【UGR】(ゆーじーあーる)

Unitized Group Ration(ユニット式グループ配給食).

アメリカ軍で用いられている戦闘糧食のひとつ。
数十名分を一セットとして部隊単位で支給され、前線でもある程度まとまった分量の温かい食事を提供できるようになっている。

なお、陸軍の野戦食配給ドクトリンでは、一日三食中二食はグループ単位での温かい食事、一食はMREなどの個人支給型レーションで提供することを基本としており、兵士の食事に力を入れていることがうかがえる。

タイプ

UGRには以下のようなタイプがあり、用途に応じて使い分けられている。

喫食のために調理設備が必要なもの
UGR-A
後方の基地やキャンプで提供される、いわゆる「Aレーション(準戦時食)」。
50名分が一単位となり、3箱のユニット(うち1つは冷凍食品)で供給される。
食材は生鮮食品がメインであるため保存期間が短く、必要に応じて本国で生産され、世界各地の基地・部隊へ送られる。
UGR-B
フィールドキッチンで調理されることを前提としたレーション。
UGR-Aとは違い、より戦場に近い場所での喫食を考慮されることから、缶詰などの常温保存可能な食材で構成されている。
喫食のために調理設備が不要なもの
UGR-H&S*1
前線での提供を前提としたレーション。
薄いトレー形の缶詰に調理済み食材を収め*2、簡単な操作で加熱した上で喫食できるようになっている。
UGR-E*3
食材を収めたトレーパックに加熱剤をセットした状態で梱包し、加熱の手間を削減した改良型。

*1 "H&S"は"Heat&Serve"の略。
*2 登場した当初はこの形態から「Tレーション」と呼ばれていた。
*3 "E"は"Express"の略。

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