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*&ruby(ゆーじーあーる){【UGR】}; [#gdb2320e]
Unitized Group Ration(ユニット式グループ配給食).~
~
[[アメリカ軍]]で用いられている[[戦闘糧食]]のひとつ。~
数十名分を一セットとして[[部隊]]単位で支給され、[[前線]]でもある程度まとまった分量の温かい食事を提供できるようになっている。~
>なお、[[陸軍>アメリカ陸軍]]の野戦食配給[[ドクトリン]]では、一日三食中二食はグループ単位での温かい食事、一食は[[MRE]]などの個人支給型レーションで提供することを基本としており、兵士の食事に力を入れていることがうかがえる。
アメリカ合衆国で用いられている[[戦闘糧食]]のひとつ。~
[[前線]]の[[部隊]]行動を前提とするもので、数十名分を1単位として提供される。

[[アメリカ陸軍]]の[[ドクトリン]]では、一日三食のうち最低二食は調理して提供する事を基本とする。~
[[MRE]]などの個人支給型レーションは一日一食に留める事が望ましいとされる。

**タイプ [#df4ea926]
UGRには以下のようなタイプがあり、用途に応じて使い分けられている。
:喫食のために調理設備が必要なもの|
::UGR-A|後方の基地やキャンプで提供される、いわゆる「Aレーション(準戦時食)」。&br;50名分が一単位となり、3箱のユニット(うち1つは冷凍食品)で供給される。&br;食材は生鮮食品がメインであるため保存期間が短く、必要に応じて本国で生産され、世界各地の基地・部隊へ送られる。
::UGR-B|フィールドキッチンで調理されることを前提としたレーション。&br;UGR-Aとは違い、より戦場に近い場所での喫食を考慮されることから、[[缶詰]]などの常温保存可能な食材で構成されている。
:調理が必要なもの|
::UGR-A|後方の基地やキャンプで提供される準戦時食。~
1ユニットは50人分3箱で、うち1箱が冷凍食品、2箱が生鮮食品。~
アメリカ本国で常に生産され、[[兵站]]網に乗って世界各地の[[部隊]]に届けられる。
::UGR-B|野外調理用のセット。衛生管理上の問題を想定し、常温保存できる[[缶詰]]などで構成される。
:調理が不要なもの|
::UGR-H&S("''H''eat&''S''erve")|前線での提供を前提としたレーション。~
食器を兼ねるトレー形の容器に調理済み食材を詰め、現地で暖めて食べる。
::UGR-E("''E''xpress")|UGR-H&Sの改良型。加熱剤を同梱し、加熱の手間を削減したもの。

:喫食のために調理設備が不要なもの|
::UGR-H&S(("H&S"は"Heat&Serve"の略。))|前線での提供を前提としたレーション。&br;薄いトレー形の容器に調理済み食材を収め((登場した当初はこの形態から「Tレーション」と呼ばれていた。))、簡単な操作で加熱した上で喫食できるようになっている。
::UGR-E(("E"は"Express"の略。))|UGR-H&Sの改良型で、食材を収めたトレーパックに加熱剤をセットした状態で梱包し、加熱の手間を削減したもの。


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