*&ruby(かがくぼうごしゃ){【化学防護車】}; [#yeeed7c3]
1987年に正式採用された、[[陸上自衛隊]]の[[NBC>NBC兵器]]偵察車。~
1987年に正式採用された、[[陸上自衛隊]]の[[NBC>NBC兵器]][[偵察車>AFV]]。~
主に中央特殊武器防護隊（[[陸上総隊]]直轄。埼玉県・大宮駐屯地所在）、各[[師団]]および[[旅団]]内の化学防護小隊などに配備されている。~
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かつて陸自では、[[60式装甲車]]をベースにしたNBC偵察車両((この車両も本車と同名だった。))がごく少数配備されていたが、本車はこれの代替として、[[82式指揮通信車]]をベースに開発された((「[[制式]]化」より一段低い「[[部隊]]使用承認」の形で採用されたため「○○式〜」という[[型式]]はない。))。~
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車内には空気清浄機が取り付けられ、[[放射線]]測定器やガス検知器などの他、車体後部右側には汚染された土壌のサンプルを採取するためにマニピュレーターが装備されている。~
また、車体前面には原子力災害時など必要に応じて、[[中性子>放射線]]防護板を取り付けることが出来る。~
武装は[[M2 12.7mm重機関銃>ブローニングM2]]1挺を装備し、[[73式装甲車]]や[[96式装輪装甲車]]で採用された物と同様に車内からのリモコン操作が可能となっており、乗員を汚染物質の[[被曝]]から守る対策がなされている。~
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平成11年度以降取得の車輌は「化学防護車（B）」と呼ばれ、起倒式の風向センサーや赤色灯を搭載するようになった。~
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本車は[[生物兵器]]の検知には対応していないため((生物兵器の場合には生物偵察車（[[73式大型トラック]]がベースの車両）を用いる。))、後継として本車と生物偵察車を一本化してNBC偵察能力を高めた[[NBC偵察車]]が2010年に開発され、一部の部隊に配備されている。~
**スペックデータ [#h8e4af1e]
|乗員|4名|
|全長|6.10m|
|全高|2.38m|
|全幅|2.48m|
|戦闘重量|14.1t|
|[[エンジン]]|いすゞ製10PBI 4ストロークV型10気筒[[液冷>液冷エンジン]][[ディーゼルエンジン]]&br;（出力305hp/2,700rpm）|
|登坂力|60%|
|超堤高|0.6m|
|超壕幅|1.5m|
|最大速度|95km/h（路上）|
|[[行動距離>航続距離]]|500km|
|兵装|[[M2 12.7mm重機関銃>ブローニングM2]]×1挺|
|測定装備|GSM-4ガスサンプラー（化学物質測定用）&br;地域用線量率計3形（放射線測定用）&br;携帯用測定機器&br;気象測定装置&br;黄色三角旗投下機|
|測定装備|GSM-4ガスサンプラー（化学物質測定用）&br;地域用線量率計3形（[[放射線]]測定用）&br;携帯用測定機器&br;気象測定装置&br;黄色三角旗投下機|
|主製作社|小松製作所|
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