【U-2】(ゆーに)

Lockheed U-2"Dragonlady(ドラゴンレディ)"
ロッキード社の開発チーム「スカンクワークス」が設計した高高度偵察機

冷戦当時にソビエトを偵察するため、地対空ミサイルが到達しないと予想される高高度まで上昇出来る様にF-104をベースに製作され、1955年に初飛行した。
こうして出来上がった機体はまるでグライダーのようなスタイルで、運用目的を隠すため、本来の機体命名法とは異なり「雑用機」を示すUの記号がつけられた。

しかし実際には、近くで爆発した地対空ミサイルの爆風に機体構造が耐え切れずに、1機がソビエト領内で撃墜され、ゲーリー・パワーズ事件として世に知られることとなる。
そしてその後の強行偵察はSR-71が肩代わりすることになる。

現在でも、高高度を長時間飛行でき運用コストが安いことから、危険度が低い紛争地域の偵察や、NASA実験機として活躍している。

スペックデータ

乗員1名/2名(複座型)
全長15.1m/19.13m(U-2S)
全高4.88m/
全幅24.4m/31.39m(U-2S)
主翼面積52.49/92.90屐U-2S)
空虚重量7,030kg
最大離陸重量10,225kg/18,730kg(U-2S)
エンジンP&W J75-P-13B?ターボファン推力75.6kN)×1基
GE F118-GE-108ターボファン(推力8,390kg)×1基(U-2S)
速度
(最大/巡航)
460kt
マッハ0.8 / 692km/h(U-2S)
海面上昇率1,525m/min
上昇限度
(実用/限界)
21,335m/27,432m
航続距離3,510nm
兵装偵察機器一式


派生型

  • U-2:原型機。
  • U-2A:単座の初期生産型。主に写真偵察用。エンジンはJ57-P-37Aを搭載。(48機)
  • WU-2A:U-2Aを大気サンプル採取用に改造した大気・気象観測機型。
  • U-2B:U-2Aの写真偵察用の改良型。エンジンはJ57-P-31を搭載。(5機)
  • U-2C:A型及びB型を改造した通信/電子情報収集型。エンジンはJ57-P-13を搭載。
  • U-2CT:U-2Cの複座操縦練習機型。(6機)
  • U-2D:計器操作手席を設けた、複座の通信/電子情報収集型。
  • U-2E/F:B型・C型の空中給油対応型。
  • U-2G:空母発着用にアレスティング・フックを追加し、降着装置が強化された型。(3機)
  • U-2R:機体を改設計した型。燃料容量などが増大している。(27機)
  • U-2RT:複座練習機型。(1機)
  • U-2EPX:R型の海洋哨戒型。(2機)
  • U-2S:U-2R/TR-1AのエンジンをF118に換装した型。
  • TR-1A:側方監視レーダーなどを搭載した戦術偵察任務型。基本的にU-2Rと同一。(33機)
  • TR-1B:TR-1A型を改修した複座の操縦練習機型。(2機)
  • TU-2S:TR-1BのエンジンをF118に換装した型。
  • ER-2:NASAが保有したTR-1A原型機の呼称。

    U-2.jpg

    Photo: USAF

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