【US-2】(ゆーえすに)

新明和・US-2

海上自衛隊捜索救難用として使用している水陸両用飛行艇
それまで使用されてきたUS-1の後継として開発された経緯から、当初は「US-1A改」と呼ばれていた。

本機は前作のUS-1に比べ、離着水時の操縦性改善および患者輸送環境の改善が図られ、洋上救難能力の維持向上が目指された。
主な改良点として、

などの改良が施されている。
また、救難活動の他に消防活動の能力も加えられており、湖水・内海・外洋に着水して13秒間に15トンの水を取水し、何度も往復しての消火活動が可能。
なお、試作機には1号機が白地に赤の「丹頂鶴」、2号機が白地に青の「刀」と呼ばれるカラーリングが施されていたが、現在は量産機と同じ洋上迷彩になっている。

メーカーの新明和工業では、本機を防災用として国内外一般ユーザーへ販売することを計画しているが、武器輸出三原則等との関連もあって、実現の見通しは不透明である。

スペックデータ

用途救難飛行艇
乗員11名
全長33.25m
全高10.06m
全幅33.15m
最大重量
(離着陸/離着水)
47.7t/43.0t
エンジンロールスロイス AE2100Jターボプロップ(出力4,591shp)×4基
境界層制御LHTEC T800 ターボシャフトを使用
速度
(最大/巡航)
315kt/260kt
滑走距離
(離水/着水)
280m/310m
航続距離]]4,700km
巡航高度20,000t(約6,100m)以上
実用上昇限度未公表(30,000ft(約9,150m)以上)
ユニットコスト約100億円


派生型

  • US-1A改:初期試作機。2機製造。
  • US-2:量産型。エンジンはロールスロイス AE2100Jターボプロップ(4,591shp)を搭載。

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