【VM-T】(ぶいえむてぃ)

VM-T《Атлант》(アトラント(アトラス))

ミヤシチョフ設計局(OKB)がM-4「バイソン」戦略爆撃機をベースとして開発した規格外大型貨物機
NATOコードは付けられていない。

旧ソ連の宇宙開発事業に際し、ロケットエンジン宇宙船など規格外の超大型貨物を運搬するために用いられた。
M-4の空中給油機改修型である3MN-2(3МН-2)“バイソンC”に準じた設計で、背面に円筒形の巨大なコンテナを持つ。

その奇怪な形状によって世界中の航空関係者の注目を(悪い意味で)集めた。
ソビエト空軍当局をして「本当に飛べるのか」と疑問視せしめ、実際、操縦性は極めて劣悪であったという。
既存の操作系では到底扱えないと判断されたのか、M-4シリーズで唯一フライバイワイヤーに改修されている。
なお、奇跡的に墜落事故は生じていない。

現在では後継であるAn-225"ムリヤ"に交代し、コンテナを小型のものに換装して補助的な輸送業務を行っている。

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スペックデータ

乗員5名
全長51.2m
全高10.6m
全幅53.6m
空虚重量75,740kg
最大離陸重量192,000kg
ペイロード50,000kg
エンジンRKBM/Koliesov VD-7MD?ターボジェット推力421.6 kN)×4基
最大速度500km/h
航続距離1,500km

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