*&ruby(とっぷあたっく){【トップアタック】}; [#z98508ab]
攻撃に際し、[[装甲]]化された目標の上面を狙って攻撃する事。~
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基本的には丘や建物などを占拠するか、[[航空機]]を使い、上から狙い撃つ。~
これは後述する弱点を狙う意味もあるが、[[位置エネルギー]]を利用して[[破壊力>デストラクションパワー]]を引き上げる効果もある。~
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[[対戦車ミサイル]]・[[対艦ミサイル]]の中には高度を調節して自律的にトップアタックを行うものもある。~
また、[[迫撃砲]]などの[[間接砲撃]]も、仮に直撃すればトップアタックだが、滅多に直撃しない。~
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関連：[[曳下射撃]] [[エアバースト・グレネード]]
**対戦車戦におけるトップアタック [#cc54d9a4]
[[高射砲]]は例外として、陸上兵器のほとんどは上から攻撃を受ける事をあまり想定しない。~
[[奇襲]]にせよ[[近接航空支援]]にせよ、トップアタックを受けるような状況に陥った時点で生還は絶望的である。~
そうした状況で耐えられるよう上面装甲を強化する事は理論上可能だが、現実的ではない。~
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輸送可能な重量に限界がある以上、どの面にどれだけの[[装甲]]を配するかは[[トレードオフ]]の問題である。~
上面に分厚い[[装甲]]を配置すると、その分だけ他の面の[[装甲]]が事実上弱体化する。~
この事を踏まえた上で、ほとんどの戦闘車両は前面を最優先にし、他の面は比較的[[装甲]]が薄い。~
実際に撃たれる前に敵を発見して角度を調節し、頑丈な前面[[装甲]]を盾にして身を守る運用が想定される。~
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従って上面は装甲が薄く、しかも車両の構造上、特に上面は投影面積が広い。~
トップアタックへの対処は構造的に非常に困難であり、[[戦車]]の大きな弱点となっている。
**艦隊戦におけるトップアタック [#ja54567e]
船が船として航行するための機械的機能は、全て喫水線より下に配置されるのが一般的である。~
船が船として航行するための機械的機能は、全て[[喫水線>喫水]]より下に配置されるのが一般的である。~
舟形の器に荷物を詰めているという船舶の構造上、上から降ってきた攻撃が船底まで到達する事は難しい。~
したがって、トップアタックは単に船を沈没させるための手段としてはあまり適切でない。~
船そのものを沈めようとするなら、[[魚雷]]・[[機雷]]で船底を引き裂くのが望ましい。~
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ただし、戦闘のための設備を備えた[[戦闘艦艇>艦艇]]については話が異なってくる。~
戦闘力を支える[[レーダー]]・[[艦載砲]]・[[ミサイル]]発射筒などは全て上面に露出しているからだ。~
そうした複雑な上部構造物は[[装甲]]に間隙を作り、歪みやねじれに弱い接合部を増やす事にもなる。~
[[砲塔]]とその弾薬庫、機関室に繋がる煙突、[[艦載機]]の[[燃料]]などは特に危険である。~
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[[艦艇]]の上面はまさしく[[バイタルパート]]の塊であり、これを破壊するならトップアタックが望ましい。~
一撃で撃沈する可能性は極めて低いが、上部構造物を破壊する事で艦の戦力を確実に削いでいく事ができる。
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