*&ruby(しでんかい){【紫電改】}; [#tdf4461c]
[[川西>新明和工業]]N1K2-J「紫電改」。~
[[川西>新明和工業]] N1K2-J「紫電改」。~
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[[大東亜戦争]]([[太平洋戦争]])中、[[日本海軍>日本軍]]が運用した[[局地戦闘機]]([[迎撃戦闘機]])。~
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「紫電改」という呼称は「[[紫電]]」の初期型である紫電一一型(N1K1-J)から大規模な改設計のなされた紫電二一型(N1K2-J)系列機のものである。~
[[連合国軍>連合国(第二次世界大戦)]]側のコードネームは"&ruby(ジョージ){George};"((これは[[紫電]]のものと同じだった。))((戦後になってから紫電がGeorge11、紫電改がGeorge21と区別された。))。~
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1942年12月に[[初飛行]]した紫電一一型は[[水上戦闘機]]「[[強風]]」から設計の大部分を受け継いだ機体であったが、陸上で運用する戦闘機としては様々な問題点が存在した。~
そこで、1943年1月には「仮称一号局地戦闘機改 N1K2-J」試作指示が川西に下った。~

-主翼を中翼配置から[[低翼]]配置とすることで視界不良と[[主脚>ランディングギア]]にまつわる不具合を解消。~
-胴体を延長、「[[誉]]」の直径に合わせて絞り、[[垂直尾翼]]を大型化、飛行安定性の向上と[[抗力]]の軽減を図る。~
-生産性向上の為に部品数を紫電のものから2/3に減ずる。~

などの改設計が加えられた「試製紫電改」は1944年1月に試験飛行を実施、紫電一一型の問題点が解消されたことを証明した。~
その後の試験飛行でも良好な結果を示し続けた本機は1945年1月に[[制式]]採用された。~
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その性能は旧式化しながらも未だ主力戦闘機であった[[零式艦上戦闘機]]に総合的に勝るもので、海軍は本機を[[局地戦闘機]]としてではなく、[[零戦>零式艦上戦闘機]]や増産計画のあった[[雷電]]に替わる主力[[戦闘機]]としての運用を決定、本機は集中生産の対象となったが、物資の欠乏によって終戦までの生産数は約400機に留まった。~
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大戦末期、本機や[[紫電]]、[[雷電]]を装備、優秀な[[搭乗員>エビエーター]]及び[[整備員>航空整備士]]を集めて編成された「第343海軍航空隊(三四三空・通称『剣部隊』)」は有名である。~
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余談だが、有名な養毛剤「薬用紫電改」の名前の由来は、まさに本機であり、単に開発者が本機のファンであったことから命名されたと言う逸話がある。~
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**性能諸元[#mf06e509]
|形式名|紫電二一型(紫電改)|
|機体略号|N1K2-J|
|全長|9.376m|
|全高|3.96m|
|全幅|11.99m|
|翼面積|23.5|
|自重|2,897kg|
|全備重量|3,900kg|
|[[発動機>エンジン]]|[[中島>SUBARU]]/海軍空技廠 [[誉二一型>誉]] [[空冷>空冷エンジン]]星型複列18気筒×1基&br;(離昇2,000馬力)|
|最高速度|610km/h(高度6,000m)|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|12,760m|
|[[航続距離]]&br;(正規/過荷)|1,715km/2,392km|
|武装|九九式二号20mm[[機銃>機関砲]]四型×4挺&br;(翼内・携行弾数内側各200発、外側各250発:計900発)|
|爆装|60kg爆弾×4発、250kg爆弾×2発(紫電改甲)|
|爆装|60kg爆弾×2発、250kg爆弾×2発|
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**バリエーション [#aa5bf73c]
-仮称一号局地戦闘機改/紫電二一型(N1K2-J):~
紫電改。~
胴体を誉に合わせて細く再設計し、主翼配置を低翼式に変更した改修型。~
51号機以降は[[機銃>機関砲]]取り付け角度を3度上向きに変更しているほか、後期生産型では垂直尾翼面積を縮小している。~
~
-紫電二一型甲(N1K2-Ja):~
紫電改甲。~
二一型の爆装を60kg爆弾4発または250kg爆弾2発に強化した[[戦闘爆撃機]]型。~
垂直安定板前縁を削り面積を13%減積、過大な安定性が改善された。~
生産機101〜200号機が該当。~
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-紫電二一練習戦闘機型(N1K2-K):~
二一型を複座練習機としたもの。速力が若干低下している。~
二一型を複座練習機としたもの。~
少数生産。~
~
-紫電三一型(N1K3-J):~
試製紫電改一。~
重心移動のため二一甲型の[[発動機>エンジン]]架を前方に150mm延長し、機首に三式13mm機銃×2挺を追加した武装強化型。~
爆弾投下器は手動式から電気投下式に改良している。~
生産201号機以降だが、試作2機のみ。~
機首に三式13mm機銃×2挺を追加した武装強化型。~
武装強化による重心移動に伴い、[[発動機>エンジン]]架が二一型甲と比べて前方に150mm延長されている。~
爆弾投下器は手動式から電気投下式に変更された。~
生産201号機以降に該当するものの、試作2機のみ。~
~
-紫電四一型(N1K3-A):~
試製紫電改二。~
三一型に[[着艦フック>アレスティングフック]]などを追加し、尾部を強化した[[艦上戦闘機]]型。試作2機のみ。~
試作機が[[航空母艦]]「[[信濃]]」での着艦試験を実施、成功した。~
~
-紫電三二型(N1K4-J):~
試製紫電改三。~
三一型の発動機を低圧燃料噴射装置付きの誉二三型(NK9H-S)に変更した型。~
試作2機(鳴尾517、520号機)のみ。~
~
-紫電四二型(N1K4-A):~
試製紫電改四。~
三二型に[[着艦フック>アレスティングフック]]などを追加した[[艦上戦闘機]]型。試作機のみ製作されたとされる。~
~
-紫電五三型(N1K5-J):~
試製紫電改五。~
発動機を[[烈風]]に搭載された[[ハ四三一一型>ハ43]](離昇2,200馬力)に変更した型。~
発動機を[[烈風]]に搭載された[[ハ43-11>ハ43]](離昇2,200馬力)に変更した型。~
機首の三式13mm機銃が廃され、形状が変わっている。~
完成直前に工場被爆により試作のみ。~
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-仮称紫電改性能向上型:~
発動機を二段三速[[過給器]]付きの誉四四型に換装した航空性能向上型。計画のみ。~
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-紫電改鋼製型:~
紫電改を[[鋼>鉄]]製化した型。計画のみ。~
重量増大のため、翼端を延長する予定だった。~
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