*&ruby(みさいりあー){【ミサイリアー】}; [#v06747ce]
+「[[目視外射程]][[空対空ミサイル]]の発達により、[[戦闘機]]は[[空対空ミサイル]]を運ぶだけの存在になる」~
という[[ミサイル万能論]]の思想の下に構想・開発された、[[機関砲]]を持たず大量の[[ミサイル]]のみで武装した大型の[[戦闘機]]。~
[[機関砲]]を持たず[[ミサイル]]のみで武装した大型の[[戦闘機]]。~
代表的な機種は[[F-4「ファントム供>F-4]]、[[MiG-25「フォックスバット」>MiG-25]]、[[Tu-128]]フィドラーなど。~
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しかし、この構想は1960年代の[[ベトナム戦争]]の戦訓から破綻をきたしてしまう。~
当時、[[アメリカ軍]]は機関砲を標準装備していない[[F-4]]を主力機として投入していたが、対戦した北ベトナム空軍の[[MiG-17]]、[[MiG-19]]、[[MiG-21]]はいずれも[[機関砲]]を装備し、軽量小型で俊敏な[[空戦機動>マニューバー]]を発揮していた。~
(政治的理由から)[[目視外射程]]での交戦を禁じられていたり(後に解禁)、ミサイルの保管・整備体制の不備、[[パイロット]]([[エビエーター]])の間で伝えられてきた空中戦のノウハウ断絶などの要因から、米軍は思わぬ苦戦を強いられ、誤った思想であると世界的に認知されてしまった。~
([[AIM-7]]、[[トップガン]]の項も参照のこと)~
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このように一度は否定された本構想であるが、後年、更なる戦訓の蓄積や電子機器の小型化・高性能化・信頼性向上により、復権の兆しも見られている。~
[[JSF]]構想により開発された[[ロッキード・マーティン>ロッキード・マーチン]][[F-35]]では、空軍型のA型を除いて[[機関砲]]の装備が省かれている((ただし、専用の[[ガンポッド]]が用意されており、必要に応じ装備できるようになっている。))。~
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+[[アメリカ海軍]]の艦載戦闘機・[[ダグラス]]F6D「ミサイリアー」。~
長射程ミサイルのみで武装した艦隊防空戦闘機として計画されたが、実用化されなかった。

1950年代、[[ミサイル万能論]]の思想の下に構想・開発された。~
[[目視外射程]]で[[空対空ミサイル]]の撃ち合いに終始するなら、[[機関砲]]を搭載する意味は無い、という設計思想である。~

しかし、この構想は1960年代の[[バトルプルーフ]]で破綻をきたす。~
[[ベトナム戦争]]で主力機として投入されたミサイリアー[[F-4]]は北ベトナム空軍との交戦で次々と[[機関砲]]に[[撃墜]]されたのである。

>開戦当初の[[交戦規定]]に不備があり、米軍機は[[目視外射程]]での交戦が禁じられていた(後に解禁)。~
また、[[兵站]]面でも[[空対空ミサイル]]の保管・整備に不備があった。~
さらに[[ミサイル万能論]]によって空戦機動が軽視されたため操縦技術の断絶すら発生していた。~
こうした事情から、[[MiG-17]]、[[MiG-19]]、[[MiG-21]]などに接近されて[[ドッグファイト]]を強いられれば為す術がなかった。

こうした風評被害から[[ミサイル万能論]]は軍事思想から排斥されたが、後年、ミサイル設計・運用技術の成熟とともに復権の兆しも見られている。~
現行最新鋭の戦闘機[[F-35]]は[[機関砲]]を内装せず、必要な場合に[[ガンポッド]]で[[機関砲]]を搭載する設計になっている([[空軍]]型のA型のみ[[機関砲]]を標準装備)

関連:[[AIM-7]] [[トップガン]] [[最後の有人戦闘機]] [[F6D]]
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