*&ruby(じゅうしん){【銃身】}; [#h39847a2]
barrel

> 日本語では携帯可能な銃の「銃身」と火砲の「砲身」では別の用語だが、"barrel"の語にそのような区別はない。

銃器の構成部品の一つで、銃弾が通過していく筒部分。~
材質は主にクロムモリブデン鋼やステンレス鋼で、内側に[[ライフリング]]が刻まれている(([[散弾銃]]や砲身では、使用弾種の都合で敢えてライフリングを刻んでいない場合がある。))。~
発射ガスと弾丸を狭い筒の中に押し込めておく事で[[装薬]]のエネルギーを前方に集中させ、銃口の先から前方へと確実に射出する。~
現代的な設計ではクロムモリブデン鋼やステンレス鋼で形成し、内側に[[ライフリング]]を刻む構造が一般的。~

**銃身の長さ [#z48f82bf]
[[初活力]]と弾頭重量によって最適な銃身の長さは決まっており、銃身が長すぎても短すぎても[[有効射程]]・[[破壊力>デストラクションパワー]]・命中精度の悪化を招く。~
銃身が長ければ長いほど銃身と弾丸の[[摩擦]]によるロスが増える一方、十分な長さがないと加速しきる前に銃弾が飛び出して発射ガスの潜在的エネルギーを損失する。~
~
威力と弾道の安定の為に重要な役割を果たすので、十分な銃身長が確保されていることが望ましい。~
小型化の為に銃身を短く設計することは珍しいことではないといえ、極端な短銃身は、後述の通りデメリットが多く、携帯性最優先の[[近接戦>白兵戦]]用など、特殊なケース以外では短銃身化は程々に留まることが多い。~
ただ、取り回しの面からも射撃性能の面からも、長ければ良いという訳でもない。
また、人体工学の観点からも、銃身の長さはその銃の使い勝手に大きく影響する。~
銃身が長すぎると取り回して照準を定める所要時間が長くなり、また銃が重くなる事で筋肉の疲労も早くなる。~
一方、銃身が短すぎると銃声や発射炎との距離も近くなり、射手の知覚認識に悪影響を及ぼす(最悪、聴力や視力に永続的な障害が残る)。~
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照準器や内部機構なども銃身の長さが設計上の制約になる場合があり、短銃身に特有の不具合や欠陥も見られる。~
一方、銃身が長いと内部機構も大型化して重量増加を招き、これもこれで設計上の欠陥に繋がる場合がある。~
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関連:[[ブルパップ]]

**短銃身化によるデメリット [#e45b7790]
銃身長を短縮することにより、次のようなデメリットがあるといわれている。~
-射程の短縮、照準線短縮によるオープンサイト射撃時の命中精度低下等、全体的に遠距離射撃性能が低下する。
-銃声やマズルブラストがより激しくなる。
-スライドを引くのが一層キツくなる([[半自動式拳銃]]の場合)。
-弾道の不安定化や信頼性の低下を招く([[自動小銃]]の場合)。

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