*&ruby(おーぶいじゅう){【OV-10】}; [#v279041e]
North American OV-10"&ruby(ブロンコ){Bronco};"~
~
アメリカの[[ノースアメリカン]]社が1960年代に開発した[[COIN機]]([[観測>観測機]]・[[軽攻撃機>攻撃機]])。~
従来、[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]で使用されてきた[[セスナ]]OE-1「バードドッグ」観測機、[[空軍>アメリカ空軍]]が用いていた[[A-1「スカイレイダー」>A-1]][[攻撃機]]及び[[A-26「インベーダー」>A-26]][[中型爆撃機>爆撃機]]の代替となる機体として((当初は、[[陸軍>アメリカ陸軍]]も独自の[[近接航空支援]]機の必要性から開発に参加していたが、空軍からの反対(アメリカ空軍はその歴史的経緯から、陸軍航空隊が独自の攻撃力を持つことを拒む傾向にあった)により計画から降りている。))「LALA(軽武装偵察航空機)」計画の名称で開発が進められ、1965年に初飛行した。~
~
[[主翼]]は[[直線翼]]を高翼配置とし、後部胴体は主翼に付けられた双発の[[エンジン]][[ポッド]]から延びる双ブーム形式、両ブーム尾端には[[垂直安定板]]を立て、その上端を[[水平安定板]]が結ぶという、独特のスタイルとなっている。~
[[コックピット]]は[[タンデム]]複座型で、[[鉄]]と[[アルミ合金>アルミニウム]]の[[装甲]]板が張られている。~
また、[[キャノピー]]は2cm厚の防弾ガラス製で、操縦席からの下方視界を良くするために大きく取られている。~
~
[[コックピット]]後方の胴体ポッド内は貨物室となっており、[[空挺隊員>空挺部隊]]5名または担架2床と[[衛生兵]]1名、1,451kgまでの貨物を搭載できるようになっている。~
なお、空挺隊員や貨物などを空中投下する場合は、飛行前に予め整流カバーを兼ねたドアを外す必要があった。~
~
武装としては、胴体下面左右の[[スポンソン]]に20mm[[機関砲]]や[[M60 7.62mm機関銃>M60(機関銃)]]を装備した[[ガンポッド]]を搭載できるほか、[[前線統制>前線航空管制官]]任務に使用する[[発煙ロケット弾>スモーク弾]]や[[偵察ポッド>ポッド]]なども搭載できるようになっている。~
また、主翼下面外翼部にはそれぞれ各1基の[[ハードポイント]]が設置され、自衛用の[[サイドワインダー>AIM-9]][[AAM>空対空ミサイル]]や通常爆弾も搭載できる。~
~
現在、アメリカ空軍では[[A/OA-10A「サンダーボルト供>A-10]]、海兵隊では[[F/A-18「ホーネット」>F/A-18]]と代替されて全て退役している。~
退役した機体の一部は、民間の消防機として消火剤を搭載した航空機への前線航空管制や森林地帯での偵察に使用されているほか、[[NASA]]でも実験機として使用されている。~
~
本機はアメリカのほか、西ドイツやインドネシア、フィリピン、タイなどに輸出された。~
**スペックデータ [#ada4b0c3]
|乗員|2名+兵員6名|
|全長|13.41m|
|全高|4.62m|
|全幅|12.19m|
|[[主翼]]面積|27.0|
|空虚重量|3,127kg|
|最大離陸重量|6,563kg|
|[[エンジン]]|ギャレットT-76G-10/12[[ターボプロップ]](出力533kW)×2基&br;ギャレットT76-G-420/421ターボプロップ×2基(OV-10C)|
|[[エンジン]]|ギャレットT-76G-10/12[[ターボプロップ]]×2基&br;(出力715hp(533kW))|
|最大速度|250kt|
|[[海面上昇率>上昇率]]|920m/min|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|9,145m|
|[[航続距離]]|1,240nm(フェリー時)|
|[[戦闘行動半径]]|200nm|
|[[ハードポイント]]|胴体下面中央×1基(最大1,200ポンド)&br;胴体[[スポンソン]]下面×4基(各最大600ポンド)&br;主翼外側[[パイロン]]×2基|
