*&ruby(えーえいちろくじゅうよん){【AH-64】}; [#v5d3ef58]
Hughes/McDonell Douglas/Boeing AH-64 "&ruby(アパッチ){Apache};"~
~
[[AH-1]]の後継として1980年代に開発された[[アメリカ陸軍]]の[[攻撃ヘリコプター]]。~
元々、ヒューズ社が開発した機体であるが、その後の[[会社統合>航空業界再編]]などで製造権は[[マクダネル・ダグラス]]に、さらに現在は[[ボーイング]]へと委譲されている。~
~
機体の設計は[[近接航空支援]]を念頭においてなされており、特に武装面が充実している。~
[[AGM-114「ヘルファイア」>AGM-114]][[対戦車ミサイル]]の搭載により対地攻撃における[[撃ちっ放し能力]]を獲得。~
目標捕捉・指示照準装置(TADS)と操縦士用暗視装置(PNVS)を中心に構成される[[火器管制装置]]の搭載により、全天候で攻撃能力を維持できる((このTADS/PNVSは2005年以降、新型のM-TADS/PNVS「アローヘッド」に順次更新されている。))。~
また、胴体には[[アルミ>アルミニウム]]合金製の[[装甲]]、[[メインローター]]はステンレス鋼と複合材が用いられ、23mm程度の砲弾の直撃を受けても飛行を維持できる構造強度を備えている。~
~
1991年の[[湾岸戦争]]では、イラク[[機甲部隊]]を相手取って一方的な[[戦車狩り]]を達成し、その攻撃力は高い評価を受けている。~
一方、正面戦闘性能はともかく耐久性には難があり、機体部品の劣化が早いため整備に大きな負担を強いる((特に米軍の戦場が砂漠に移り、過酷な高温と砂埃という環境で運用されるようになってからこの状況に拍車がかかっていると言われる。))欠点が指摘されている。~
こうした理由から、(世界各地への緊急展開を旨としている)[[アメリカ海兵隊]]では採用を見送られ、[[AH-1]]の改良型が用いられ続けている。
>元々、本機は欧州で([[ソ連軍]]や東ドイツ軍などの)[[ワルシャワ条約機構]]諸国軍の[[機甲部隊]]と戦う事を前提として設計されており、過酷な砂漠戦は想定されていなかったとの事。~

#ref(http://www.masdf.com/altimeter/soukaen2011/IMG_6776.jpg,600x400);
AH-64D(陸上自衛隊)
#br
**納入・運用した国 [#pabcd0fa]
-[[アメリカ合衆国(陸軍)>アメリカ陸軍]]([[ローンチカスタマー]])
-[[イスラエル(航空宇宙軍)>イスラエル軍]]~
独自改修としてレーダー・センサー類や[[チャフ]]・[[フレア]]ディスペンサーの追加等が行われている。~
A型はコブラを意味する「Peten」、D型は英語でSerpent(毒蛇・大蛇)を意味する「Saraf」の愛称が付けられている。~
-エジプト([[空軍]])
-ギリシャ([[陸軍]])
-アラブ首長国連邦([[陸軍]])
-サウジアラビア([[空軍]])
-[[英国(陸軍)>イギリス軍]]~
[[ライセンス生産]]型の「WAH-64(アパッチAH.1)」を導入(生産は[[アグスタウェストランド]]社)。
-日本国([[陸上自衛隊]])~
[[ライセンス生産]]型の「AH-64DJP」を導入(生産は[[富士重工業>SUBARU]])。
-オランダ王国([[空軍]])~
ロングボウ・レーダー非装備の「AH-64DN」を導入。
-クウェート([[陸軍]])
-シンガポール([[空軍]])
-台湾(中華民国)([[陸軍]])~
~
**スペックデータ [#kf74ee4d]
|タイプ|CENTER:AH-64A/D|CENTER:WAH-64&br;(アパッチAH.1)|
|乗員|>|CENTER:2名(前席:[[コパイロット>副機長]]兼[[ガナー]]、後席:[[パイロット>エビエーター]])|
|[[主ローター>メインローター]]直径|CENTER:14.63m|CENTER:14.6m|
|全長&br;(主ローター回転時)|CENTER:17.73m|CENTER:17.7m|
|胴体長|>|CENTER:15.06m|
|全高|CENTER:4.66m([[主ローター>メインローター]]・センサー頂部まで)&br;4.95m(AH-64D、FCR頂部まで)|CENTER:3.87m|
|回転円盤面積|>|CENTER:168.11|
|空虚重量|CENTER:5,165kg&br;5,352kg(AH-64D)|CENTER:5,165kg|
|総重量|CENTER:8,000kg|CENTER:8,006kg|
|最大離陸重量|CENTER:9,525kg&br;10,107kg(AH-64D)|CENTER:9,525kg|
|[[エンジン]]|>|CENTER:[[ターボシャフト]]×2基|
|~|CENTER:AH-64A:GE T700-GE-701&br;AH-64D:GE T700-GE-701C|CENTER:チュルボメカ RTM332|
|軸出力|CENTER:1,690shp/1,265kW(T700-GE-701)&br;1,890shp/1,409kW(T700-GE-701C)|CENTER:2,270shp/1,566kW(RTM332)|
|超過禁止速度|>|CENTER:365km/h|
|最高速度|>|CENTER:293km/h|
|巡航速度|CENTER:265km/h|CENTER:259km/h|
|[[航続距離]]|CENTER:476km(AH-64D)|CENTER:537km|
|フェリー航続距離|CENTER:1,900km|CENTER:1,700km|
|[[戦闘行動半径]]|CENTER:480km|CENTER:-|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|>|CENTER:6,400m(最少負荷)|
|海面[[上昇率]]|CENTER:762m/min&br;474m/min(AH-64D)|CENTER:12.7m/s|
|[[ホバリング]]高度限界&br;(IGE/OGE)|CENTER:4,570m/3,505m&br;4,115m/2,990m(AH-64D)|CENTER:-|
|回転面荷重|47.9kg/|CENTER:-|
|パワー/マス|0.31kW/kg|~|
|固定武装|>|CENTER:M230A1 30mm[[チェーンガン]]×1門(装弾数1,200発)|
|>|>|CENTER:兵装|
|[[対戦車ミサイル]]|CENTER:[[AGM-114「ヘルファイア」>AGM-114]]&br;[[スパイク]]|CENTER:AGM-114「ヘルファイア」&br;ブリムストーン(提案のみ)&br;|
|[[空対空ミサイル]]|CENTER:[[AIM-92「スティンガー」>FIM-92]]&br;[[AIM-9「サイドワインダー」>AIM-9]]|CENTER:[[ATASK>スターストリーク]]((Air To Air Starstreak.))(提案のみ)|
|[[対レーダーミサイル]]|CENTER:[[AGM-122「サイドアーム」>AGM-122]]|CENTER:-|
|ロケット弾|>|CENTER:ハイドラ70 70mm[[ロケット弾]][[ポッド]]&br;CRV7 70mmロケット弾ポッド&br;APKWS 70mmロケット弾ポッド|
|[[アビオニクス]]|[[ロッキード・マーチン]]/[[ノースロップ・グラマン]]&br;AN/APG-78「ロングボウ」[[火器管制>火器管制装置]][[レーダー]]&br;(AH-64D/E)|CENTER:-|

