【ZSU-23-4】(ぜっとえすゆーにじゅうさんよん)

ソビエトの開発した自走式AAANATOコードは『シルカ』*1
ZSUとはZenitnaya Samokhodnaya Ustanovkaの略であり『自走対空砲』の意味。
ソ連最初の自走式高射機関砲ZSU-23-2の後継として開発された。
後に付く数字の通り23ミリ機関砲「AZP-85」を4門束ねており、ソビエトの兵器らしく名は体を表している。
また、追加兵装として、9K38「イグラー」6基又は側面に9K38M「イグラー1」を装備できた。

実戦では、第4次中東戦争SA-9を避けて低空侵入したイスラエル国防軍機を多数撃墜した。
また、ソヴィエト・アフガン戦争では輸送部隊の車列の護衛に付き、仰角を大きく取ることができるという性質を利用し、山の上から攻撃するゲリラ部隊に対して攻撃を行った。

後継は2S6「ツングースカ」だが価格の高騰などで配備は進んでおらず、ロシアでは現在でも現役で使用しており、その他にもイラクなどの中東諸国やアフリカ、北朝鮮などに輸出され運用されている。

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*1 ソ連では防空兵器には河川名に由来する愛称をつける(一部例外あり)。同様に、自走砲は花に由来する名称をつける。例)グヴォズージカ(カーネーション)、アカーツィヤ(アカシヤ)、ギァツィント(ヒヤシンス)など

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