【U-2】(ゆーに)

ロッキード社の開発チーム「スカンクワークス」が設計した高高度偵察機
愛称はDragonlady(ドラゴンレディ)

冷戦当時にソビエトを偵察するため、地対空ミサイルが到達しないと予想される高高度まで上昇出来る様に製作された。
こうして出来上がった機体はまるでグライダーのようなスタイルで、運用目的を隠すため、本来の機体命名法とは異なり「雑用機」を示すUの記号がつけられた。

しかし実際には、近くで爆発した地対空ミサイルの爆風に機体構造が耐え切れずに、1機がソビエト領内で撃墜され、ゲーリー・パワーズ事件として世に知られることとなる。
そしてその後の強行偵察はSR-71が肩代わりすることになる。

現在でも、高高度を長時間飛行でき運用コストが安いことから、危険度が低い紛争地域の偵察や、NASA実験機として活躍している。

スペックデータ

全幅:24.4m
全長:15.1m
全高:4.88m
主翼面積:52.49
空虚重量:7,030kg
最大離陸重量:10,225kg
エンジン:P&W製J75-P-13Bターボファンエンジン(推力75.6kN)1基
最大速度:460kt
海面上昇率:1,525m/min
上昇限度:21,335m(実用)/27,432m(限界)
航続距離:3,510nm
乗員:1名
兵装:偵察機器一式

派生型

  • U-2:原型機
  • U-2A:初期生産型。主に写真偵察用(48機)
  • WU-2A:U-2Aを大気サンプル採取用に改造した型
  • U-2B:U-2Aの写真偵察用の改良型
  • U-2C:A型及びB型を改造した通信/電子情報収集型
  • U-2CT:U-2Cの複座操縦練習機型
  • U-2D:計器操作手席を設けた、複座の通信/電子情報収集型
  • U-2E/F/G:空母運用および空中給油テスト計画機
  • U-2R:機体を改設計した型(27機製作)
  • U-2S:U-2R/TR-1AのエンジンをF118に換装した型
  • U-2EPX:海上監視試験のため改造されたU−2R
  • TR-1A:戦術偵察任務型。基本的にU-2Rと同一
  • TR-1B:複座の操縦練習機型
  • TU-2S:TR-1BのエンジンをF118に換装した型
  • ER-2:NASAが保有したTR-1A原型機の呼称

    U-2.jpg

    Photo: USAF

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