【XP-1】(えっくすぴーわん)

川崎XP-1。
現在、海上自衛隊が使用しているロッキードP-3「オライオン」哨戒機の後継として、防衛省技術研究本部と川崎重工が開発している国産の4発ジェット哨戒機。

機体の設計・開発にあたっては、航空自衛隊向けに開発が進められている次期戦術輸送機「C-X(C-1の後継機)」との共通化が最大限図られ、トータルコストを引き下げる工夫がされている。

動力はP-3の4発ターボプロップから4発ターボファンに改められて速度性能が大幅にアップ、また、操縦系統には(実用機では世界初となる)フライバイライトシステムが採用されている。
これらの大幅な能力向上により、哨戒能力のアップが期待されるとしている。

試作1号機は2007年7月に完成、同年9月、航空自衛隊岐阜基地において初飛行に成功した。
今後、スケジュールが順調に消化されれば、2010年頃*1には「P-1」として量産化され、初期ロットの部隊配備が始まるとみられている。
海自では最終的に70〜80機前後を調達し、現行のP-3を完全に置き換えることを予定している。


参考:http://www.mod.go.jp/trdi/topics/topics.html


*1 この年以後に現行P-3の用途廃棄が始まる予定

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