|兵装|M60C 7.62mm機銃×4挺(胴体左右スポンソン内に各2連装)&br;M18/SUU-1A/AおよびB/A[[ガンポッド]](胴体スポンソン下面および胴体中央)&br;Mk4.Mod.0 20mmガンポッド(胴体中央ステーション) (([[海兵隊>アメリカ海兵隊]]/[[海軍>アメリカ海軍]]仕様機のみ。))&br;M197 20mm3砲身機関砲[[ターレット>砲塔]](試作のみ)&br;[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]][[AAM>空対空ミサイル]]&br;LAU-59/A「マイティマウス」[[ロケット弾]][[ポッド]](弾数7発)&br;LAU-33A/A「ズーニー」ロケット弾ランチャー(弾数2発)&br;PMBR MK24パラシュート[[フレア弾>フレア]]ランチャー(弾数6発)&br;[[クラスター爆弾]]&br;通常爆弾&br;AERO 1C [[ドロップタンク>増槽]]|
|>|CENTER:武装|
|機関砲|M60C 7.62mm機銃×4挺(胴体左右スポンソン内に各2連装)&br;M18/SUU-1A/AおよびB/A[[ガンポッド]](胴体スポンソン下面および胴体中央)&br;Mk.4 Mod.0 20mmガンポッド(胴体中央ステーション) (([[海兵隊>アメリカ海兵隊]]/[[海軍>アメリカ海軍]]仕様機のみ。))&br;M197 20mm3砲身機関砲[[ターレット>砲塔]](試作のみ)|
|ミサイル|[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]][[AAM>空対空ミサイル]]|
|ロケット弾ポッド|LAU-59/A「マイティマウス」[[ロケット弾]][[ポッド]](弾数7発)&br;LAU-33A/A「ズーニー」ロケット弾ランチャー(弾数2発)&br;PMBR MK24パラシュート[[フレア弾>フレア]]ランチャー(弾数6発)|
|爆弾類・その他|[[クラスター爆弾]]&br;通常爆弾&br;AERO 1C [[ドロップタンク>増槽]]|
|電子装備&br;防御装備|AN/AIC-18 機内交話装置&br;AN/ARC-51BX [[UHF]]-AMラジオ&br;807A [[VHF]]-AMラジオ&br;FM-622 VHF-FMラジオ&br;HF-103 HF-SSBラジオ&br;AN/ASN-75磁気コンパス&br;AN/ARN-52(V) [[TACAN]]&br;AN/ARA-50 UHF自動方位探知器(ADF)&br;AN/ARN-83 LF-ADF&br;51R6 VOR/[[INS>慣性航法装置]]&br;51V-4A [[INS>慣性航法装置]]グライドスロープ・レシーバー&br;電波高度計(アメリカ海兵隊向け)&br;KB-18Aストライクカメラ(アメリカ空軍向け)&br;&br;ALQ-144「ディスコライト」[[IR>赤外線]]ジャマー×1基(胴体上面)&br;各種[[フレア]]ディスペンサー|
~
|タイプ|CENTER:OV-10A|CENTER:OV-10D|
|乗員|>|CENTER:2名|
|全長|CENTER:12.67m|CENTER:13.41m|
|全高|>|CENTER:4.62m|
|翼幅|>|CENTER:12.19m|
|翼面積|>|CENTER:27.03|
|空虚重量|>|CENTER:3,127kg|
|総重量|CENTER:-|CENTER:4,494kg|
|最大離陸重量|>|CENTER:6,552kg|
|[[エンジン]]|>|CENTER:[[ターボプロップ]]×2基|
|~|CENTER:ギャレットT76-G-10/12&br;(出力715hp (533kW) )|CENTER:ギャレットT76-G-420/421&br;(出力1,040hp(775.5kw))|
|最高速度|CENTER:452km/h|CENTER:463km/h|
|[[航続距離]]|CENTER:927km|CENTER:2,224km|
|[[上昇限度]]|CENTER:7,315m|CENTER:9,159m|
|[[機関砲]]|CENTER:M60C 7.62mm機銃×4挺|CENTER:M197 20mm機関砲×1基&br;または&br;M60C 7.62mm機銃×4挺(OV-10D/D+)|
