】}; [#pe0ace48]

Tupolev Tu-4.~
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旧ソ連の[[ツポレフ設計局>ツポレフ]]が1940年代後半に開発・生産した[[四発>多発機]][[レシプロ>レシプロエンジン]]の[[重爆撃機>爆撃機]]。~
[[NATOコード]]名は"&ruby(ブル){Bull};"。~
アメリカの[[B-29]]から複製された[[デッドコピー]]である。~
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[[第二次世界大戦]]中の1944年、[[アメリカ陸軍航空隊>USAAF]]の[[B-29]]((ジェネラル・H・H・アーノルドスペシャル、[[機体記号]]42-6365。))が[[日本軍]]との戦闘で被弾してソ連領内に不時着。~
[[ソ連軍]]がこれを[[鹵獲]]し、[[ツポレフ]]によって分解され、部品単位で解析・複製された。~
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しかし、複製された本機は原型のB-29に比して500kg以上も機体重量が増加している。~
[[インテグラルタンク]]の複製にも失敗したため、[[戦闘行動半径]]も大幅に低下している。~
それでも片道だけならロシアから合衆国本土に到達可能なだけの[[航続距離]]があった。~
このため、[[冷戦]]初期には本機が[[核兵器]]を搭載して[[特別攻撃]]を行う可能性が真剣に危惧され、[[レーダー]]や[[地対空ミサイル]]などの防空設備の開発を急ぐこととなった。

>[[リバースエンジニアリング]]が不完全になった理由はおおむね以下による。
-度量衡をアメリカ式のヤード・ポンド法からソ連式の[[メートル法>メートル]]に換算する過程で誤差が発生((同じ問題は、[[ダグラス]][[DC-3]]を[[ライセンス生産]]した[[Li-2]][[輸送機]]でも見られた。))。
-当時のソ連の工業技術ではオリジナルと同等の素材・部品を調達する事が不可能だった。
-工業技術者の前提知識も十分とは言えず、分析そのものに瑕疵があった((製造時に誤って開けられていた小さなドリル穴のほか、真偽は定かでないが、戦闘で生じた弾痕や補修痕まで忠実に複製されていたという。))。~

1947年に原型機が[[初飛行]]した本機は、各タイプ合わせて400機近くが生産された。~
中国にも輸出され、12機が[[人民解放軍空軍>人民解放軍]]で運用された。~
人民解放軍空軍向けは1970年〜1973年にかけて、エンジンをWJ-6[[ターボプロップ]](出力4,250shp)に換装している。~
中国(中華人民共和国)にも輸出され、12機が[[人民解放軍空軍>人民解放軍]]で運用された。~
人民解放軍[[空軍]]向けの機体は1970年〜1973年にかけて、エンジンをWJ-6[[ターボプロップ]](出力4,250shp)に換装している。~
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バリエーションには[[旅客機]]型の「Tu-70」や、対空監視[[レーダー]]を搭載した[[早期警戒機]]型などがある。~
また、後に生産された[[Tu-95「ベア」>Tu-95]]や[[Tu-16「バジャー」>Tu-16]]も、その機体構造は本機をベースとしている。~
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関連:[[B-29]] [[ボーイングスキー]]

**スペックデータ [#q8873b33]
|乗員|7名|
|全長|30.18m|
|全高|8.46m|
|翼幅|43.05m|
|翼面積|161.7|
|空虚重量|35,270kg|
|運用重量|46,700kg|
|最大離陸重量|54,500kg/66,000kg(後期型)|
|最大兵装搭載量|爆弾6,000kg(最大8,000kg)|
|[[発動機>エンジン]]|シュベツォフ ASh-73TK [[空冷>空冷エンジン]]星型18気筒×4基|
|出力|1,790kW(2,400hp)|
|最大速度|558km/h(高度10,250m)|
|[[航続距離]]|6,200km/3,000km(爆弾1.5t搭載時)/5,100km(後期型、爆弾2t搭載時)|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|11,200m|
|固定武装|12.7mm機銃×10挺/NS-23 23mm機関砲×10挺(後期型)|
|兵装|1,000kg通常爆弾×6発または[[原子爆弾]]×1発|
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**派生型 [#ycbec558]
-Tu-4:~
基本型。~
~
-Tu-4A:~
核攻撃型。~
RDS-1、RDS-3、RDS-5核爆弾のテストに使用された。~
~
-Tu-4D:~
[[輸送機]]型。Tu-76としても知られる。~
~
-Tu-4K/KS:~
対艦攻撃型。~
[[KS-1「コメット(AS-1「ケンネル」)」>AS-1]][[対艦ミサイル]]を搭載する。~
~
-Tu-4LL:~
エンジンテストベッド型。~
ミクーリン[[AM-3]][[ターボジェット]]、クズネツォフNK-4、クズネツォフ[[NK-12]][[ターボプロップ]]等のテストに使用された。~
~
-Tu-4NM:~
[[ドローン>無人機]]母機型。~
主翼下にラヴォーチキンLa-17[[無人>無人機]][[標的機]]を搭載。~
~
-Tu-4R:~
[[長距離偵察機>偵察機]]型。~
~
-Tu-4T:~
兵員輸送型。試作のみ。~
[[兵員輸送>輸送機]]型。試作のみ。~
~
-Tu-4TRZhK:~
[[燃料]]として液体酸素を使用する型。~
~
-Tu-4UShS:~
[[航法]][[訓練機>練習機]]型。~
~
-ShR-1:~
ミャスィーシチェフ[[M-4]]のテストベッド機。~
自転車型の[[着陸装置]]を搭載。~
~
-UR-1/-2:~
ミャスィーシチェフ[[M-4]]のテストベッド機。~
~
-空警1号(KJ-1):~
中国で開発された[[早期警戒機]]型。~
エンジンを渦奨6(WJ-6)[[ターボプロップ]](出力4,250shp)に換装し、直径7m、厚さ2mのレーダードームを備えている。捜索範囲は200〜269km。~
中華人民共和国で開発された[[早期警戒機]]型。~
エンジンを渦奨6(WJ-6)[[ターボプロップ]](出力4,250shp)に換装し、直径7m、厚さ2mの[[レーダードーム>レドーム]]を備えている。捜索範囲は200〜269km。~
1960年に開発が開始され、1970年に[[初飛行]]したが、文化大革命に巻き込まれて1971年に計画中止となった。~
現在は北京の[[中国空軍航空博物館]]に収蔵されている。~
~
-下記はすべて試作のみ。~
--Tu-70:~
民間[[旅客機]]型。最大乗客数は72名。~
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--Tu-75:~
貨物輸送型。~
胴体は新設計のものを使用し、胴体後部にはソ連の輸送機では初めてとなるローディングランプを搭載していた。~
胴体は新設計のものを使用し、胴体後部にはソ連の[[輸送機]]では初めてとなる[[ローディングランプ>タラップ]]を搭載していた。~
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--Tu-80:~
[[戦略爆撃機]]型。~
胴体を延長し、爆弾と燃料の搭載量を増加させたほか、曲面ガラスが廃止され一般的な段付き[[風防>キャノピー]]となった。~
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--Tu-85:~
戦略爆撃機型。~
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--Tu-94:~
エンジンをクズネツォフTV-2[[ターボプロップ]]に換装した型。~
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