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【TOW】 †
BGM-71 TOW
アメリカ陸軍などが保有する対戦車ミサイル。
ヒューズエアクラフトが開発を担当し*1、これまで使用されてきたMGM-32A「ENTAC」やSS.11(AGM-22)の後継として1965年から開始され、1970年から配備が始まった。
誘導方式はSACLOS(半自動指令照準線一致誘導)による有線誘導で、弾頭には成形炸薬弾を使用する。
主に歩兵による運用のほか、M2/M3ブラッドレーやM151ジープ、HMMWV、M1134 ストライカーATGW、M901 ITVなどの装甲車両や、AH-1やUH-1ヘリコプターに搭載されて運用される。
アメリカの他に日本やドイツ、イスラエルなど西側諸国の多くで配備されている。
スペックデータ †
全長:1.174m(TOW2A)/1.168m(TOW2B)
直径:15.24cm
翼幅:35cm
発射重量:21.5kg
射程:65-3,750m(TOW2A)/200-3,750m(TOW2B)
速度:360m/sec
推進方式:固体推進ロケットモーター
エンジン:M114 2段式ブースター・サステナーロケットモーター
弾頭:成形炸薬弾(3.9-5.9kg)
誘導方式:SACLOSによる有線誘導
主なバリエーション †
- XBGM/BGM-71A:試作および初期生産型。
- BGM-71B:A型の改良型。射程が延長されている。
- BGM-71C ITOW(improved TOW, TOW改):B型の改良型。炸薬の改良が行われている。
- BGM-71D TOW2:C型の改良型。誘導装置とロケットモーターの改良および弾頭の大型化が図られている。
- BGM-71E TOW2A:D型の改良型。タンデム弾頭を採用している。
- BGM-71F TOW2B:D型の改良型。ホップアップによる上面攻撃性能が付加されている。
- BGM-71G:F型から派生したタイプで徹甲弾を搭載。試作品のみ。
- BGM-71H TOW Bunker Buster:E型の改良型でバンカーバスター型。
- TOW 2N:ワイヤレス型。採用されず。
- FOTT:開発計画のみ。
- TOW-FF:開発中。撃ちっ放し能力を持つ。
- TOW Aero:TOW 2B (BGM-71F) からの改良で射程の延長が図られている。旧名TOW 2B (ER)
- トゥーファン:TOWをイランがリバースエンジニアリングした物。徹甲弾搭載型はトゥーファン2と呼ばれる。