*&ruby(ゆーえすに){【US-2】}; [#k8df839d]
新明和・US-2~
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[[海上自衛隊]]が[[捜索救難]]用として使用している水陸両用[[飛行艇]]。~
それまで使用されてきた[[US-1]]の後継として開発された経緯から、当初は「US-1A改」と呼ばれていた。~
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本機は前作の[[US-1]]に比べ、離着水時の操縦性改善および患者輸送環境の改善が図られ、洋上救難能力の維持向上が目指された。~
主な改良点として、~
-[[フライバイワイヤー]]の導入。~
-[[グラスコックピット]]の採用。~
-統合型計器板の導入。~
-[[エンジン]]換装(ロールスロイス AE2100J)および制御方式のデジタル化([[FADEC]])。~
-チタン合金や炭素系複合材(CFRP)の使用による[[主翼]]等の軽量化。~
-捜索装備として[[FLIR]]の搭載。~

などの改良が施されている。~
また、救難活動の他に消防活動の能力も加えられており、湖水・内海・外洋に着水して13秒間に15トンの水を取水し、何度も往復しての消火活動が可能。~
なお、試作機には1号機が白地に赤の「丹頂鶴」、2号機が白地に青の「刀」と呼ばれるカラーリングが施されていたが、現在は量産機と同じ洋上迷彩になっている。~
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メーカーの新明和工業では、本機を防災用として国内外一般ユーザーへ販売することを計画しているが、[[武器輸出三原則等]]との関連もあって、実現の見通しは不透明である。~
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**スペックデータ [#oc61834c]
|用途|救難飛行艇|
|乗員|11名|
|全長|33.25m|
|全高|10.06m|
|全幅|33.15m|
|最大重量&br;(離着陸/離着水)|47.7t/43.0t|
|[[エンジン]]|ロールスロイス AE2100J[[ターボプロップ]](出力4,591shp)×4基|
|境界層制御|LHTEC T800 [[ターボシャフト]]を使用|
|速度&br;(最大/巡航)|315kt/260kt|
|滑走距離&br;(離水/着水)|280m/310m|
|航続距離]]|4,700km|
|巡航高度|20,000t(約6,100m)以上|
|[[実用上昇限度>上昇限度]]|未公表(30,000ft(約9,150m)以上)|
|ユニットコスト|約100億円|
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**派生型 [#oc61834c]
-US-1A改:初期試作機。2機製造。~
-US-2:量産型。エンジンはロールスロイス AE2100J[[ターボプロップ]](4,591shp)を搭載。~

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