*&ruby(いーろく){【E-6】}; [#a373df0b]
[[Boeing>ボーイング]] E-6 "&ruby(マーキュリー){Mercury};((以前の愛称はギリシャ神話の神にちなみ「[[ハーミーズ]](ヘルメスとも)」だったが、この愛称はヘルペス(ウイルスの名称)に似ていたため[[搭乗員>エビエーター]]から不評であり、1991年に現在の愛称に変更された。))".~
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[[アメリカ海軍]]が、[[潜水艦]]と地上との通信中継に用いるため、[[B707]][[旅客機]]をベースに改造した機体(TACAMO((Take Charge And Move Out.))機)((ソ連/ロシアでは[[Tu-142MR>Tu-95]]が同様の機体として存在する。))。~
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海中に潜む[[潜水艦]]と地上との通信は、水上の船舶のように[[短波]]や[[超短波>VHF]]を用いては海中での減衰が激しく、実用的な信号を送れないため、波長が長く減衰の少ない[[長波]](LF)及び[[超長波]](VLF)が用いられる。~
しかし、[[長波]]・[[超長波]]の通信施設を陸上に設置するとどうしても施設が大きくなり((波長がきわめて長いため、アンテナだけでも巨大な施設を必要とする。))、攻撃に対して非常に脆弱である。~
そこで、通信施設一式を[[航空機]]に搭載することが考えられた。~
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アメリカ海軍は、1960年代からこの任務に、[[C-130]][[輸送機]]を改造した「EC-130G/Q」を用いてきたが、同機が老朽化したため、その代替として1980年代に本機が生産された((本機や[[E-3]]などを生産するため、[[B707]]の生産ラインは1982年に民間型の生産が終了した後も1991年まで稼働を続けていた。))。~
本機は、新品((この他、元TAPポルトガルの中古機である「TC-18E」なども用いられた。))のB707-320をベースに通信機材の搭載、胴体上部への[[フライングブーム]]式[[空中給油]]受油用リセプタクルの付加、F108[[ターボファン]]への換装により、[[推力]]強化と燃費向上が行われた。~
また、急旋回に対応するため、一部胴体の強度が強化された。~
機体上部にはMILSTAR用のEHF衛星通信アンテナ、翼端のフェアリングには[[ESM]]・[[HF>短波]]アンテナが装備されている。~
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通信機材として、VLF通信用の1,220mと7,925mのアンテナ線(重しを兼ねる吹き流し付き)を搭載しており、これを機体後部から展開させて定点を旋回飛行しながら通信を行う。~
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当初は、太平洋方面の[[第3艦隊>第3艦隊(アメリカ軍)]][[航空]][[偵察]][[飛行隊>スコードロン]]及び大西洋方面の[[第2艦隊>第2艦隊(アメリカ軍)]][[航空]][[偵察]][[飛行隊>スコードロン]]に配備され、奇襲核攻撃による被害を避けるために、24時間の空中待機任務についていた。~
1992年以降は地上待機となり、[[アメリカ海軍]][[第1戦略通信航空団>航空団]](Strategic Communications Wing 1)(オクラホマ州ティンカー[[空軍基地>飛行場]]所在)において集中運用されている。~
1992年以降は地上待機となり、[[アメリカ海軍]][[第1戦略通信航空団>航空団]](Strategic Communications Wing 1)(オクラホマ州ティンカー[[空軍基地>飛行場]]所在)において集中運用されている((作戦指揮上は[[アメリカ戦略軍]]の指揮下にある。))。~

**スペックデータ(E-6B) [#ef87f123]
|乗員|22名|
|全長|46.61m|
|全高|12.93m|
|翼幅|45.16m|
|翼面積|26.33|
|空虚重量|78,378kg|
|最大離陸重量|155,129kg|
|[[エンジン]]|CFMインターナショナル [[F108-CF-100(CFM56-2A-2)>CFM56]][[ターボファン]]×4基&br;([[推力]]110kN(24,000lbf))|
|最高速度|980km/h|
|[[巡航速度]]|843km/h([[高度]]12,192m)|
|[[航続距離]]|12,200km|
|[[戦闘行動半径]]|11,760km|
|滞空時間|10時間30分(給油なし)&br;28時間54分(給油1回)&br;最大72時間(複数回給油)|
|[[上昇限度]]|12,000m|
|[[推力重量比]]|0.281|
|[[アビオニクス]]|AN/ARC-182 [[VHF]]/[[UHF]]無線機&br;AN/ARC-190 [[HF>短波]]無線機&br;AN/AIC-32クルーインターコム&br;triplex Litton LTN-90&br;LTN-211 VLF/Omega&br;Smiths SFM 02 デジタル/アナログ フライトマネージメントシステム&br;AN/APS-133[[気象レーダー]]|
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**派生型 [#s48a6374]
-E-6A:~
初期型。~
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-E-6B:~
[[EC-135「ルッキング・クラス」>KC-135]]の退役に伴い、戦時における[[アメリカ戦略軍]]空中指揮機(コマンドポスト)の任務が付与された型。~
通信機材の更なる増強などが行われている。~
2003年までに全機がB型に改装された。~
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