*&ruby(かくゆうごう){【核融合】}; [#o94d339a]

原子核が融合して別の元素に変わる時の質量減少分を、エネルギーとして取り出す核反応の一種。~
エネルギー放出量は[[核分裂]]反応の1/10であるが、原子そのものが軽いため、同じ質量を核融合させると結果的に核分裂を上回るエネルギーが取り出せる。~
太陽をはじめとする恒星のエネルギー源としても有名である。~
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発見された当初は「人類には絶対に手に出来ないエネルギー」とも言われていたが、[[第二次世界大戦]]後、[[核分裂爆弾>原子爆弾]]のエネルギーを利用して水素原子(重水素)を圧縮・融合させ、ヘリウムに変わる反応を利用する[[水素爆弾]]が実用化された。~
発見された当初は「人類には絶対に手に出来ないエネルギー」とも言われていたが、[[第二次世界大戦]]後、[[核分裂爆弾>原子爆弾]]のエネルギーを利用して水素原子(重水素)を圧縮・融合させ、ヘリウムに変わる反応を利用する[[水素爆弾]]が実用化された。~
もっとも、あまりに強大な破壊力のため、[[核兵器]]の中でも特に[[抑止力]]として用いられる[[戦略核兵器]]としてのみ利用できる関係上、兵器としての[[水素爆弾]]が日の目を見た事はない。~
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[[放射性廃棄物]]が少なく(反応のタイプによっては全く[[放射性廃棄物]]が出ない)、また燃料である水素は水からほぼ無尽蔵に取り出せるため、将来の化石燃料に変わるエネルギー源として、民生分野で[[核融合炉>原子炉]]が研究されている。~
しかし、その膨大なエネルギー制御と融合方法に難があるため、実用化には至っていない。~
また「[[放射性廃棄物]]は少ない」といっても、[[中性子]]や[[電磁波]]は放出される為、炉そのものが[[放射性物質]]となってしまうのも問題になっている。~
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IP:211.11.8.112 TIME:"2021-05-26 (水) 12:06:42" REFERER:"http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/90.0.4430.212 Safari/537.36"

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