**AH-64のバリエーション [#d2257d24]

-YAH-64A:~
試作型。~
~
-AH-64A"&ruby(アパッチ){Apache};":~
初期量産型。GE T700[[ターボシャフト]][[エンジン]]2発を搭載。~
~
-AH-64B:~
[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]向けにローターブレードの改良や[[GPS>全地球測位装置]]の搭載、一部[[アビオニクス]]を強化した型。~
計画のみ。~
~
-AH-64D:~
[[エンジン]]や[[アビオニクス]]などを大幅に強化したもの。旧称AH-64C。~
ミリ波レーダーは搭載していない((その後の方針転換でほとんどがロングボウ型に改修されたため、残存数は少ない。現在AH-64Dと言った場合、ほとんどがロングボウ型のことを指す。))。~
~
-AH-64D"&ruby(アパッチ・ロングボウ){Apache Longbow};":~
D型に[[グラスコックピット]]化やT700-GE-701Cターボシャフトエンジンへの交換、AN/APG-78「ロングボウ」ミリ波火器管制レーダーを追加する改修を行った型。~
この改修により全周囲索敵能力や複数目標への[[ロックオン]]能力を獲得した。~
~
-AH-64DN:~
オランダ空軍向けのロングボウ・レーダー非装備型。~
~
-WAH-64D:~
アパッチ・ロングボウを英国ウェストランド社で[[ライセンス生産]]したもの。~
ロールスロイス/チュルボメカRTM332ターボシャフトエンジン(1,566kW)への変更や[[揚陸ヘリ空母>ヘリコプター揚陸艦]]での運用能力付加等、独自性が強い。~
イギリス陸軍内での呼称は「アパッチAH.1」。~
~
-AH-64D ブロックII:~
-AH-64D ブロック供~
アパッチ・ロングボウに[[C4ISR]]能力を付加したもの。~
~
-AH-64DJP:~
ブロックIIを[[富士重工>SUBARU]]で[[ライセンス生産]]したもの。~
ブロック兇[[富士重工>SUBARU]]で[[ライセンス生産]]したもの。~
[[AIM-92>FIM-92]]の運用能力が付加されている。~
[[防衛省]]・[[自衛隊]]での呼称は「AH-64D」。~
[[ボーイング]]がD型の生産ラインを閉鎖した影響で、わずか13機で調達中止となった。~
~
-AH-64E"&ruby(アパッチ・ガーディアン){Apache Guardian};":~
ブロックIIの改良型。旧称AH-64D ブロックIII。~
ブロック兇硫良型。旧称AH-64D ブロック掘~
[[エンジン]]はGE T700-GE-701D(軸出力1,490kW)を搭載し、[[アビオニクス]]を更に強化、[[無人機]]運用能力等が付加されている。~
[[アメリカ陸軍]]や台湾陸軍に納入が開始されたほか、韓国陸軍やインド空軍にも採用される予定。~
~
-AH-64F:~
構想中の派生型。~
~

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