*&ruby(たいじーすーつ){【耐Gスーツ】};  [#z20e5f39]
[[ドッグファイト]]などの激しい[[G]]から人間を保護するための着用型生命維持装置。~
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圧縮空気で膨らむ気嚢を備えたズボン((万全を期してベストとヘルメットも追加し全身を覆う事もある。))と、それを収縮させる[[コックピット]]側の機構からなる。~
これが接続された状態で機体に[[G]]がかかると、自動的に気嚢が膨らみ、下半身を圧迫する。~
これによって血流が下肢に"落ちる"のを防ぎ、脳の虚血による[[ブラックアウト]]を防止する。~
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現代の[[戦闘機]]においては生存のために必須の装置だが、潜在的欠陥も指摘される。~
飛行中に原因不明の低酸素症を引き起こした事故が報告されており、対Gスーツとの関連を疑われている((この問題は[[F-22]]用の対Gスーツ「コンバットエッジ」着用中の事故によって顕在化した。&br;  因果関係の全貌は未だ定かでなく、また厳密な再現性を持った事故でもないようだ。))。~
飛行中に原因不明の低酸素症を引き起こした事故が報告されており、対Gスーツとの関連を疑われている((この問題は[[F-22]]用の対Gスーツ「コンバットエッジ」着用中の事故によって顕在化した。&br;  因果関係の全貌は未だ定かでなく、また厳密な再現性を持った事故でもないようだ。))。~
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また、人体の耐G能力は機械的補助があっても限度があり、すでに技術的限界が近い。~
今後数世代のうちに、[[戦闘機]]はもはや人間が乗り込める代物ではなくなるものと予想されている((既に推力偏向機構を備えた航空機は、人間の限界を超えるGを生む機動性を持つ。))。~
今後数世代のうちに、[[戦闘機]]はもはや人間が乗り込める代物ではなくなるものと予想されている((既に[[推力]]偏向機構を備えた[[航空機]]は、人間の限界を超えるGを生む機動性を持つ。))。~
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関連:[[ブラックアウト]] [[最後の有人戦闘機]]~
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#ref(suit.jpg)~
Photo:[[U.S.Navy>アメリカ海軍]]

IP:118.14.32.153 TIME:"2022-12-25 (日) 12:51:00" REFERER:"http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/108.0.0.0 Safari/537.36"

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