【UYK-7】(ゆーわいけーせぶん)

アメリカ海軍で用いられていた艦載用大型コンピュータ。
1969年に開発され、現在でも一部の艦で運用されている。

本システムは、それまで主流だったCP-642型コンピュータをCPU3基とI10コントローラーハブ2基からなる現代的なアーキテクチャにし、民生技術との共通性を持たせることで、システムの簡素化、高速化を図ろうとした。

こうして、1970年代の多くの艦船にCP-642?に代わる大型標準計算機として搭載されたUYK-7だが、記憶容量は512キロワード、計算速度(サイクルレート)も0.6MHzと、現在のコンピュータと性能比では1%に満たない幼稚なシステムであった。

しかし、当時の汎用コンピュータとしては高性能だった本機を基に、NTDS(海軍戦術情報システム?)の機上端末としてAYK-10が開発され、S-3バイキング対潜哨戒機に搭載された。

なお、これとの組み合わせコンピュータとして開発されたUYK-20(16ビット)のほうが性能が良かったのは、皮肉な話である。

搭載艦

  • 海上自衛隊
    • はるな?型ヘリコプター搭載護衛艦(UYK-7・UYK-20(FRAM後))
    • はたかぜ型ミサイル護衛艦(UYK-7・UYK-20)
    • はつゆき型汎用護衛艦(UYK-7)
    • たちかぜ型ミサイル護衛艦(UYK-7(換装後))
    • あさぎり型汎用護衛艦(UYK-7・UYK-20)
    • いしかり?ゆうばり?型護衛艦(UYK-20)
  • スペイン海軍?
    • バレアレス?級フリゲート(UYK-7)
    • サンタマリア?級フリゲート*1(UYK-7)

*1 アメリカのオリバー・ハザード・ペリー級をライセンス生産したもの。

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