【YJ-8】(わいじぇいはち) †

NATOコード：CSS-N-4 Sardine

中国海鷹電気技術学院（CHETA）で開発された対艦ミサイル。
鷹撃8のほか、輸出名称としてC-801とも呼ばれ、タイに輸出された物は「Eagle Strike」と呼ばれている。
中国海軍の艦艇は一部を除き、改良型・派生型含めてこの対艦ミサイルを装備している。

ミサイルの形状と大きさはフランスのエグゾセ対艦ミサイルとほぼ同じで、3軸慣性制御装置はアメリカのハープーン対艦ミサイルのそれと類似している。
誘導方式は慣性誘導?で、終末段階はJバンドレーダーによるアクティブレーダー誘導を使用する。
弾頭は165kgの高性能爆薬（HE）を使用する。

バリエーションには地上・艦艇発射型の他、空中発射型や潜水艦発射型がある。

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主な搭載艦艇 †

近年では、中国海軍のほとんどの艦艇で従来型のYJ-8を最新型のYJ-83に更新されている。

艦型搭載ミサイル備考
旅洲型駆逐艦（051C型）YJ-83
旅洋I型駆逐艦（052B型）YJ-83
旅海型駆逐艦（051B型）YJ-83
旅滬型駆逐艦（052型）YJ-83
旅大型駆逐艦（051型）YJ-83109 開封、110 大連、165 湛江、166 珠海のみ
江凱I/II型フリゲート（054/054A型）YJ-83
江衛I/II型フリゲート（053H2G/053H3型）YJ-83/YJ-8I
YJ-8：III型2隻（535 黄石、536 蕪滬）に搭載
江滬III/IV/V型フリゲート（053H2/053H1G型）YJ-83/YJ-81/YJ-8YJ-81：III型1隻（537 滄州）に搭載
YJ-83：535 黄石（IV型に近代化改装後）に搭載
V型：563仏山などに搭載
紅稗型ミサイル艇（052型）YJ-83
紅星型ミサイル艇（037-II型）YJ-8
紅箭型ミサイル艇（520T型）YJ-8
黄蜂型ミサイル艇（21型）YJ-8イエメンへの輸出型に搭載
宋型ディーゼル潜水艦（039型）YJ-8
漢型原子力潜水艦（091型）YJ-8Q
チャオプラヤ級フリゲート（タイ海軍）C-801
ズルフィカル級フリゲート（パキスタン海軍）YJ-83
トンダル級ミサイル艇（イラン海軍）Noorイラン版YJ-82
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スペックデータ †

全長: 5.814m
直径: 36cm
翼幅: 1.18m
重量: 815kg
推進装置: 固体（YJ-8）、ターボジェット・固体（YJ-82） 弾頭重量: 165kg（HE?）
最大速度: マッハ0.9
射程: 42km
誘導方式: 慣性誘導?、アクティブレーダー誘導（終末段階）
配備国: 中国、北朝鮮、イラン、イエメン、タイ

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YJ-8のバリエーション †

YJ-8（鷹撃8/C-801）: 基本型。

YJ-8I :YJ-8の射程延伸型。最大射程は80km。

YJ-8K（C-801K）: YJ-8の空中発射型。JH-7攻撃機やH-6爆撃機に搭載可能

YJ-8Q（C-801Q）:YJ-8の潜水艦発射型。
水中発射用のコンテナに収められており、533mm魚雷発射管からコンテナごと射出されたあとに海面からミサイルが発射される。

CY-1（長纓1）: YJ-8をベースに弾頭部に短魚雷を搭載した対潜攻撃用ミサイル。
中国海軍での運用状況に関しては不明。

YJ-81（鷹撃81/C-801A）: ロケットの推進部を拡大して射程距離を延伸した改良型。

YJ-82（鷹撃82/C-802）: YJ-81をベースに胴体を延長し、推進部をターボジェット・エンジンに変更した陸上発射型。
射程は120km。NATOコードはCSS-N-8 Saccade

YJ-82A（C-802A）YJ-82の改良型、射程が180kmに延伸されている。

YJ-83（鷹撃83/C-803）YJ-82の発展型、データリンクによるアップデート機能を持ち、射程は150〜200km。
中国海軍の主力艦載対艦ミサイルとしてYJ-8を置き換える形で配備が進んでいる。

YJ-83K（C-803）: YJ-83の空中発射型。

YJ-85（鷹撃85/C-805）: YJ-81をベースに開発された対地巡航ミサイル型。
GPSを搭載しており、多彩な飛行コースの設定が可能。
また海上ではINS、陸上ではTERCOM（地形等高線照合装置）により精密攻撃が可能になっている。


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