*&ruby(えふに(にほん)){【F-2(日本)】}; [#p0d9413f]
[[三菱>三菱重工業]]F-2.~
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[[F-1]]の後継機である[[航空自衛隊]]の[[支援戦闘機]]。~
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1980年代に始まった次期支援戦闘機(FSX)計画によって誕生した機体で、当初、F404級エンジンを双発で搭載する国産機が予定されていたが、アメリカの政治的圧力によって既存の機体からの改造機を日米両国で共同開発・生産することになり、[[F-15]]・[[F/A-18]]との比較の結果、改造のベースは[[F-16]]となった。~
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開発当時のわが国の防衛戦略((北海道へ着上陸侵攻を目論むと考えられていた[[ソ連軍]]への対処が重視されていた。))上、4発の[[空対艦ミサイル]]を搭載して東北地方と宗谷海峡を往復できる能力を求められたため、[[ペイロード]]と[[航続距離]]の強化が図られた((F-16とほぼ同サイズの機体に[[A-10]]の搭載量を持っていると言えばその異常さが分かるだろう。))。~
そのため、胴体の延長や[[CFRP>炭素繊維強化樹脂]]を利用しての[[主翼]]大型化など、機体の大型化がなされ、また[[アクティブフェイズドアレイレーダー]]の導入や[[CCV]]技術の導入など、日本の最新電子技術も盛り込まれた。~
この[[CCV]]技術は米国がソースコードの提供を断ったため、[[F-16CCV>F-16]]で研究されたものではなく、[[T-2CCV>T-2(日本)]]などで独自に研究していたものが採用されている。~
以上の理由により、[[F-16]]との共通部分はほとんどない。~
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試作機XF-2は1995年に[[初飛行]]し、その際判明した[[レーダー]]や主翼の強度不足等の不具合を改修した量産型が、[[百里>百里飛行場]]の[[第7航空団]]、築城の第8航空団に実戦機として配備されているほか、松島の[[第4航空団>第4航空団(自衛隊)]]にも教育目的で配備されている。~
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本機の生産は[[三菱重工業]]のほか、[[ロッキード・マーティン>ロッキード・マーチン]]、[[川崎重工業]]、[[富士重工業>SUBARU]]、[[IHI]]等の各企業が分担して機体の各ブロックや部品を生産し、それを三菱の小牧工場にて組み立てるという形で行っている。~
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なお、初期に不具合が多発したことから、その性能について疑問視されていたが、2004年6月に[[三沢基地>三沢飛行場]]の米軍の[[F-16]]と行われた本機初の[[DACT]]において、期待通りの結果が得られたとの情報が伝えられており、模擬戦で一定の勝利を収めたと見るべきである。~
しかし、どのような状況下で行われたかは不明であり、訓練での勝敗は場合によって大きく変わってしまう。~
同世代機に比較し搭載するFCSレーダー「[[J/APG-1]]」の視程が極めて短く((探知範囲が20[[nm>海里]]程度しかなく設計の1/3程度。))、[[撃ちっ放し能力]]を持った[[99式空対空誘導弾]](AAM-4)や[[AIM-120]]の運用も不可能だった((ただし、AAM-4は2010年中に運用能力を獲得した。))。~
さらには「ターゲットをロックオンした後に急激な機動をすると[[ロックオン]]が外れてしまう」「探知したターゲットがいきなりレーダーから消える((この2つは現生産機では解決済みだが初期生産機は改修の必要が有り。))」と言われ、空対空戦闘機としてみた場合、[[F-16]]はもとより、同世代機に比べて大きく劣っているとされる((ただし[[EF-2000ユーロファイター タイフーン>ユーロファイター・タイフーン]]などでもレーダーの初期の不具合は存在していたため、これだけで本機が他の機体と比べ劣っていると判断する材料には成り得ない。))。~
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[[支援戦闘機]](FS)として設計されたのだから、これらは劣って当然という見方もあるが、世界の趨勢は[[マルチロールファイター]]であり、旧態依然とした[[戦闘攻撃機]]であることに疑問の声も強く、[[自衛隊]]を囲む環境の急激な変化による戦闘機定数の削減圧力と、本機の[[コスト・パフォーマンス]]や装備としての優先順位が(FIである[[F-15J>F-15]]と比べて)相対的に低いという2点の理由から、生産は当初計画の130機より20〜30機程度が削減され、2011年に調達終了となった。~
もっとも、本機は[[F-1]](生産数77機)の後継機であり、[[F-1]]の後継分を超える機は[[T-2>T-2(日本)]](高等練習機)の後継機として使用される計画であった事から、生産機数の削減が直ちに戦力の低下に結びつくかどうかは一概に判断できない((しかし、およそ半数が[[高等練習機>練習機]]として生産済みである。))。~
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上記理由により調達中止になったという背景を鑑みたのか、[[ロッキード・マーチン]]は「F-2 SUPER KAI」というアップバージョンをジャパンエアロスペース2004にて大々的に発表した。~
しかし、今のところ防衛省がこのプランを採用する予定は無く、またロッキード・マーチン社もこれ以後、特に具体的な続報は発表していない。~
また、開発段階では基本性能向上型、FS性能向上型、[[F-4EJ改>F-4]]の後継としてFI型が構想されていた。~
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http://www.masdf.com/fw/pic/f2a.jpg~