|ロケット弾|CENTER:2.75インチ FFAR&br;「マイティ・マウス」&br;(7連装または19連装ランチャー)&br;または&br;「ズーニー」5インチFFAR&br;(2連装または4連装ランチャー)|CENTER:2.75インチFFAR/WAFAR((Wrap-Around Fin Aerial Rocket(取り巻き型翼空中発射ロケット弾)の略。))&br;(7連装または19連装ランチャー)&br;または&br;5インチFFAR/WAFAR&br;(2連装または4連装ランチャー)|
|ミサイル|>|CENTER:[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]]|
|爆弾類|>|CENTER:500ポンドまで搭載可能|
|その他|CENTER:SUU-11/AまたはMk.4 Mod.0[[ガンポッド]]|CENTER:-|
~
**派生型(カッコ内は生産機数) [#zf3428a6]
※軍用の他、CAL FIRE((California Department of Forestry and Fire Protection.))にて1993年からアメリカ軍からの払下げ機を消防機(観測/指示)として運用している。~
~
-YOV-10A(7機):~
試作型。~
エンジンは[[P&W>プラット&ホイットニー]] T74[[ターボプロップ]]を搭載。~
~
-YOV-10D(1機):~
アメリカ海兵隊が開発した夜間観測機型の試作型。~
YOV-10A試作2号機を改造した。~
~
-OV-10A(271機):~
初期生産型。~
少数機がモロッコ空軍機として輸出されている。~
~
-OV-10B(6機):~
[[旧西ドイツ空軍>ルフトバッフェ]]で使用された標的曳航機型。~
胴体スポンソンが廃止され、標的曳航装置を胴体側面に追加。~
標的観測のため後部ドアを透明な[[風防]]へ換装している。~
~
-OV-10B(Z)(12機((実際に搭載されたものはごく一部と思われる。))):~
上記の西ドイツ空軍が購入した機体の胴体背面に、[[J85-GE-4>J85]][[エンジン]]を[[ポッド]]形式で追加した型。~
最大速度が341ktへ向上した。~
~
-OV-10C(32機):~
タイ空軍向けの生産型。~
基本構成はA型に準じるが、エンジンはD型と同様にT76-G-420/421を搭載している。~
また、主翼下パイロンが廃止され、後部座席下面にKB-18A ストライクカメラを生産時から搭載している。~
2004年に複数機がフィリピン空軍へ寄贈されている。~
~
-OV-10D:~
[[アメリカ海兵隊]]が開発した夜間観測機型。~
機首にAN/AAS-37前方監視[[赤外線]]/[[レーザー]]目標指示/自動ビデオ追跡装置、ALQ-144赤外線妨害装置を搭載、半球形のセンサー収容部が機首下面に張り出している。~
また、追加した電子機器の冷却のため機首左右にラムエア・インテークが追加された。~
エンジンは、出力強化型のT76-G-420/421へ換装された。~
~
-OV-10D+:~
アメリカ海兵隊のOV-10AをOV-10D仕様へ改修した型。~
[[航空母艦]]での運用を考慮し、機体フレームの強化や搭載電子機器類の新型化なども行われている。~
~
-OV-10E(16機):~
ベネズエラ空軍向けの生産型。~
基本構成はA型に準じるが、各種通信機器の換装が行われている。~
~
-OV-10F(16機):~
インドネシア空軍向けの生産型。~
~
-OV-10G:~
韓国空軍向けの生産型。~
~
-OV-10T:~
ノースアメリカンが[[小型戦術輸送機>輸送機]]としてアメリカ空軍へ提案したモデル。~
胴体幅を1.5m程度へ拡大したものが計画されたがペーパープランのみとなる。~
~
-OV-10X:~
LAAR計画へボーイングが提案した、OV-10の近代化改修モデル。~


この他、CAL FIRE((California Department of Forestry and Fire Protection.))にて1993年からアメリカ軍払下げ機を消防機(観測/指示)としても運用している。~

~
IP:153.151.167.91 TIME:"2019-12-02 (月) 02:36:38" REFERER:"http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/78.0.3904.108 Safari/537.36"

トップ 編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS