*&ruby(えーさんはちまる){【A380】}; [#ba8255fc]
Airbus A380.~
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2000年代、[[エアバス社>エアバス(企業)]]が[[ボーイング]]社の[[B747]]に対抗して開発した超大型[[旅客機]]。~
開発当初は「A3XX」と呼ばれていた。~
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1940年代の[[B377>C-97]]以来、半世紀ぶりとなる総二階建て客室を持つ[[旅客機]]で、3クラス([[ファースト>ファーストクラス]]、[[ビジネス>ビジネスクラス]]、[[エコノミー>エコノミークラス]])の仕様では約555席を収容し、1クラス(オールエコノミー)では約800〜850席を収容できる。~
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2005年1月に完成し、同年4月27日に初飛行。~
当初は2006年以降に引き渡しが行われる予定としていたが、開発スケジュールが大幅に遅延し、[[ローンチカスタマー]]であるシンガポール航空に引き渡されたのは2007年10月になってしまった((この遅延により、[[貨物機]]型の発注は全てキャンセルされてしまった。))。~
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[[コックピット]]は従来開発された[[A320ファミリー>A320]]・[[A330]]・[[A340]]のレイアウトとは大きく異なり、縦長で大型の液晶ディスプレイを8列並べるスタイルを取っているが、[[フライバイワイヤー]]はそのまま引き継いでいる。~
また、低騒音で低二酸化炭素排出量を実現し「環境に優しい航空機」であることを売りにしている。~
機体の製造には日本の大手企業21社([[三菱重工業]]、[[富士重工業>SUBARU]]、[[新明和工業]]など)が参加している。~
>しかし、航空運輸業界では[[双発機]]が主流となっており、また、運用するためには[[空港]]設備にも大幅な改修((2階客室の乗降口に接続できる[[ボーディングブリッジ]]など。))が必要となることから受注状況は芳しいとはいえず、2019年、受注打ち切りが発表された。~
今後は受注済みのオーダー((現在、本機の発注残を抱えているのはエミレーツ航空と全日本空輸の二社のみとなっている。))の消化に専念し、2021年までに生産終了の予定となっている。

日本では[[スカイマーク]]が15機を発注したがキャンセル((この時に組み立てられていた2機は、2016年にエミレーツ航空が「追加購入」の形で引き受けている。))。~
その後、[[全日本空輸]]が3機を発注し、2019年から就航させた。~
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**性能諸元(A380-800)[#x6f039fa]
|乗員|2名([[機長]]・[[副機長]])|
|乗客定員|525名(標準)/853名(最大)&br;555名(22F + 96J + 437Y)|
|全長|72.72m|
|全高|24.09m|
|翼幅|79.75m|
|胴体&br;(幅×高さ)|7.14m×8.41m|
|[[キャビン]]幅|6.50m(メインデッキ)&br;5.80m(アッパーデッキ)|
|キャビン高|49.9m(メインデッキ)&br;44.93m(アッパーデッキ)|
|翼面積|845|
|アスペクト比|7.53|
|[[後退角]]|33.5度|
|貨物容量|175.2m³|
|運行自重&br;(OEW)|277,000kg(277t)|
|最大離陸重量&br;(MTOW)|575,000kg(575t)|
|最大[[ペイロード]]|84t|
|[[燃料]]容量|253,983kg/323,546リットル|
|[[エンジン]]|[[ターボファン]]×4基(以下のエンジンを搭載)&br;ロールスロイス [[トレント970>トレント(エンジン)]]&br;エンジン・アライアンスGP7270|
|エンジン[[推力]]|332.44kN〜356.81kN(74,740〜80,210lbf)|
|速度&br;(最大/[[巡航>巡航速度]])|[[マッハ]]0.89/マッハ0.85|
|着陸速度|256km/h|
|最大[[航続距離]]|14,800km|
|巡航高度|13,100m|
|[[離陸]]滑走距離|2,990m(トレント970)&br;3,030m(GP7270)&br;3,000m(MTOW、SL、[[ISA>国際標準大気]])|
|[[着陸]]滑走距離|2,100m|
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**受注・引渡し状況(A380-800) [#m76b9fe1]
|国籍|導入会社|確定発注数|引渡し数|搭載エンジン|
|韓国|[[アシアナ航空]]|6|6|トレント900|
|~|[[大韓航空]]|10|10|GP7200|
|イギリス|ブリティッシュ・エアウェイズ|12|12|トレント900|
|イギリス|[[ブリティッシュ・エアウェイズ]]|12|12|トレント900|
|フランス|[[エールフランス]]|10|10|GP7200|
|UAE|エミレーツ航空|123|108|GP7200&br;トレント900|
|~|エティハド航空|10|10|GP7200|
|カタール|カタール航空|10|10|~|
|オーストラリア|カンタス航空|12|12|トレント900|
|シンガポール|シンガポール航空|24|24|~|
|日本|[[全日本空輸]]|3|2|~|
|タイ|タイ国際航空|6|6|~|
|中国|中国南方航空|5|5|~|
|マレーシア|マレーシア航空|6|6|~|
|ドイツ|[[ルフトハンザドイツ航空]]|14|14|~|
|>|CENTER:合計|251|232||
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**発注をキャンセルした企業(貨物機型も含む) [#vbb819fa]
-エールオーストラル(フランス)
-[[スカイマーク]](日本)
-キングフィッシャー航空(インド)
-イラン航空(イラン)
-香港航空(中国)
-トランスアエロ航空(ロシア)
-キングダムホールディングカンパニー((サウジアラビアのアル・ワリード王子が運営する同国最大の会社で、公的な持株会社。))(サウジアラビア)
-フェデックス・エクスプレス((貨物機型の[[ローンチカスタマー]]になる予定だった。))(アメリカ)
-インターナショナル・リース・ファイナンス(LIFC)(アメリカ)
-UPS航空(アメリカ)
-ヴァージン・アトランティック航空(イギリス)
-ドリック・リース(ドイツ)
-エア・アコード(ロシア)

**主な派生型 [#w7f90729]
-A380-800:~
基本型。3クラス555席。~
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-A380-800C:~
メインデッキの一部を貨物室としたコンビ型。397席〜454席。~
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-A380-800S:~
A380-800の短距離型。~
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-A380-800F:~
A300-800の純貨物型。150t以上の[[ペイロード]]を持ち、[[航続距離]]は10,400kmである。~
完成すれば[[An-124]]を超え、世界最大の[[貨物機]]となるはずだったが、A380シリーズ全体の開発スケジュール遅延により、当初の顧客からの発注が全てキャンセルされたため、実機の生産は行われていない。~
なお、本機には「ノーズカーゴドアがつけられないため長尺貨物の搭載ができない」「2階部分への貨物の積み降ろしには専用のローダーが必要」などの欠点が指摘されている。~
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-A380-800R:~
A380-800の[[航続距離]]延長型。~
~
-A380-900:~
A380-800の胴体延長型。3クラス656席。~
~
-A380-900S:~
A380-900の短距離型。~
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-A380-700:~
A380-800の胴体短縮型。3クラス480席。~
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-[[ACJ380-800「フライング・パレス」>エアバス・コーポレートジェット]]:~
貨物室に2つのフルデッキと3つ目のデッキを備える[[ビジネス機]]仕様の特注モデル。~
サウジアラビアから発注されたが、実機の生産は行われなかった。

上記各型のうち、実際に生産されたのは旅客基本型のA380-800のみである。~
その他の発展型については「発注する顧客があれば生産に応じる」としていたが、前述の受注打ち切りに伴い、生産は行われないことになった。~

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