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**配備部隊 [#l381ba6c]
-[[百里基地>百里飛行場]]
--[[第7航空団]]第3飛行隊
-[[松島基地>松島飛行場]]
--[[第4航空団>第4航空団(自衛隊)]]第21飛行隊
-[[岐阜基地>岐阜飛行場]]
--飛行開発実験団
-[[浜松基地>浜松飛行場]]
--第1術科学校
-[[築城基地>築城飛行場]]
--[[第8航空団]]第6飛行隊・第8飛行隊

**スペックデータ [#b7ca28d3]
|乗員|1名/2名(複座型)|
|[[ペイロード]]|8,085kg|
|全長|15.52m|
|全高|4.96m|
|翼幅|10.80m/11.13m(両主翼端ランチャー含む)|
|主翼面積|34.84|
|アスペクト比|3.3|
|空虚重量|9,527kg(F-2A)&br;9,663kg(F-2B)|
|総重量|13,459kg(クリーン時)|
|最大離陸重量|22,100kg|
|最大着陸重量|18,300kg|
|機体内[[燃料]]搭載量&br;(最大)|4,637L(F-2A)&br;3,948L(F-2B)|
|[[エンジン]]|[[GE>ジェネラルエレクトリック]] [[F110-IHI-129>F110]][[ターボファン]]×1基|
|[[推力]]|76kN([[ドライ>ミリタリー推力]])/131kN([[A/B>アフターバーナー]]使用時)|
|最大速度|[[マッハ]]1.7(高高度)/マッハ1.1(低高度)|
|[[フェリー>回航]][[航続距離]]|4,000km|
|[[戦闘行動半径]]|830km(ASM-2×4発、AAM-3×2発、600gl増槽×2基)|
|[[上昇限度]]|18,000m|
|[[翼面荷重]]|634.3kg/屐丙蚤隋|
|[[推力重量比]]|0.606|
|固定武装|[[JM61A1>M61A1]]20mmバルカン砲×1門(装弾数512発)|
|>|CENTER:武装|
|空対空兵装|[[AIM-9L>AIM-9]]&br;[[AIM-7F/M>AIM-7]]&br;[[90式空対空誘導弾(AAM-3)>90式空対空誘導弾]]&br;[[99式空対空誘導弾(AAM-4)>99式空対空誘導弾]]|
|空対艦兵装|[[80式空対艦誘導弾(ASM-1)>80式空対艦誘導弾]]&br;[[93式空対艦誘導弾(ASM-2)>93式空対艦誘導弾]]|
|爆弾類|[[Mk.82>Mk.80シリーズ]] 500lb通常爆弾&br;[[91式爆弾用誘導装置(GCS-1)>91式爆弾用誘導装置]]装備型[[Mk.82>Mk.80シリーズ]]&br;CBU-87/B[[クラスター爆弾]]((現在は、「クラスター弾に関する条約(オスロ条約)」により廃棄処分済み。))&br;[[JDAM]] 500lb誘導爆弾|
|[[ロケット弾]]|J/LAU-3ロケット弾ポッド(70mmロケット弾×19発搭載)&br;LR-4 ロケット弾ポッド(127mmロケット弾×4発搭載)|
|その他装備|300gal(1,136L)[[増槽]](胴体下兵装ステーション用)&br;600gal(2,271L)増槽(主翼下兵装ステーション用)&br;外装型[[赤外線前方監視装置>FLIR]]J/AAQ-2&br;[[スナイパーXR>AN/AAQ-33]]ターゲティングポッド|
|[[アビオニクス]]|J/APG-1またはJ/APG-2 [[火器管制>火器管制装置]][[レーダー]]&br;AN/APX-113(V) 先進[[敵味方識別装置]]&br;J/ASW-20 [[データリンク]]装置&br;自衛隊デジタル通信システム(JDCS(F))&br;J/ARC-26 無線機&br;J/ARC-701 [[VHF]]/[[UHF]]通信装置&br;J/ASQ-2 統合[[電子戦]]システム|

**バリエーション [#wc19f1b8]
-XF-2A:~
単座型試作原型機。原型1〜2号機。~
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-XF-2B:~
複座型試作原型機。原型3〜4号機。~
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-F-2A:~
単座型の生産モデル。~
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-F-2B:~
複座型の生産モデル。~
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-計画のみ
--要撃型:~
[[F-4]]の後継として提案された型。~
中期防衛力整備計画で調達が打ち切られたため実現せず。~
中期防衛力整備計画で調達が打ち切られたため実現せず((その後、F-4及び本機の後継として[[F-35A>F-35]]が採用されている。))。~
~
--F-2 Super kai:~
[[ロッキード・マーチン]]社が提案したF-2Bベースの能力向上型。~
プランとしては、~
・ターゲティング能力の拡張を見込んだ[[AESA]][[レーダー]]への換装((ベースとなったF-16 Block40の発展型のF-16E/Fが装備するAN/APG-80の搭載が予定されていた。))~
・[[F110-GE-132>F110]]エンジンへの換装~
・JTIDSまたはMIDS端末搭載によるリンク16/TADIL-Jへの対応~
・CFTへの対応~
・[[AIM-120]]・[[AIM-9X>AIM-9]]・AIM-154・[[AGM-88]]の運用能力~
・[[JDAM]]およびLJDAMなどの[[誘導爆弾]]の運用能力~
などが想定されていた。~
なお、提案されたプランの幾つかは後の改修により能力を獲得している((AIM-120、AIM-9Xの運用能力の付与は国産の[[AAM-4>99式空対空誘導弾]]・[[AAM-5>04式空対空誘導弾]]で代替、誘導爆弾についてもJDAMの運用能力が付加された。))。~
なお、提案されたプランの幾つかは後の改修により能力を獲得している((AIM-120、AIM-9Xの運用能力の付与は国産の[[AAM-4>99式空対空誘導弾]]・[[AAM-5>04式空対空誘導弾]]で代替、誘導爆弾についても[[JDAM]]の運用能力が付加された。))。~
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